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北海道斜里町『知床』峰浜小学校発みんなのブログ!

峰浜小学校のみんなが学校や地域の情報を発信していました。閉校で学校はなくなっても、いつまでもみんなの心のふるさとです。

アイヌ語事典 その12 ~雪~

2007年01月12日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、雪です。
雪は『ウパシ』といいます。『互い・走る』という意味です。
雪はアイヌの村に競争して遊びに来ると考えていたそうです。

峰浜には、雪が降ります。
雪を見ていると、本当に『競い合って走っている』ように見えてきます。

今日の夜8時の気温は-13、4度ということです。
あたりは真っ白で、スキーもできます。
明日のスキー少年団の練習が楽しみです。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その11 ~家~

2006年12月31日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、家です。
家は、「チセ」といいます。
断熱材であるヨシ、ススキ、ヤマガヤ、ササを使って作った、アイヌの家です。

アイヌの家「チセ」は、植物の断熱材のおかげでそれほど寒くはなかったそうです。
峰浜の家は、ずっとストーブをたいているので、外は氷点下でも家の中はとても暖かいです。
それにくらべて、ぼくが今いる東京の家は、外は峰浜よりもずっと気温が高いけど、ヒーターをずっとつけているわけではありません。だから、逆に家の中は寒いと感じます。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その10 ~ワタリガラス~

2006年12月24日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、ワタリガラスです。
ワタリガラスは、『オンネパシクル』といいます。
『老大なカラス』という意味です。

網走にある北方民族博物館にあったカナダ北西海岸のトーテムポールに『ワタリガラス』が描いてありました。
神話の中では英雄的な存在であったとともに、とても身近な動物だった、と説明に書いてありました。
海鳥研究のとき、福田さんがワタリガラスの話もしてくださいました。
「いつもは山でシカの死体を食べているはずのワタリガラスが海にいたんだよ。クジラがうちあげられたのかと思ったら、違った。ワタリガラスは、カラスの中でもとてもかしこいんだよ」
ということでした。
まさに、『老大なカラス』だと思いました。

(写真はトーテムポールに彫られたワタリガラスです。博物館の許可をえてのせています)

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その9 ~クジラ~

2006年12月19日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、クジラです。
クジラは、『フンペ』といいます。
ぼくは、クジラは大きいから「カムイ」がつくかと思っていたけど、ついていませんでした。

この間、知床自然センターへ行ったとき、森信也さんの写真展をみました。
たくさんの野生生物の写真のなかで、ぼくは、マッコウクジラのしっぽの写真が一番素敵だと思いました。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その8 ~オオワシ~

2006年12月17日 | みんなのアイヌ語事典
今回はオオワシです。
オオワシは、アイヌ語で『カパッチリカムイ』といいます。『ワシ・タカの神』という意味です。

最近、風力発電は環境にやさしいとして、増えています。
でも、本当に環境にやさしいのでしょうか。
鳥たちにとっては、危険なものです。
オジロワシは、犠牲になった5羽が確認されています。獲物を探している最中に風車にぶつかった、と考えられています。オオワシも同じような習性を持っているので、同じような事故が起こるのではないかと心配されています(ファウラ 14号を参考にしました)。
ぼくは少し前まで、風力発電は全く欠点がないと思っていました。
でもこのことを知り、環境にも動物達にもやさしい発電方法はないのかな、と思いました。
これ以上、罪のない鳥たちの犠牲が増えないためにも…

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その7 ~キタキツネ~

2006年12月13日 | みんなのアイヌ語事典
今日はキタキツネです。
キタキツネは、『ケマコシネカムイ』といいます。
『足の軽い神』という意味です。
えものをとる時、すごいジャンプをするからだと思います。

先日、北海道の真ん中ぐらいにある、南富良野町の方から、『キタキツネのキキ』という本が学校宛に届きました。
読んでみると、人間にエサをもらい続けたキツネが、冬にエサがとれなくなり、飢え死にしてしまった、という物語でした。
夏に知床で、道路にでてきているキタキツネを見たことがあります。
観光で来た人は、車の窓を開けて、写真を撮ったり、お菓子をあげたりしていました。
でもこんなことはしてはいけないことなのです。
野生の動物には、エサを与えないでください。
かわいいから、といってエサをあげてしまうと、結局はその動物の命を奪うことになるからです。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その6 ~イヌ~

2006年12月09日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、イヌです。
イヌはアイヌ語で、『セタ』や『シタ』といい、アイヌ犬(別名:北海道犬)のことをさします。
アイヌ犬は、中型犬です。飼い主に忠実で、勇敢で寒さに強く、我慢強くもあります。
寿命は15年くらいで、色は、赤、白、黒、虎、ゴマ、狼灰などがあります。

ぼくの家の近くには、純粋なアイヌ犬のメスがいます。
ぼくが近くを通ると、すぐほえたり走り回ったりするので、ぼくのことを敵だと思っているのかもしれないな、と感じます。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その5 ~エゾシカ~

2006年12月07日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、エゾシカです。
エゾシカは、アイヌ語で『ユク』といいます。
『えもの』という意味です。
アイヌにとって、エゾシカは大事な食料だったのです。

最近、エゾシカが増えています。
知床には現在、最低でも1万頭のエゾシカがいるといいます。
数が増えてしまったエゾシカは、樹皮や下草を食べてしまうので、森はどんどんこわされています。
森を歩いていると、樹皮をはがされて、枯れてしまっている木を見つけることがあります。
人とエゾシカ、そして森が一緒にくらしていけるような知床になっていったらいいな、と思いました。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その4 ~サケ~

2006年12月02日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、サケについて書きます。
サケはアイヌ語で、『カムイ・チェプ』といいます。
『神の魚』という意味です。

今日、峰浜から車で15分ほどのところにある遠音別川に行くと、産卵を終えたサケが、たくさん死んでいました。
でも、よく見ると、横になって弱っているけど、まだ生きているのがいました。
口をパクパクさせて、たまにウニャウニャ、と動いていました。
周りは凍っているのに、そのサケがいるところだけ、サケの形に凍っていませんでした。
ぼくは、(サケの体温の関係かな?)と予想しました。
知床自然センターに行って、魚の専門家の方に聞いてみました。
すると、

「サケが動いているから凍りにくくなる。だから、凍っていなかったんだと思うよ」

と教えてくださいました。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その3 ~シマフクロウ~

2006年11月29日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、シマフクロウについてお伝えします。
シマフクロウは、『コタンクルカムイ(コタンコロカムイとも)』といわれていました。『村を守る神』という意味です。
シマフクロウは、フクロウ目フクロウ科ウオミミズク属です。
最近は、絶滅が心配されています。
社会科見学で知床博物館にいったとき、学芸員のかたが
「北海道には120羽くらいいるよ。知床にはその4分の1が住んでいます」
と教えてくださいました。
減っている理由には、森林伐採によって、すみかが奪われたからです。
シマフクロウたちのためにも、自然は大切にしなきゃいけないな、と思いました。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その2 ~ヒグマ~

2006年11月26日 | みんなのアイヌ語事典
今回は、ヒグマのことを書きます。
ヒグマはアイヌ語で『キムンカムイ』といいます。
『山の神』という意味です。
ぼくが持っている『ヒグマカルタ』に、『アイヌ語で キムンカムイ 山の神』というのがあります。
その名のとおり、見ていると山の王者のような感じがします。

(4年:歳三くん)

アイヌ語事典 その1 ~アイヌって?~

2006年11月25日 | みんなのアイヌ語事典
北海道には、アイヌ語の地名やものの名前などがたくさん残っています。
峰浜も、昔はシマトッカリ(石の手前という意味)といい、アイヌ語地名の1つでした。
このコーナーは、世界中の人にアイヌ語のことを知ってもらおうと考え、作ったものです。

第1回は、『アイヌ』についてです。
本などで、『アイヌ人』や『アイヌの人々』と書いてあることがあります。
ぼくは前は『アイヌ人』でもいいと考えていました。
でも、ある日、おかしいということを知ったのです。
アイヌ語では、『アイヌ』は、『人』という意味だったのです!
つまり、『アイヌ人』だと、『人人』になってしまうわけです。

(4年:歳三くん)