山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

山梨のクモイコザクラとコイワザクラ

2021-05-31 21:24:00 | 貴重な花
どちらもこの時期によく見かける可愛い花です。
違いはと問われると葉っぱの形状が違うかも!と答えるくらいで
だったらヤマエンゴサクは葉っぱが劇的に違うのになぜといわれると、、、絶句してしまいます。
どうやって見分けてるのって問われると、
富士山まわりで見られるものはコイワザクラで、秩父や八ヶ岳そして南アルプスで見られるものは
クモイコザクラとみなしてますとしかいえなくって、、、
クモイコザクラ  は山梨県の準絶滅危惧種ですが、コイワザクラはなにもありません。
レッドデータブックの生息メッシュを見ると三つ峠など御坂山系も含まれているのでもしかしたら
区別されてないのかもしれません。
また昔の山梨県の植物誌でもクモイコザクラ  のみが記載され、三つ峠にあるものも含まれている。

このクモイコザクラ  は山梨県希少動植物種の保護に関する条例で準絶滅危惧種にもかかわらず、
「特定希少野生動植物種」に指定されています。またそれに基づいて県の生息調査も毎年実施されています。
個人的にはそこまでの希少種ではないかと。

2つの違いを見つけようとして ネットでこんな文献を見つけました。
横浜国大のサクラソウを研究されている倉田研究室の論文です。

これによると
コイワザクラが母種でクモイコザクラ  が変種になるとのことです。
そこでコイワザクラ仲間のDNAを調べられたようです。

これを読んでわかった新しい事実は、
◯DNAで見てもコイワザクラとクモイコザクラは別の品種
   でも形状などの差異は触れられてません。
◯これら以外にイワザクラ系のシナノコザクラが山梨に生息している
ということだった。

じゃシナノコザクラが山梨にあるんだなぁと。
違いを調べて過去の写真見直して見ます。
とこの図の文献も見て見なくっちゃ!



この春 はじめて出会った花

2021-05-24 20:28:00 | 貴重な花
この春はじめて出会った花について書いてみようと思います。
少し見分けられるようになったスミレはのぞいて(~_~;)

春に歩いたことのない山やルートを歩いて出会った花。
未知なる花を求めて あちこち花探ししてるわけではないのでほんのすこしです。

◯クモイコザクラのシロバナ
   山梨で見られるコイワザクラとの違いもわからない私。
   でもこのシロバナの違いはすぐにわかりました。すごい綺麗!

   帰ってから調べてみると、
   コザクラという名のつく植物ではシロバナはよくみかけられていること
   クモイコザクラも同じで検索すると写真がでてきました。
   中にはシロバナ・・・と名前が認められているものもあるがクモイコザクラはまだらしい。
 
   ということで存在は認められているが名前はまだない花のようでした。
   綺麗なので来年も見にきたいですね。


◯ナベワリ
   名前は山野草に関心をもったときから知っていました。
   あちこち山を歩くたびにないかなぁと探したりもしました。
   また昔あったという場所にもいってみましたがみつかりませんでした。
   今回は登っている道のそばに変な花が、、、
   それがナベワリでした!
   昔の山梨の植物誌ではごく稀 となっていましたが、現在のレッドデータブックには
   掲載されておらず、位置づけが謎の花です(私の勝手な理解かも、、、)。
   実際にみると違いますね、葉っぱがイメージと全然違いました。
   ナベワリ自体は西のほうにいろいろあるらしく、シコクやヒュウガの名前がついた品種も
   ありますが希少のようです。
   見つけた場所で咲いていたのはこの1株。まわりに双葉の株がいくつかあったのでなんとか
   生き残ってほしいと思います。






◯アラゲヒョウタンボク
   去年ひょんなことから興味をもったヒョウタンボク。
   山梨ではヒョウタンそのものがレッドデータブックで生息が確認できなくなって
   「情報不足」という位置づけに。前にあった場所が近くなので見つけられればいいなと
   思ってました。
   そんなときに山の大きな岩の上に咲いていたヒョウタンボクらしい花、ハヤザキかなぁと
   思ったけど違ってました。数週間後、別の山で再び見かけました。
   今度は近くだったのでじっくりと見たらアラゲという花だとわかりました。
   山梨のヒョウタンボクは9種類、残りも頑張ります(^ ^)
   



山梨のスミレ

2021-05-05 19:12:00 | 花探し
今年からもっとスミレ名前がわかるようになろうとがんばっています。
これまではスミレを見分けるのは難しいと写真はとるけど詳しく調べようとも
していなかったです^^;

きっかけはある遊歩道でたくさんのスミレを見かけたことでした。
去年 4月末に行った時にいろいろな花が咲いていていい場所だなぁと思って、今年はもっと
早く行ってみることにしました。
そこには3月末の遊歩道には見たことのないようなスミレが咲いていました。
こんなにいろんなスミレがあるんだと感動し、何枚もうつしました。
あまりほかに花が咲いてないこともあって、これまでは写真をとらなかった
ように「少しさっきのものと違うかなぁ」というスミレもしっかりとりました。

同定にはいくつかポイントがあることを思い出して、
◯横から距をとる
◯花の中をアップして  側弁の毛がわかるようにとる
◯葉っぱ形がわかるようにいくつかの葉っぱをとる
をかんばってみました。

そして家に帰ってから、「日本のスミレ」やインスタのスミレの写真と比べてながら
1つ1つ同定していきました。
そうやって名前がわかった時は嬉しかったですね。それに名前の由来も知りました。
そうなると名前忘れないものですね。

逆に反省もいっぱいありました。
タチツボスミレはいっぱい似た種類があることを知らず、ほとんど似たものはとって
ませんでした。また葉っぱはとっていたのですが裏側がどうなっているかまで観察し
てませんでした。そこが見分けるポイントというスミレもあるんですね。

だいぶ覚えたかなぁと思ってリストアップしてみることにしました。
「山梨の植物誌」では31種類  基本種ばかりでした。
「山梨スミレの会のHP」にはフイリやシロバナ そして交雑種も掲載されており71種でした。
またよくみていた「八ヶ岳周辺のスミレ」は54種類掲載されていました。違っているものも
あるし、八ヶ岳にはよく行くので両方を合わせてリストを作り、見たものをリストアップする
ことにしました。まだ見てないものもわかって勉強にもなりますし。




長くなりました。
続きは次回へ