![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/fd/f0326c95f0ec01231e8892282b1d92ab.jpg)
科名:ウリ科Cucurbitaceae
属名:カラスウリ属Trichosanthes
和名:カラスウリ
漢字:烏瓜
学名:Trichosanthes cucumeroides (Ser.) Maxim. ex Franch. et Sav.
読み:トリコサンテス・ククメロイデス?
英名:――
別名:玉章(たまずさ)
語源:唐朱瓜(からしゅうり)
→実の色が、唐より伝わった朱墨(辰砂という鉱物からできる顔料)に似ているため、
唐より伝わった朱の色をした瓜→唐朱瓜となったようです。)
流通名:――
撮影場所:花・東京都大田区下丸子他、実・神奈川県本厚木
撮影日時:花・2007.09.02~09.08、実2007.10.13
こんなに美しい花、意外と身近なところにあるのに
その存在になかなか気がつきません。
というのも夕方から夜に咲くからなんです。
ツルや実は比較的見るのですが、
いざ花を見たいとなると、
時間が合わなかったり…
美しく咲いた花を発見できた喜びは、
筆舌に尽くしがたいものがありました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
本当に完璧にひらくともっと花弁の先のレース状の部分は
広がるようです。
来年ちょっと探してみようと思います。
以前キカラスウリをご紹介しましたが、
カラスウリも雌雄異株です。
雄雌の判断は花の付け根の子房(ふくらみ)のあるなしでわかります。
子房があれば雌花です。
雄花は花の付け根がすんなりとしていて、花が終わるとぽろんと落ちます。
また花の付き方もそれぞれ異なります。
雄花は蕾がいくつも集まってつき、
雌花はまばらにつきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/bc/ccb600a7b00d694a440721481c709b74.jpg)
さてさて、おなじみカラスウリの実です。
名前の由来が‘唐朱瓜’だったとは今回調べてはじめてわかりました。
若い実は縞が可愛く特徴的です。
赤い実は藪の中でよく目立つので、
花よりも実のほうが有名な植物ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/c6/385ea6347c230fbbe64fab1fdd201541.jpg)
実を割るとどろりと不気味な黄色っぽい果肉が…
黒い種もあいまってなんともいえぬビジュアルになります・笑
果肉はシモヤケにぬるといいと近所の方に聞きました。
足のゆびなどに塗ったひには
布団に入るときどうしたらいいの?という感じで今だチャレンジしてません。
せっかく、カラスとキカラスがそろったので、
両者はいったいどこが違うかくらべてみました。
花はよく似ていますが、
よく見ると、花弁の分かれ方が異なります。
花の形の違いは、一度気がつくとすぐ区別できるようになります。
下の図を見てから、
花の写真を見ると、どうちがうか?というのが
わかりやすいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/1b/5bfa73cda0a40da948ec00f07dcf4515.jpg)
↑また葉の質感が異なります。
粉をふいたように白っぽいものはカラスウリ、
光沢がありつやつやしているものがキカラスウリです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/98/9cd18d0c52ba10be8094535c376fa0c4.jpg)
果実は、まず熟したときの色が違います、
カラスウリは朱色、キカラスウリは黄色です。
若いうちの実は、どちらも緑ですが、
カラスウリは黄緑色で白っぽい筋がはいります。
キカラスウリは緑色で、明瞭な筋はありません。
実の形もカラスウリは長楕円が多く、キカラスは球形です。
蕾の形もカラスウリはまあるく、キカラスウリはゴツゴツしています。
それっぽいものを見つけたときの
参考になったらうれしいです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yaho.gif)
東京でも、意外と身近なところにこんな美しい花が咲いています。
ぜひみなさんも探してみてくださいね!
★今は(11月ごろ)赤い実が付いているので、
その実があった場所を覚えておいて、
来年の夏に観察しに行けばバッチリです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)