**ももくり日記**

なんでもない日常が大切で・・・

CatCatCat

ねこにとって

2007-11-02 | おもふこと
ノラの「茶とらっこ」がちょっと目がぐしゅぐしゅ。
キジトラ君達ほどではないし、この子はずっと健康で体もきれいで、
立派に大きくなったので、調子を大幅に崩さないよう、ご飯をもりもり食べてもらう。
昨日、オットと帰って雨の中ごはんをあげていると、ある夫婦が近づいてきた。
ご飯をあげるな。と注意されるのかと身構えると、
隣の区の本格的なボランティアさんであった。
猫が増えているという噂を聞きつけ来てみたとのこと。
すごいネットワーク。

私たちに異常に慣れている猫たちを見て、構成や、ここ数年のHistoryなどを聞き、
慣れた様子でご飯をあげ、茶とらにはさっと抗生物質を取り出し、
チーズに混ぜてさらっと食べさせていた。
そして親切にも、もしこれで治らなかったら、ご飯に混ぜてあげてみてね。
分量はこれくらい。などと説明つきで薬をくれた。

初めて会ったというのに、ものすごくいろんな話をしたのだけど・・・
本当にノラ猫の現状って大変なんだなぁ・・と思う。
どこどこには、100匹くらいいてねーとか、子猫のうちにカラスに
攻撃されるとどれだけ悲惨か・・とか、猫の話は尽きない。
さすがに土地観あるので、うへー?あそこにそんなに猫がいるの?
なんて驚きもあった。

キリがないってのはまさにそのとおりなんだろうけれど。
懐っこい子猫は小さいうちに里親に。
メスネコには避妊手術。オスネコにも去勢手術。
っていう活動が主みたいで、違う沿線の駅前とかで
里親探しの活動(展示でね)とかもしているとか。
すでに会全体で、ものすごい頭数の手術と里親縁組に成功しているという。

ご夫婦とも悪い人達では決してない。
本当に猫が好きで、かわいそうな子猫を減らしたくて
活動をしているのだろう。

しかし、うまくいえない違和感も残った。
だってさ、自宅に50匹抱えてるっていうんだもん。
ありえない。
信憑性もさることながら、それだけの猫を抱えざるえない
現状のすごさもさることながら、
私はその50匹の猫の「生活環境」を考えたからだ。

猫にとって、その生活はアリなのだろうか。
相性の難しい生き物ゆえに、ストレスを抱えたり、
目の行き届かない子が出てきてしまうのではないか。
それでも野良にしておくよりはいいということなのか。
一戸建ての2階は全部猫で・・なんて笑ってたけど、オットも
私もうまく笑えなかった。

ボランティアってのは、私にはできないから、本当にすごい事だとおもふの。
時間の大半をそこにつぎ込める情熱というか、
片手間にできることでもないし、「タダ」でできることでもない。

ただ時々、それに熱心なあまり、何か大事な
ことが抜けてないだろうか。と疑問を抱かせる人がいる。
私は、そこまで野良ネコがかわいそうとも不幸とも思っていないのだ。
手術をかわいそうという前の家のおばさんに、
手術の重要性についても熱く語れない。

もちろん、目の前に弱ってしまってとてもとても・・という子が
いたら無視はできないだろう。
それを、こちらからわざわざ遠征していき、
助けようはとか、里親を探してあげようとかいう
気持ちで保護してくることはできないだろうなぁと思う。
でも、そういう人たちが活動をしているおかげで、
さまざまな告知があるおかげで、私もこれくらいならと募金ができる
機会などもあるわけである。保護猫のごはん代だって
ばかにならないことはゆうに想像つくからだ。

とてもいい人だったけれど、明らかにキャパ超えなその生活感に圧倒され、
でもそのくらいしないと、本当に猫は救えないほど
もう現状は追いつかないのか。と、いろんな気持ちになりつつ、
もちろん尊敬も含めて、お別れをした次第である。
ゾロ一派は、ご飯のとき以外はみんな警戒心が強く、
特にママ猫はばっちり距離をとるので、
様子を見に来たけれど、捕獲をあきらめたようであった。
・・また会うかな。