思い返すと去年コロナで山に入れなくなったことがきっかけだったように思います。
4月の途中から入れなくなり、林道も閉鎖のまま。
いつもの春の花の咲く場所に行けないし、山中にも花探しにいけない。困ったことが起きたなと。
まあしょうがないと気持ちを切り替えて、普段は車で行く林道を歩いたり、近所の里山の麓を
ぶらぶら歩いてみることにし、また山梨には自然を活かした公園も多いのでそこも歩いてみました。
そこでわかったことはこれまでいわゆる有名な群生地に見に行っていた春の花がわりと身近な
場所にあったり、貴重な花が普通にあったりしたことです。
山梨は山だけじゃなく、里や里山も自然がいっぱい残っているんですね。びっくりしました。
その現象は今年も続いている感じがします。
コロナ中に調べた古い神社や旧道を歩いてみると珍しい花にいっぱい会うことができました。
ニリンソウやイチゲが田んぼの畦にいっぱい咲いていたり、道にハナネコノメやニリンソウが
じゅうたんのように葉をのばしていたり。近所の土手にはじめてのスミレがいくつも咲いてたり。
散歩している時にそんな新しい発見ができると感激しますね。ほんとうに。
贅沢なことですがカタクリ、ニリンソウ、イチリンソウ、ハナネコノメ、ユリワサビ、
セントウソウ、レンプクソウ、ワチガイソウなどあまり自分的には珍しくなくなった花も多いです。
またこれまで遠くの山まで会いに行っていた貴重だったり好きだったりした植物の葉や花を見かけ
ることも多くありました。そこで気になる植物は昨年リスト化して花を確認しに行くことにしたの
ですが、去年の積み残しの春の花は近いのでずいぶん確認が進みました。でもまた宿題も増えて、、、
うれしい悲鳴です。
身近な里や里山や山で貴重な花を見つけることはその場所や地域の良さを再発見した気になります。
みんなこんなに素晴らしい場所に住んでいるんだよって。
山野草が好きだけどもう年とって山を歩けずにさみしい思いをしている人には山梨は標高が高く
手軽に散歩やそれほど登らず山野草を見に行けるので、天国のような場所かもしれません。
しかしこのあたりは南アルプスユネスコパークでは緩衝地域という場所で、人の生活と密接に結び
ついている場所でもあります。すぐに人の生活のために素晴らしい山野草がなくなるかもしれない
リスクを常に秘めています。もちろん保護されている場所もありますがほとんどは生活している
場所共存しているんです。だからこそ、そこにある花の素晴らしさ、それを育てている環境の良
さをそこに一緒に住んでいる人達に知ってほしい、そして一緒に守ってほしいなぁと最近よく
考えています。
なにかいい方法はないものでしょうか?
最近思ってることを少しだけダラダラと書いてみました。
今年は花が例年より二週間くらい早い気がします。
今年は近くの山や湧水地などをこれまで歩いたことのない道を重点的に歩きながら花探しを
やっていこうと思います。