~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~という副題がついています。
私にしては珍しく小説以外の本を読みました。
まさしく図書館で出会った1冊です。
図書室に入ってすぐの所の真正面に今月の新刊という
本棚があります。
ふと何か目新しい本が入ってないかなと思ってみてみました。
そして、出会ってしまいました。
この本は一言でいうならば、山形交響楽団が飯森範親という
指揮者に出会うことで変貌を遂げるお話です。
それも現実のことで作り話ではありません。
あとがきに飯森さんは「辛く苦しい立場に立たされた時、
それを次へのステップと捉えられるかどうかは受け取る側次第だと、
僕は思います。」と書いています。
彼自身普通の高校から音大へ行っているという事は、
音楽を勉強したことある方はどれほどの努力があったか
察すことが出来るのではないでしょうか。
睡眠時間は3時間であったとか、学生時代は200曲にも及ぶ
スコアを完璧に暗譜したという話もあります。
それが淡々と語られています。
いつもポジティブなお母さんの影響もあって今の自分があることを
感謝されています。
お父さんには「何かをしていただいたら、必ずお礼の手紙を書くか、
電話をしろよ。」と小さい頃から」言われていたそうです。
ああ、これは!と思える言葉が沢山この本にはあります。
「とにかく『いい』と思ったものは、可能性がゼロでなければ
やってみる。やらないうちから『ムリだ』と言ってやらないのが、
一番よくないですよ」と。
耳が痛いなと思います。
もう若くないからとか言ってやらずにいることが山ほど
あるのではという気がしてきました。(笑)
とにかく感銘を受けた1冊です。
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