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ひだまりの中での~んびり

カフェと花が好き
ビスクドールを趣味で作っています
日記帳の替わりです

フリーター、家を買う。

2012-08-06 21:12:23 | 
本屋でうろついた揚句、買った
のが、有川浩(アリカワ ヒロ)の本
「フリーター、家を買う。」だ。
極度の就職難、鬱病、虐め、と
描き方によっては、どうしようも
なく暗い陰鬱な内容になるはずだが
一時代前の作家とは違い、どこか
さらっとした気持ちの良さがある。
軽いと言ってしまったら身も蓋もないが
平成のかるさとでも言うのだろうか。
ただ、私は、どーんと重い内容
の本は読みたくないと思っているので
丁度良い本であり、
救いのある内容、暖かいまなざし、
先に明るい日常が見えて何度も
ぱらぱらと読返してみたい気持ち
になった。
読後、「阪急電車」の作者で
女性だった事がわかった。
他の作品もゆっくりと読んで
みるかな・・・

たんぽぽ娘

2012-07-28 20:53:23 | 
ビブリア古書堂の事件手帖
に出ていた「たんぽぽ娘」が届いたと
図書館より連絡が入った。
昭和55年初版となっている。
30年以上前の本だ。きれいに
手入れはされているが黄ばみが
年代物だと思わせる。内容は
☆海外ロマンチックSF傑作選となって
いるだけにやさしいふんわりした
手触りの短編だった。刺激を
求め、どんどん内容を難しく
こねくり回して進んでいった
現代ものとは少々違いがある。
それにしても、県立図書館には
置いていなくて、相互貸借資料と
して他の町立文庫からの本、
それも個人からの寄贈本だった。
年間何冊本が出版されるか知らない
けれど、保管も大変なのだろうな。
電子化して自宅パソコンから借りる
ような時代がくるかもしれない。

横は鴨下信一の
「名文探偵向田邦子の謎を解く」

春と修羅・・永訣の朝

2012-07-11 19:42:01 | 
今日も朝から雨。それでもお昼を
食べた後、あがった。チャンスと
ばかり図書館へ。ビブリア古書堂の
事件手帖に出てくる本はマニアック?
もしくは古くて、読むには
図書館しかない。自転車で10分程。
本の管理がきちんとして汚れが
ないのがいい。
借りられたのは宮澤賢治の
春と修羅。ただし、大正文学
全集第13巻ではあるが。
この本のテキストは原則として
初出誌紙、又は編集者の判断
により初版本を用いていると
なっていた。なるほど永訣の朝の
問題部分は「兜卒の天の食に變つて」
ではなく「天上のアイスクリームになつて」
の表現になっていた。
巻末と文庫本とを開き、比べへぇ~
と喜んでいるのは暇人の所為だな。
それでも、同じような人間がいる
ようでクラクラ日記は貸出中に
なっていた

ビブリアミステリ

2012-07-10 21:49:08 | 
下の子が買っていたのを見かけて
手を出したのが「ビブリア古書堂の
事件手帖」三上延だ。
今月の新刊から買ってしまった
ので№3から読み、買足して
1・2と読んだ。刑事物でも
探偵物でもない謎解き??
ヒーローもいないし、淡々とした
日常が営まれるなかで人の秘密
と想いが錯綜して。さらっと
した感触だ。
書庫のしけった匂いと薄暗い
書斎に籠った本に対する個人の
想いが漂う。
それにしても、本当の本好きとは
こういうレベルの事を言うのかと
思い知った。一話ごとに出てくる本
太宰の晩年、坂口三千代クラクラ日記
ロバート・F・ヤングたんぽぽ娘
宮澤賢治春と修羅・・・等々
をほとんど読んだ事がない!!
やれやれ、全部を読むのはきっと
無理だろうなぁ

萩を揺らす雨

2011-12-16 17:50:01 | 
10月の新聞で紹介されていた
本をようやく手に入れた。文庫化されて
から少し時間が経っていたため見つける
チャンスがなかったのだ。
「萩を揺らす雨」吉永南央
私のとらえ方としては、現代に
置き換えた江戸時代の市井物かな。
藤沢周平の用心棒日月抄に
通じるものを感じている。
巻末の解説ではミス・マープルを
代表とするおばあちゃん探偵物
としているが、謎解きが主眼では
ない。生きていたら色々ある中
で人とどう振れ合うか、心、
気持ちの細やかな所をキツイ部分も
あるけれど書いている。
次巻の文庫化はまだのようだ。
楽しみに待つことにしよう。


この所、眠りが浅くなる事ばかりで
イラついたり、迷ったりと
色々だが、とに角ましな方だと自分を
納得させつつ年末を迎えようとしている。