27時間鈍行乗りっぱなしで北海道にやってきました。
到着時点では、札幌市内の宿泊地が決まっているだけで、
まだ何も予定を立てていませんでした。
北海道まで来て、宿泊地にふさぎこんでいるのは、それこそ時間が勿体無い!

「北海道&東日本パス」もまだまだ有効期限があります。
ご無沙汰していた、道央のローカル線を訪ねてみることにしました。
少々マニアック過ぎて、同行者がいたら逃げ出すでしょう。
今、一人でだからこそ楽しめる旅があります。
札幌に着いた翌々日のレポです。
~~~
母がスーパーで買ってきた生ラーメンを
あるいはもう一品、とカップラーメンを食卓に並べて、食べると、
決まったように
「北海道行った時のみたいなおいしいラーメンを食べたい」
「あのときのラーメンが忘れられない」
と言います。
小学校6年生の夏、北海道への家族旅行の際に、
千歳空港(当時)からレンタカーを借りて立ち寄った、
何とか市場で食べたラーメンを母は忘れられないのだそうです。
曰く、お土産屋さんか市場の中にあるラーメン屋さん、とのこと。
千歳市にある「~市場」を検索サイトで調べてみました。
出てきました。
実家に電話で確かめると、横にいる父が「そうだ」と言っています。
なんだ、知ってるんじゃん。
25年ぶりの味、確めに行きます。

札幌駅を9時に出発し、まずは新千歳空港へ。
快速「エアポート」、最高速度130km/hでかっ飛ばす。


JR新千歳空港駅は、デンマーク国鉄との提携で、
デザインが北欧チックです。


飛行機には乗らないけれど、探検します。
日本の空港、いるだけでわくわくします。
(ヨーロッパでは、こんなにお店があるの、
オランダのスキポール空港ぐらいでしょうか)

北海道名物。近寄ると・・・

名台詞が耳なし法一のお経のように。芸が細かい・・・
JRで千歳駅まで戻ります。
目指す「何とか市場」は、千歳駅から約2kmです。
国道36号まで出て、国道を南下。

さらに国道から道央自動車道千歳インターへのアクセス道路に入ったところに、
ありました。

「千歳道産市場」さん
http://e-okhotsk.com/chitose/
コテコテの外観がたまりません!!本物の数倍立派です。
大型駐車場も完備しており、
通常、団体の観光バスで立ち寄るドライブインといった風情ですが・・・
中に入ると、ちょっと古さを感じますが、
逆に妙な安心感も。
2階に上がると、お座敷とその奥にラーメンコーナーが。
11時ちょっと過ぎに入ったので、お客さんはまだいませんが、
これから混んでくるのでしょう。
ラーメンコーナーのカウンターに座します。
そうそう、こんな感じだったような、おぼろげな記憶が。

みそラーメン 700円
調理のおかあさんに話しかけます。
ブログ主「こちらはできてからどれくらい経つのですか」
おかあ「30年以上はたつよねー」
やっぱり。
そして、今日の訪問目的を話すと、25年ぶりというのに驚いていました。
おかあ「もっと早く言ってくれれば、チャーシューおまけしたのにね~(笑)」
ちっ、しまった。いえいえ、いいんです。
おかあ「ここ、観光バスで来る所でしょ。
だから、最初に団体で来てくれて、
個人で次に来たときも寄ってくださる方がいらっしゃるんですよ。
うれしいですねー」
それにしても、ラーメン、確かにおいしい!
おかあさんの調理していたのを見ていたからかもしれませんが、
いつわりのない母の味、とでも申しましょうか。
(もちろん、しっかりとしたお店の味です)

お店のスタッフさん達も、まったくよそよそしさがなく、
それでいて丁寧な対応。あったかいお店です。
こういうお店、今住んでいるフランスにはまだ当たり前に存在しますが、
日本ではがんばって探さないと見つからなくなってきました。
この画像の撮影をお願いしたら、スタッフさん達みんなで寄ってきてくれました。
地元の方には割引も。
ラーメンコーナー以外にも、定食などもあります。
観光バス以外でも入れますよ!ランチにどうぞ!!
25年以上の謎がとけました。帰ったら母に報告です。
次回、母との再来を告げて、お店を後にしました。
駐車場に大型バスが数台、到着しました。
昼食の時間帯の始まりです。
1階のお土産屋さんでお土産を物色し、千歳駅へ戻ります。
ーーー
室蘭市に「母恋」という駅があります。
ここの駅弁「母恋めし」を久しぶりに食べてみようと思います。
そして、昔ガイドブックで「地球が丸く見える」と書いてあり、
名前の通りだな、と思い、
爾来気になっていた「地球岬」を目指します。
千歳線の普通列車で千歳を後にし苫小牧へ、そして室蘭本線で終点室蘭まで。

途中、湿地の原野で土砂降りになりました。
開けていた窓を一斉に閉める光景も(冷房が付いていません)。

今走っている室蘭本線沼ノ端駅~白老駅間は、日本一長い鉄道直線区間です。28.7km。
地平線までまっすぐな線路。

湯の町、登別で特急に抜かれます。

東室蘭駅から、室蘭本線「支線」に入り、行き止まりの室蘭駅に到着します。
路線名にもなっている主要都市が支線にあるのも面白いですね。
「母恋めし」は、隣の母恋駅とともに、室蘭駅の売店でも売っています。
まだ帰りまで時間があり、痛んでしまう恐れがあるので、今はやめておきます。
昔の室蘭駅は、ここから1.1km先にありました。
現在、観光案内所になっているとのことで、地球岬への行き方を聞きに行ってみます。
雨はあがっていました。

旧室蘭駅舎、現観光案内所。
バスの時刻表と地図をもらい、地球岬をめざします。
バスで20分ほど、終点の「地球岬団地入口」で降ります。
ここから、道なりにあるいて坂を登ります。
日がさしてきて、暑い。
10分ほど歩くと、突き当たりに出ました。

「金屏風」。夕日に照らされると、金の屏風みたいに見えるところから。
今、まさにその時間に差し掛かり始めました。
右に曲がり、さらに5分ほどくねくね道を行くと、駐車場。

電話ボックスが地球です。
もうちょっと登ります。
すると、

視界がひらけました!

岬には必ずいつも灯台があります。

岬にはなぜかいつも鐘があります。
1時間以上、ボーっとしました。
ちっちゃいこと、全部忘れました・・・
地球は大きく丸い。心も大きく丸く。

岬の裏側、母恋の街方面。
帰りは、晴れてきたし、バス代を浮かそうと、下り坂を3kmほど歩きます。
金屏風から一本道で、JR母恋駅に出ます。

夏の夕方、子供のころに遊びに行った帰りを思い出します。

JR母恋駅。「母恋めし」の売店が併設されていましたが、
閉まっていました。

普通列車で一駅、室蘭駅に戻ります。
室蘭駅の売店も、既に閉まっていました(泣)。
母恋めし、手に入らず・・・
帰って、札幌でご飯を食べましょう。

東室蘭駅、さらに苫小牧、南千歳で乗り換え、行きと同じ道を戻り、

札幌に20時過ぎに帰ってきました。

本物も拝んでおくことにします。
母の忘れられない味と、室蘭の母恋めしを求めて。
おりしも、母を恋うる旅となりました。
あ、ブログ主はマザコンではないので、そこのところよろしく。
次回もつづく。
猫にまたたび、明日もまた旅。
到着時点では、札幌市内の宿泊地が決まっているだけで、
まだ何も予定を立てていませんでした。
北海道まで来て、宿泊地にふさぎこんでいるのは、それこそ時間が勿体無い!

「北海道&東日本パス」もまだまだ有効期限があります。
ご無沙汰していた、道央のローカル線を訪ねてみることにしました。
少々マニアック過ぎて、同行者がいたら逃げ出すでしょう。
今、一人でだからこそ楽しめる旅があります。
札幌に着いた翌々日のレポです。
~~~
母がスーパーで買ってきた生ラーメンを
あるいはもう一品、とカップラーメンを食卓に並べて、食べると、
決まったように
「北海道行った時のみたいなおいしいラーメンを食べたい」
「あのときのラーメンが忘れられない」
と言います。
小学校6年生の夏、北海道への家族旅行の際に、
千歳空港(当時)からレンタカーを借りて立ち寄った、
何とか市場で食べたラーメンを母は忘れられないのだそうです。
曰く、お土産屋さんか市場の中にあるラーメン屋さん、とのこと。
千歳市にある「~市場」を検索サイトで調べてみました。
出てきました。
実家に電話で確かめると、横にいる父が「そうだ」と言っています。
なんだ、知ってるんじゃん。
25年ぶりの味、確めに行きます。

札幌駅を9時に出発し、まずは新千歳空港へ。
快速「エアポート」、最高速度130km/hでかっ飛ばす。


JR新千歳空港駅は、デンマーク国鉄との提携で、
デザインが北欧チックです。


飛行機には乗らないけれど、探検します。
日本の空港、いるだけでわくわくします。
(ヨーロッパでは、こんなにお店があるの、
オランダのスキポール空港ぐらいでしょうか)

北海道名物。近寄ると・・・

名台詞が耳なし法一のお経のように。芸が細かい・・・
JRで千歳駅まで戻ります。
目指す「何とか市場」は、千歳駅から約2kmです。
国道36号まで出て、国道を南下。

さらに国道から道央自動車道千歳インターへのアクセス道路に入ったところに、
ありました。

「千歳道産市場」さん
http://e-okhotsk.com/chitose/
コテコテの外観がたまりません!!本物の数倍立派です。
大型駐車場も完備しており、
通常、団体の観光バスで立ち寄るドライブインといった風情ですが・・・
中に入ると、ちょっと古さを感じますが、
逆に妙な安心感も。
2階に上がると、お座敷とその奥にラーメンコーナーが。
11時ちょっと過ぎに入ったので、お客さんはまだいませんが、
これから混んでくるのでしょう。
ラーメンコーナーのカウンターに座します。
そうそう、こんな感じだったような、おぼろげな記憶が。

みそラーメン 700円
調理のおかあさんに話しかけます。
ブログ主「こちらはできてからどれくらい経つのですか」
おかあ「30年以上はたつよねー」
やっぱり。
そして、今日の訪問目的を話すと、25年ぶりというのに驚いていました。
おかあ「もっと早く言ってくれれば、チャーシューおまけしたのにね~(笑)」
ちっ、しまった。いえいえ、いいんです。
おかあ「ここ、観光バスで来る所でしょ。
だから、最初に団体で来てくれて、
個人で次に来たときも寄ってくださる方がいらっしゃるんですよ。
うれしいですねー」
それにしても、ラーメン、確かにおいしい!
おかあさんの調理していたのを見ていたからかもしれませんが、
いつわりのない母の味、とでも申しましょうか。
(もちろん、しっかりとしたお店の味です)

お店のスタッフさん達も、まったくよそよそしさがなく、
それでいて丁寧な対応。あったかいお店です。
こういうお店、今住んでいるフランスにはまだ当たり前に存在しますが、
日本ではがんばって探さないと見つからなくなってきました。
この画像の撮影をお願いしたら、スタッフさん達みんなで寄ってきてくれました。
地元の方には割引も。
ラーメンコーナー以外にも、定食などもあります。
観光バス以外でも入れますよ!ランチにどうぞ!!
25年以上の謎がとけました。帰ったら母に報告です。
次回、母との再来を告げて、お店を後にしました。
駐車場に大型バスが数台、到着しました。
昼食の時間帯の始まりです。
1階のお土産屋さんでお土産を物色し、千歳駅へ戻ります。
ーーー
室蘭市に「母恋」という駅があります。
ここの駅弁「母恋めし」を久しぶりに食べてみようと思います。
そして、昔ガイドブックで「地球が丸く見える」と書いてあり、
名前の通りだな、と思い、
爾来気になっていた「地球岬」を目指します。
千歳線の普通列車で千歳を後にし苫小牧へ、そして室蘭本線で終点室蘭まで。

途中、湿地の原野で土砂降りになりました。
開けていた窓を一斉に閉める光景も(冷房が付いていません)。

今走っている室蘭本線沼ノ端駅~白老駅間は、日本一長い鉄道直線区間です。28.7km。
地平線までまっすぐな線路。

湯の町、登別で特急に抜かれます。

東室蘭駅から、室蘭本線「支線」に入り、行き止まりの室蘭駅に到着します。
路線名にもなっている主要都市が支線にあるのも面白いですね。
「母恋めし」は、隣の母恋駅とともに、室蘭駅の売店でも売っています。
まだ帰りまで時間があり、痛んでしまう恐れがあるので、今はやめておきます。
昔の室蘭駅は、ここから1.1km先にありました。
現在、観光案内所になっているとのことで、地球岬への行き方を聞きに行ってみます。
雨はあがっていました。

旧室蘭駅舎、現観光案内所。
バスの時刻表と地図をもらい、地球岬をめざします。
バスで20分ほど、終点の「地球岬団地入口」で降ります。
ここから、道なりにあるいて坂を登ります。
日がさしてきて、暑い。
10分ほど歩くと、突き当たりに出ました。

「金屏風」。夕日に照らされると、金の屏風みたいに見えるところから。
今、まさにその時間に差し掛かり始めました。
右に曲がり、さらに5分ほどくねくね道を行くと、駐車場。

電話ボックスが地球です。
もうちょっと登ります。
すると、

視界がひらけました!

岬には必ずいつも灯台があります。

岬にはなぜかいつも鐘があります。
1時間以上、ボーっとしました。
ちっちゃいこと、全部忘れました・・・
地球は大きく丸い。心も大きく丸く。

岬の裏側、母恋の街方面。
帰りは、晴れてきたし、バス代を浮かそうと、下り坂を3kmほど歩きます。
金屏風から一本道で、JR母恋駅に出ます。

夏の夕方、子供のころに遊びに行った帰りを思い出します。

JR母恋駅。「母恋めし」の売店が併設されていましたが、
閉まっていました。

普通列車で一駅、室蘭駅に戻ります。
室蘭駅の売店も、既に閉まっていました(泣)。
母恋めし、手に入らず・・・
帰って、札幌でご飯を食べましょう。

東室蘭駅、さらに苫小牧、南千歳で乗り換え、行きと同じ道を戻り、

札幌に20時過ぎに帰ってきました。

本物も拝んでおくことにします。
母の忘れられない味と、室蘭の母恋めしを求めて。
おりしも、母を恋うる旅となりました。
あ、ブログ主はマザコンではないので、そこのところよろしく。
次回もつづく。
猫にまたたび、明日もまた旅。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます