野原うた

日々美しい自然の花や生き物などを紹介するブログ。

ハナウド セリ科

2007-05-28 | 双子葉植物・バラ亜綱
科名:セリ科 Apiaceae
属名:ハナウド属 Heracleum
和名:ハナウド
漢字:花独活
学名:Heracleum nipponicum Kitag.
読み:ヘラクレウム・ニッポニクム
英名:――
別名:ずし、ずしの花
流通名:――
撮影場所:東京都大田区 東京港野鳥公園
撮影日時:2002.05.12

草丈が大きく遠くからでも目立ちます!
若干間延び気味でしたが


セリ科は区別が付きにくくて苦手だなあと思いつつ
近づいてみると…
とっても特徴的な花弁をしています!

おや?なんだか見覚えあるんだけどなあ…
でもこんなに大きいの見たら、絶対記憶にあるはず……
気になったので、写真をとって調べてみることに!

…セリ科のページをぺらぺら見ていると、
葉や花、実の形が似ている植物が…!
ハナウドでした。
解説を読むと、分布は本州(関東地方以西)、四国、九州です。
うーむ、境目にあたるなあとおもって読んでいると、
本州中部地方以北と北海道にはオオハナウドが分布するそう。
えー分布がかぶってるよ!!・笑

そこで、インターネットで調べてみると、
葉っぱの特徴がハナウドが3ー5裂ですが
オオハナウドは3裂(5裂は希)となっています。
また、オオハナウドは海岸や山地に多く生えるそうです。
一方ハナウドは湿った草地や人里付近の河川敷に生えるとのこと…
野鳥公園はどっちかっていうとしめった人里です。


↑この画像を見ると、葉っぱが5裂の羽状複葉。
やはりハナウドの模様です。

そこで、この名を聞いて思い出しました!
生の花を見たのではなく、
「絵に描かれていたものを見ていたんだ!」と…

その絵は田中一村という
奄美の自然や鳥、植物を描いた画家の展覧会で見たものでした。

この方が九州を旅したときに描いたというスケッチ数枚に、
ずしの花という名でハナウドが登場していました!
どうりで、どこに生えていたか思い出せないわけです・笑

青空をバックに、美しいハナウドが描かれたスケッチは
知らぬ間に記憶に残っていたんですね

あの絵の花だったんだ!
そう思うと、なんだかとても嬉しくなってしまいました!




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