元々主に猫について書くつもりのブログで、またまた人間ネタ、しかも私事にて失礼いたしますが、
自分自身が糖尿病予備軍であることを知って以来、改めて多くのことを学んでいるみぬままです。
ここ数週間、糖質摂取を控えるようになり、午後の睡魔から開放されていたけど、
先日会社で、社員が集まってポットラックランチをしたときのこと。
同僚が作ってきたスパイスたっぷりのソースがとても美味しい!
彼女に「どうやって作ったの?」と訊いたところ、材料に砂糖が入っていたことが判明。
「え?砂糖?」と思ったけど、私が美味しそうに食べる姿を見て、同僚も「沢山作ったからもっと食べて」とプッシュするので、思わず沢山食べてしまいました。
まあ、砂糖といっても大した量じゃないだろう…と思っていたところ、午後になって、あの耐え難い睡魔が…。
どうやら、スパイスの味にカモフラージュされていたけど、実はかなり大量の砂糖が入っていたようです。
夕方、帰宅後に血糖値を測定してみると、その値は68mg/dL。人間の正常値は70-110mg/dL程度なので、この数値はやや低血糖ということ。
つまり、食後に一気に上がった血糖値が、数時間後に乱高下したのが睡魔の原因だった様子。
眠気だけで死ぬことはないけど、こんな血糖値の変動を毎回繰り返していると、将来的にはかなり危険な状態になる恐れも…。
だから、急激に血糖値を上げない食事をするよう、普段から気をつけておかないといけないわけです。
糖尿病は症状がわかりにくいところが怖い…というけど、
実は、糖尿病の初期症状の多くは、疲労感や眠気など、糖尿病でなくても日常茶飯事に起こるもの。
糖尿病では症状が「出ない」のではなく、症状が日常の体調不良と区別がつかないため、糖尿病が原因であることがわかりにくいということなのだと、改めて実感しました。
眠気の原因が血糖値によるものだと気づく前は、睡魔と闘いつつ車を運転しながら、目的地に着くまで眠りに落ちてしまわないか不安でたまらなかったことも多々あったけど、
今後は、運転や重要な業務をしなければならないことがわかっていれば、どんなに美味しくても糖質摂取はほどほどにするよう、誘惑と闘うことが課題です。
ところで、先日ピー○コーヒーに行ったときのこと。
カリフォルニアを拠点とするこのコーヒーショップは、ス○ーバックスのようなチェーン店ながら、
ダークブラウンを貴重としたデコレーションでクラシック音楽の流れる店舗の高級感が気に入っています。
最近、ピー○コーヒーが、ラテやカプチーノに使用するミルクに豆乳やアーモンドミルクのオプション加えたので、
アーモンドミルクラテを試してみることに。
しかし、ス○ーバックスで使用している豆乳が砂糖入りであることを知っていたため、
まずは、注文する前に、アーモンドミルクに砂糖が入っていないことを店員に確認。
店員が、
「うちで使用しているアーモンドミルクは、バニラ風味も何もついていない純粋なものです。」
と言うので、
「砂糖不使用なのですね?」
と確認すると、店員は自信を持って
「砂糖不使用です!」
と回答。
しかし、注文したアーモンドミルクラテを一口飲んでみると、何だか甘い…。
それでも、疑いつつも、喉が渇いていたため、車を運転しながら全部飲んでしまい、
家に着いて血糖値を測定してみると、その値は131mg/dL。
他に何も口にしていないのに、この値が出るとは、アーモンドミルクラテに砂糖が入っていたとしか思えない!
そこで、ピー○コーヒーのウェブサイトから、カスタマーサービスに連絡をし、自分は糖尿病予備軍であるため砂糖摂取を控えなければならないことを伝えたところ、
案の定、アーモンドミルクに砂糖が入っていたことが判明!
結局、店舗のマネージャから謝罪があり、改めて社員教育を徹底するとのことで、コーヒーの無料クーポンが二枚郵送されてきました。
ここで思ったのは、まずそもそも何故最初から砂糖不使用のアーモンドミルクを使用しないのかということ。
砂糖なら好みでいつでも加えることが出来るのに対し、私のように砂糖なしで飲みたい客も少なからずいるはず。
ましてや、メタボリックシンドロームで砂糖を控えなければならない人はどんどん増え続けている状況。
でも、世の中の大部分の人は甘いものが好き…という前提なのでしょうか?
何はともあれ、マネージャに贈っていただいたクーポンは、ブラックコーヒーと引き換えることにします。
さて、つい最近同僚からそうめんのお土産をいただきました。
確かに夏のそうめんはたまらなく美味しいけど、しかし糖尿病予備軍にとっては控えたい食べ物。
もちろん、家族がいれば家族に食べてもらうとか、あとはこっそり他の友人にあげるというオプションもありますが、
そんなことしなくても、ありがたく頂戴して自分で食べる方法がないか考えてみました。
大丈夫!「一手間」かければ、グルテン過敏症でない限り、糖尿病で食事療法中でも、ダイエット中でも、血糖値を気にせず食べられます!
それでは、私みぬままがない頭をひねって思いついた方法をご紹介!
(6月23日追記:グルテン過敏症は、人によっては症状が出にくく、尚且つ通常の健康診断では発見されにくいため、見過ごされてしまう場合も多いようです。大丈夫だと思っていても、グルテン摂取はほどほどにし、頻繁に大量に食べるようなことは避けた方がいいかもしれません。)
1.まず、そうめんを数時間水に浸して柔らかくする。今回はそうめん三束(150g)を使用。
2.柔らかくなったら、水を換えつつ手で揉み洗いする。水が真っ白になったらまた水を換え、揉み洗いを続ける。
3.2をしばらく続けていると、グルテン(蛋白質)だけが残り、粘り気が出てくる。水が濁らなくなるまで揉み洗いを続ける。
4.水が濁らなくなったら、水を捨て、適当な大きさにちぎる。
5.4を料理に合わせて適当に味付けをした出し汁の中で20-30分ほど煮る。セイタン(グルテンミート)の完成です!
因みに今回はしょう油とベジタブルブイヨンで煮てみました。出来上がったセイタンは約50g。
出来上がったセイタンは、なすとシメジのカレースープに入れてみました。
これを食べた後1時間半後の血糖値は、104mg/dL。食後としては優秀な値です。
炭水化物が溢れ、政府すら以下のような「フードガイドピラミッド」を公表して、炭水化物をメインに摂取することを勧めている世の中。
糖尿病は、「生活習慣病」と呼ばれ、自己管理が出来ていない証のように言われているけど、
実は世間一般に言われている、いわゆる「バランスの取れた食生活」こそ、糖尿病増加を促進しているように思えます。
「糖尿病」というネーミングも、誤解を招いているよう。
糖尿病とは、甘い尿が出るだけでなく、インスリン不足により栄養摂取が阻まれ、血管が脆くなり、あらゆる全身状態の悪化を招く怖い病気です。
(因みに英語ではDiabetesが一般的に糖尿病を意味する言葉として使われているが、正式には「Diabetes Mellitus」。「Diabetes」はギリシャ語で「サイフォン」、「Mellitus」はラテン語由来で「甘い」を意味する。これに対し、「Diabetes Insipidus」は「尿崩症」を意味する。)
自分がそうだと知って思ったけど、多分糖尿病予備軍の患者は、実際知られているより多いのではないでしょうか?
「最近体調がよくないな」と思ったら、大事に至る前に、是非健康診断と、食生活の見直しをお勧めします。
同時に、糖質過剰摂取の危険性を、より多くの人に知って欲しいと思います。