Diabetic Cat and Alcoholic Cat

糖尿病猫みぬ(2017年6月30日没)をはじめとする、アメリカに暮らす猫たちの日常の記録です。

RIP グランピーキャット

2019-05-18 21:32:25 | その他
今日は、みぬまま家の猫たちとは無関係の内容です。
あ、ルナとハルは相変わらず元気ですので、ご心配なく。


不機嫌顔で世界的に有名になった「グランピーキャット」が、7歳で5月14日に虹の橋へと旅立ちました。

公式サイト:grumpycats.com

この不機嫌顔の原因は、小人症ならぬ小猫症と下顎突出。
すなわち、持って生まれた障害なのですが、飼い主の兄弟がネットに写真を投稿したところ、瞬く間にアクセスが急増し、ネット上には彼女(女の子です)の写真を加工したミームが溢れ、やがてはTシャツ、本、カレンダー、ぬいぐるみ等、数えきれないほどのグッズが販売され、大きな経済効果をもたらしました。
飼い主は、今までしてきた仕事をやめて、グランピーキャットのマネジメントをすることになったといいます。

しかし、問題はここからです。
飼い主は、この子をイベントに参加させるため、毎週のようにアメリカ国内を連れまわしただけでなく、ヨーロッパにまで連れて行ったこともありました。
イベントでは、群衆が長い行列を作り、グランピーちゃんに触れたり、抱っこして一緒に写真を撮ったり…。
それでなくても、多くの猫はキャリアーに入れられて外に連れ出されることも、見知らぬ人に合うことも苦手で、大きなストレスになるはずなのに、こんなことが毎週のように続いて、大丈夫なのかな?と心配していました。

やはり同じようにグランピーちゃんのことを心配していた人は多かったようで、2013年にはツイッターで飼い主に法的措置を要請するキャンペーンがスタートしたと言います。
あるイベントに出場させられ、毎日二時間群衆の前に晒されることになった時には、最初はグランピーちゃんも不快感をあらわにしていたのに、その後急におとなしくなった時には、鎮静剤を飲まされたのではないかという噂も流れました。
しかし、措置が取られることはなかったと言います。
(出典:The Animal Abuse behind Grumpy Cat

死因は尿路感染の合併症だったとのことですが、尿路感染はストレスでも起こりえます。
もちろん、それならグランピーちゃんを連れまわさなければ、もっと長生きしたかどうかは、断言できません。
そして、どんなに健康に気を使っていても、病気で早死にする子はいます。

でも、せめて家で写真を撮影してネット上にアップするだけにして、グランピーちゃんにはもっと気楽な生活を送らせてあげることはできなかったのかな?と思います。
それだけでも、ミームやグッズを作って販売するには十分だったはずです。
猫なら、住み慣れた家でのんびり暮らすのが、絶対にいいはず。

ご冥福をお祈りします。