※あーちゃんとみづ紀
ライブのために上京して、はや2カ月。
そろそろ帰らなくっちゃ・・・。今回も共時性が次々と新しい出会いを連れて来てくれて、先日私は三角(みすみ)みづ紀という詩人と出会った。彼女は27才で奇しくも娘のミュウと同じ年。
名前だけは知っていたものの、彼女の詩を読んだこともなかった。でも彼女の経歴を知ると、これがまたすごい人で、20才の時からすでに詩の世界でいくつもの賞を受賞していて、「オウバアキル」と「カナシヤル」という2冊の詩集を出している。
処女詩集「オウバアキル」では中原中也賞を受けた、まさに期待の新人なのだ。
そんな彼女が「荒涼天使たちの夜」に非常に感銘を受けたと、何かに書いていたことは聞いていたが、不思議なつながりで彼女の夫から2冊の詩集を手渡され、その後、実際に彼女に会って、1週間後に店頭に並ぶ予定の3作目、「錯覚しなければ」をいただいた。
そして初対面の日から、成り行きで立てつづけに3回も会っていろいろ話をした。なので、もう彼女のことを「さん」抜きで「みづ紀」と呼ばせてもらうのだけど。
みづ紀も私と同じ鹿児島出身と知って、親近感を持ったこともあるけれど、最初に私に会いに来る途中、緊張のあまり電車の中で気分が悪くなって、途中で降りて休んだと聞いて驚いたのだったが、そんなおずおずとした一見頼りなさげで、たんぽぽの綿毛のようにふわふわとはかない印象を受けたのは最初だけ。詩を読んで、それは見事に裏切られた。
みづ紀もやはり私と同じく、腹の中に鬼を飼っているニンゲンだった。その言葉を武器にした「内なる鬼」との戦いぶりが、なんとも見事なのである。そこでは彼女の持つ身体的あるいは精神的病(やまい)による弱さが、エネルギー変換されて強さになっている。
あなたがつらい思いをしてきたなら、ラッキーだ。
まさにその弱さこそが強さなのだから
私たちがやっている表現という自己救済
鬼や魔や闇との闘い
闇は病みです
救世主なんて現れやしませんよ
そんなものは幻です
天は自ら助くる者を助く
自らを救済することが急務です
もうあまり時間もありません
でも、心配することもありません
あなたの弱さこそが強さなのと同じように
自己救済こそが
世界を救済することなんですから
みづ紀のブログも読んでみた。そこに
ありがとう人類
さようなら人類
そして
よろしく頼むよ人類
という言葉を見つけて、私はぶっ飛んだ。
恐るべし みづ紀!
あなたは私が想像していたよりはるかに強く、はるかに自分と世界とのつながりについて悟っている。あなたは、もうすっかりダイジョーブなひとです。私の老婆心など必要なかった。それどころか私は年の差を超えて、あなたから学ぶことでしょう。
吉祥寺の喫茶店で私と一緒にピザトーストを食べながら、みづ紀は「こわい、こわい」と言って悩んでいるふりをしているが、心の中ではカラカラと高笑いをしている。すごいヤツだ。
昔は私のように老人にならないと悟れなかったけど、今は10代や20代でみんな悟ってしまっている。なぜならもうすでに進化が始まっているから。
みづ紀よ
エヴァを動かして 大空へ跳び立て
その空は深く高く どこまでも青いよ
あなたはもうすっかりダイジョーブ
ダイジョーブ ダイジョーブ
恐れを手放して 世界を肯定すれば
何もこわくはないよ
なぜなら善も悪もないのだから
あとは自らが
救済という光になるだけ
みづ紀よ 跳べ!
そして
もっともっと輝け!
泣きました
ありがとうございます
ものすごおくツライ状況にいても
それをはるか遠くから
ワクワクしながら見ている
もうひとりの自分がいることに
最近気づきました
ジーンさんお見通しじゃないですか
なんだか恥ずかしいです
わたしは瞬間瞬間で
誰かのヒーローになれれば
それでもう達せるのでしょう
大丈夫大丈夫って
素晴らしいことばですね