Diabetic Cat and Alcoholic Cat

糖尿病猫みぬ(2017年6月30日没)をはじめとする、アメリカに暮らす猫たちの日常の記録です。

旅立ち

2017-06-30 21:34:32 | お知らせ
6月30日、カリフォルニア夏時間10時55分、みぬは虹の橋へと旅立ちました。
今までみぬを応援してくださった方々、どうもありがとうございました。



朝起きてみると、みぬはまだ苦しそうに時折悲鳴を上げていた。
もう下半身は全く動かない。
苦しむ様子を見て、ついに今日こそ決断すべきだと思い、電話を取った。
「みぬちゃん、長い間よく頑張ったね。これからは、全ての痛みから解放されて、フロちゃん(フローラ)とも一緒になれるよ。」
と、みぬに声をかけ、移動獣医のA先生に電話を掛けた。

ここでA先生が電話に出て、すぐに来てもらうことになれば、上司には「体調が悪いのでお休みします」とでも伝えて、会社を休む予定だったが、
まだ時間が早いのか、A先生は電話に出なかったため、メッセージを残して出社することにした。

10時ごろ、仕事をしていたらA先生から電話がかかってきた。

A先生:10時45分から11時の間に行けますけど、この時間で大丈夫ですか?

まま:はい。大丈夫です。
A先生:過程を説明しますと、まず飼い主の同意を得た後で、薬を使って安楽死を行います。その後、遺体は火葬業者に持っていけば処理してもらえます。お願いすれば遺灰を受け取ることもできますよ。
まま:はい。是非遺灰を受け取りたいです。どこかよい火葬業者をご存知ですか?
A先生:いくつかありますけど、Tさんという方がお勧めですよ。陶磁器を作っている方で、素敵な骨壺も選べますよ。連絡先をお伝えしますね。電話番号は、XXX-XXX-XXXXです。

A先生との会話が終了した後、すぐに紹介していただいたTさんという男性に電話を掛けた。
まま:本日猫を安楽死させる予定で、その際に先生から紹介していただいたのですが…。
Tさん:ご愁傷様です。どちらの病院で安楽死をされるのですか?
まま:家で行います。その後遺体を持っていこうと思うのですが。
Tさん:ご自分で持っていらっしゃるのですね。でしたら、ロス・ガトスの動物病院にいらしてください。午後4時より前ならいつでもいいですよ。


10時45分、帰宅してみると既にA先生が待っていた。
ドアを開けて中に入ると、みぬは既に猫用ベッドの中で意識を失い、全く動かなくなっていた。

まま:もしかしてもう死んでますか?
A先生:診てみましょう。(聴診器を当てて)まだ心音が聞こえますね。ずっと食事を摂っていなかったのですよね?
まま:はい。ここ数日、食欲は廃絶していました。
A先生:食欲が廃絶したということは、最期を迎えるサインなのですよ。そこで安楽死させるかの目安になります。

A先生は、診察票を取り出し、「Euthanasia(安楽死)」にチェックを入れた後、
コメント欄に
「私はA先生が私の猫みぬを人道的に安楽死させることを認めます」
と書き、飼い主の署名を求めてきた。

その後、A先生はバリカンを取り出し、注射部位の毛を剃り始めた。
最初は普段通りにA先生と話していた私も、この段階で耐えられなくなり、涙がボロボロこぼれ出した。

A先生:鎮静剤を打ちます。穏やかに永眠できますよ。
注射が終わった数秒後みぬの体を撫でてみると、まだ呼吸をしているように感じた。

まま:まだ呼吸していますか?
A先生:いえ、もう呼吸も心臓も止まっているはずですよ。確認してみましょうか?(聴診器を当てて)はい。もう心臓も止まっています。

まるで眠っているかのような穏やかな姿だった。

A先生:他の二匹の猫ちゃんたちにも、お兄ちゃんは旅立っていったんだよって、話しかけてあげてくださいね。みぬちゃんの遺体はしばらくここに置いておいてくださってもかまいませんが、この後排泄物等が出てくるかもしれません。
Tさんには連絡されましたか?

まま:はい。連絡いたしました。
A先生:Tさんは、ご夫婦で陶磁器店を経営していらっしゃって、とても素敵な方ですよ。ところで、ままさんはこの後またお仕事に戻られるのですか?
まま:その予定です。
A先生:お休みされた方がよくないですか?
まま:そうですね。上司には体調が悪いとでも伝えておきましょうか。



A先生が去った後、みぬをタオルに包み、更にビニール袋に入れた。
猫用ベッドに敷いていたシーツを見ると、少量の吐血および排尿した跡があった。

みぬの入ったビニール袋を抱えて家を出ると、丁度近所のWさんという男性がマルチーズ犬を一匹連れて通りかかった。
Wさんは、日本に英語講師として長年滞在していたそうで、たまに顔を合わせると会話をすることもある。
実は、Wさんは以前プードルも飼っていたが、その子は最近虹の橋に旅立ってしまったらしい。

まま:実は今猫を安楽死させたところなんです。
Wさん:ああ、ぼくも最近犬安楽死させたばかりだよ。あれは辛いよね。どの子?あのグレーの子?
まま:いえ、茶トラの子です。

そんな話をしつつ、Wさんの目の前で号泣してしまった。
Wさんのマルチーズ犬は、そんな私に親しげにじゃれついてきた。

みぬを助手席に乗せると、Tさんに教えてもらった通り、ロス・ガトスの動物病院へと車を走らせた。
グーグルマップのナビゲーションに従い、車は山の中へ入っていった。
こんなところに動物病院などあるのだろうか?と思っていると、左手に「Veterinary Hospital」の看板が見えてきた。
ロス・ガトスの山の中には、裕福な人たちが大きな家を建てて住んでいるので、そういう人たちがこの動物病院を利用するのだろう。

数分後、Tさんの車が到着した。
Tさんは、白髪頭のとても気さくで感じの良いおじいちゃんだった。

Tさんに、ビニールに入ったみぬの遺体を渡すと、Tさんはフォームを取り出した。

Tさん:このフォームに、飼い主さんのお名前と電話番号と、わんちゃんのお名前を書いてください。
まま:いいえ、わんちゃんじゃなくて、猫です。
Tさん:ああ、猫ちゃんなのね。わんちゃんだと思ってました。

Tさんの気さくな話しぶりに、今まで泣いていたのが嘘のように、涙が吹っ切れた。

Tさん:このカタログから、骨壺を選んでください。
まま:このデザインで、色は緑にしてください。
Tさん:グッドチョイスですね。
まま:受け取るまでにどれくらいかかるのでしょうか?
Tさん:一週間です。こちらからお電話しますよ。私は妻と一緒に陶磁器店を経営していますので、私の店まで受け取りにいらしてください。それでは、気を付けてお帰りください。

再び山道を運転して、帰途に就いた。
あまりにも精神的に辛ければ、今日は上司に連絡して仕事を休ませてもらおうかと思ったが、
時々思い出せば涙が出るものの、恐らく仕事はできるだろうと思い、家で少し休んだ後、仕事に向かった。

夕方、残業をしていながらふと思った。
「あ、そろそろみぬのインスリン注射の時間…、そうか、もう関係ないのか。」
診断から9年8か月続いた糖尿病との闘いは、これで幕を閉じた。

決断のとき

2017-06-29 22:21:58 | 糖尿病闘病記
昨日の夕方、仕事から帰ると、みぬがリビングのラグマットの上にいて、苦しそうに鳴いていた。
抱き上げてみると、尿失禁していた。
もう体が思い通りに動かなくなって、トイレにも行けなくなってしまったらしい。

今朝は、数年前に自分で作ったベッドに吸収シートを敷いて、みぬをその中に入れて出社した。
昼休みに会社から帰ってみると、みぬはまだベッドの中にいた。
最早、歩くこともできなくなってしまったようだ。



そのまま会社に戻り、夕方帰宅してみると、やはりみぬはベッドの中にいた。
水も飲見に行かず、トイレにも行かず…。

時折、ベッドから抜け出そうともがいて、力を振り絞ってかすれた声を挙げる。
しかし、体は動かない。
そして、声を挙げた時の息の臭いもひどい。
もうこの状態になったら、永遠の眠りに就かせて、楽にしてあげた方がいいのではないかと思えてきた。

アメリカでは、日本と比べて、安楽死という選択を採る人が多い。
治る見込みのなくなった動物を、安らかに眠らせてあげる方が、延々と苦しませ続けるよりずっと動物のためだと。
動物を愛するからこその決断だと…。
実際、ホリスティック獣医のD先生や、訪問獣医のA先生からも、安楽死を視野に入れるよう勧められた。




どういう決断をしても後悔しないように、あと一晩じっくり考えてみよう。


続:究極の選択

2017-06-27 22:37:57 | 糖尿病闘病記
現段階では、治る見込みがないことを知りつつ無理な治療をしたりもせず、かといって安楽死もさせず、自然に任せる選択を取っているが、
実はこの選択もかなり辛いことがよくわかった。
日を追うごとに状態が悪化し、苦しんでいるみぬを、ただ見守っている自分に罪悪感を覚えることもある。
今まで安楽死など考えたこともなかったけど、今は安楽死を最善の選択として選場ざるを得ない状況もよくわかる。
しかし、だからといって自分は踏み切れない…。

昨日は、みぬがトイレに行こうとしていたので、後を追うと、
ベッドルームのトイレに入る前に、玄関に置いてあった靴の中に放尿してしまった。
そこで、三つあるトイレのうち一つを玄関近くに移すことにした。
幸い、目は見えなくなっても、鼻や方向感覚は健在で、ちゃんと新しく移動させたトイレを使ってくれている。

毎朝輸液しているにもかかわらず、まだ喉が渇くようで、何度も水を飲みに行くけど、
目が見えないせいか、上手く飲めていない様子。
顔を水の器に近づけると、水を飲む前に鼻が水面に浸ってくしゃみをする…を何度も繰り返している。

強制給餌も二日前から何度か試みている。
数年前に処方された制吐剤セレニアが残っていたので(使用期限は2015年11月に切れているが)、食べたものを吐き戻さないよう、まず飲ませてから、
キトサンを混ぜたご飯をシリンジで食べさせる。
しかし、嫌がるみぬを見ると、強制給餌が正しいことなのかわからなくなる。
いっそのこと、何も食べさせないでその日が来るのを待つべきなのかとさえ思う。

今日みぬは、何度も辛そうな声を上げて鳴いている。
先週末から殆ど声を出すことはなかったのに、今日になってやたらと鳴くようになった。
腎不全からくる神経症状が悪化しているのか、弱弱しい足取りで水のボウルの周りを歩いては座り、歩いては座り…を繰り返している。

先週水曜日にA先生に処方してもらった輸液用の生理食塩水も、あと三日で使い切ってしまう。
新しい生理食塩水を注文すべきなのか、病気が治らないことが分かっているならいっそのこと何もせずに時が来るのを待つべきなのか、そもそもみぬはそれまで生きているのか…それもわからない。

猫の心を読む

2017-06-25 23:04:15 | 糖尿病闘病記
土曜日の明け方、ゾロがベッドに飛び乗ってきて、手や腕をペロペロ舐め始めた。

このとき、六年前、フローラが虹の橋へと旅立った前夜を思い出した。
普段滅多に夜ベッドの上にくることがなかったフローラが、この日ばかりはベッドの上に自分から飛び乗ってきたのだ。
そして、それは、「今夜が最後。明日はお別れです」というサインだった。

だから、今回のゾロの行為にも、何らかの意味があると思わざるを得なかった。
恐らく、「まま、ボクがいるから大丈夫だよ」とでも言いたかったのだろうか?


土曜日は、強制給餌用のシリンジと、リン吸着効果を期待してキトサンのサプリメントを買ってきた。
何故キトサンかといえば、ホリスティック獣医のD先生が進めてくれたエパキチンというサプリメントの成分としてキトサンが使われているから。
エパキチンはオンラインでしか買えないため、注文しても届くまでに数日かかるし、それまでみぬが生きているかどうかもわからない。
慢性腎不全に治癒はないし、今はいつ最期を迎えてもおかしくない状態なのだから、今何とかできることを試みるしかない。

強制給餌はかなり嫌がるため、少ししか食べさせることができないが、まったく食べないよりはましだろう。


日曜日の夜現在、みぬはまだ生きている。
弱弱しいながらも、一人で水も飲みに行くし、トイレにも行くし、ソファにも飛び乗る。
何度かトイレに失敗したので、トイレをもっと近いところにおいてあげた方がいいのかとも思うが、
既にみぬは失明しているので、トイレの場所を変えると混乱してしまうかもしれない。
とりあえず今は、トイレを失敗されては困る場所に吸収シートを敷いている。
二年前に床をカーペットから板張りに張り替えておいてよかった。


時々、病院に連れて行って、手遅れになる前に入院させて静脈輸液をしてあげるべきだったのかな?とも思う。
しかし、あくまで憶測だけど、みぬはそれを望んでいないと思う。
もう高齢で体力もなく、更には目も見えないのに、見知らぬ場所に閉じ込められて、三日間もチューブを繋がれたまま過ごすストレスは、今のみぬには耐えられないだろう。

勘に頼るしかないが、残された時間をみぬができるだけ快適に過ごせるようにしてあげるのが、ままとしての責任だと思う。

究極の選択

2017-06-23 22:51:30 | 糖尿病闘病記
ままに輸液してもらうみぬ。
みぬにはもう体力がなく、ほとんど動かないため、輸液も簡単にできた。







今日は、ホリスティック獣医のD先生に来ていただいた。
実は、もう余命いくばくとわかっていて、今更鍼治療をする意味があるのかわからなかったが、
せめてD先生に今のみぬの状態を見ていただいて、何かアドバイスが貰えたら…と思い、結局来ていただくことに決めた。

いつも通りに、「Hi Sweety!」とみぬに声をかけるD先生。
一方、すっかり弱ってしまったみぬは、ソファの上にうつ伏せに横たわったまま。

D先生:輸液はうまくできていますか?

まま:はい。もう殆ど動かないので簡単にできてます。
D先生:ちゃんと液は吸収されていますか?もし吸収されていない場合、背中に入れた輸液が前足まで垂れ下がってくることがありますけど。
まま:垂れ下がってはいないので、吸収されているみたいですよ。
D先生:それはよかったですね。みぬちゃんの状態はいかがですか?
まま:数日前まではトリートに反応していたんですけど、今はトリートにも反応せず、何も食べていないんです。
D先生:ままさんがいないときに食べている可能性はないですか?
まま:そこはわかりませんけど、大好きなトリートにも反応しないということは、恐らく食べていないと思います。
D先生:では、今日は食欲を刺激するツボと腎臓のツボに鍼を刺しましょう。もしかしたら、みぬちゃんの背中の脱毛は、腎臓が悪いことを意味していたのかもしれませんね。

D先生:リンやカルシウムの検査結果を見てみたいですね。そういえば私も(3月の定期検診の結果を)持っていましたね。では見てみましょう。
まま:そういえば、日曜日に緊急病院で血液検査をした結果をもらっています。

実は昨日、ペット用保険の請求をするため、緊急病院からもらったデータがあったので、
プリントアウトしてD先生にお渡しした。



まま:リンの検査はしなかったみたいです。
D先生:これはよくないですね。カルシウムが低すぎます。ここまでカルシウムが低いということは、かなりリンの濃度が上がっていると思われますけど、何故腎臓が悪いと分かっていてリンの検査をしなかったのでしょう?このカルシウム濃度については緊急医は何も言っていなかったのですか?
まま:BUNとクレアチニンの話しかしていませんでした。

実は私自身も、ナトリウムやカルシウムなどの電解質の検査が行われていたことは、昨日データを貰うまで知らなかった。

D先生:リンとカルシウムはバランスが大切です。実際にリンの検査値がないのであくまで憶測ですが、このカルシウム濃度では、相当リンが高くなっているはずですよ。リンが高くなると体の状態も悪くなります。しかし、カルシウムをサプリで過剰に補うと、筋肉が硬化する恐れがあります。
この状態では、ATPが作れなくなって、どんどん体力が落ちます。それにBUNが高くなると、意識障害が起きて、混乱するようになります。
病院に連れて行って、電解質のアンバランスを是正してもらうという方法もありますけど、でも効果は保証できないし、三日間以上の入院が必要になります。

まま:みぬは病院が大嫌いだし、それにもう金曜日ですので、緊急病院しか受け付けてもらえませんよね?
D先生:そうですよね。自宅で治療するなら、リン吸着剤を与えるという方法もあります。エパキチンというサプリメントが、オンラインで注文できます。それでもここまでバランスを崩してしまった状態では難しいですけど。
まま:オンラインなら、届くまで数日かかりますよね?
D先生:OTCなので、もしかしたらペットショップにもあるかもしれませんけど、生憎私のところにはないですね。
まま:うちの両親は腎不全の猫に活性炭を与えていましたけど。
D先生:活性炭は必要な栄養素まで吸着してしまうので、お勧めできません。
まま:エパキチンは、食事に混ぜて与えるんですよね?だとしたら、食事を摂れることが前提ですよね?
D先生:そうです。ただ、普通の食事をそのまま与えると、肉にはリンが豊富に含まれるので、リンの濃度が更に上昇してしまいます。腎臓病の療法食でリン濃度が低いものがあると思いますので、それを選ぶとよいでしょう。
まま:でも、市販の腎不全向けの療養食って、炭水化物も入っていますよね?
D先生:今はとにかくリンの少ない食事を食べてもらうことが優先です。
まま:強制給餌してもいいのですか?
D先生:はい。嘔吐がなければ、スポイト等で強制給餌してかまいません。チキンのベビーフードや、ボーンブロスを試してみるといいかもしれません。とにかく食べられなくなれば、あとはどんどん弱るだけですよ。そうなれば安楽死も視野に入れなければならないでしょう。A先生にお願いすればしてもらえますよ。

いつもなら鍼治療も数分で済むところを、今回は見ぬも動かなかったので、D先生と会話している間ずっと鍼は刺さったままだった。
D先生が鍼を抜くと、みぬは自力でソファを降り、水を飲みに行った。

D先生:ここまでBUNが高くなると、意識障害も出てきます。でもみぬちゃん、ちょっと混乱しているみたいだけど、まだ頑張ろうとしていますね。

それにしても、三日間の入院か、強制給餌か(いずれも効果は保証できない)、それとも安楽死か…。
決断を迫られても、今すぐ決めるのは無理である。
とりあえず今は、強制給餌を試みるしかないだろう。

エパキチンといえば、主成分はキトサン。
これなら、エパキチンを買わなくても、人間用のサプリが見つかるだろう…と思い、
これに加えてボーンブロスを買うため、スーパーに行ってみた。
因みに、キトサン(Chitosan)は英語で「チャイトサン」と発音するらしい。

生憎キトサンは見つからなかったが、とりあえずボーンブロス(鶏の骨の煮出し汁)だけ買ってきた。
あと何日生きるかわからないのに対し、かなり高価だったが、
今はとにかく、これを飲み水に混ぜて飲んでもらうことにしよう。


家に帰ると、みぬはソファの上にお漏らしをしていた。
今まではトイレまで自力で行っていたのに…。
しかし、今でも自力で水は飲みに行く。
ペット用オムツでも買ってくるべきかと思ったが、結局最近のみぬはソファの同じ場所で一日の大半を過ごしているので、お気に入りの場所にペット用尿漏れシーツを敷いておくことにした。