山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

ケマンの仲間たち

2022-05-31 18:05:00 | 似てる花の見分け方
ムラサキケマン、キケマンはよく知られた春の山の花だと思います。
よく見かけるせいか これまであまりに気にかけていませんでした。
興味を持ち始めたのはナガミノツルキケマンに気づいてからですね。

山梨県植物誌@1982によればケマンの仲間は、
ムラサキケマン
ツルキケマン     稀       
ヤマキケマン     稀
ミヤマキケマン   普通
キケマン            普通

この仲間は葉や実によって見分けることができます。

ムラサキケマン


キケマン

実がついた写真を探してます(^_^;)

ミヤマキケマン
こちらも探索中!

ヤマキケマン
先日やっと撮影できました。今回のまとめをしようと思ったきっかけです。

花の色が薄く、葉のつき方が独特です。ぐにゃぐにゃした実も撮れました。
昔は稀だったけど絶滅危惧種ではありません。

残りの2つはともに山梨県レッドデータブック2018では情報不足とされています。
ツルキケマン   環境省絶滅危惧種IB類
   山梨県植物誌では雲取山や富士山となっている。長野県で見かけましたが花色以外の詳細は確認できてません。
   レッドデータブック2005でも情報不足なので山梨でも見つけてみたいものです。

ナガミノツルキケマン  環境省準絶滅危惧種
   レッドデータブック2005では絶滅危惧IA類。秋に見つけて名前を調べてびっくりした花。
   ただその後あちこちで見かけているのでうまく生息情報が集まっていなかったのかも。
   見かけるたびに何度も種を確認しているがツルキケマンではなかった。


残りはツルキケマンのみ。
夏の終わりから、黄色いケマン身逃さないようにしましょう。






ヒョウタンボクの仲間 確認編

2022-05-25 21:22:00 | 似てる花の見分け方
家の周りの田んぼに水が入りはじめ、田植えもはじまっています。
田んぼの花はまだですが、少しすれば散歩のときに確認してみようと思います。

さて冬の間に見分け方を調べてましたが、あくまでも写真を見て検討していたので、実際に現物を見て推定が正しかったかどうか確認してきました。
最初はヒョウタンボクの仲間、アラゲヒョウタンボクと同定しました。




花は終わっていて、葉と茎そして実の様子が確認できました。

平凡社の「日本の野生植物  草木編」に書かれている特長がよくあてはまりました。
特に葉の縁に長毛というのがよく確認できました。この本には実について書かれてなかったので
保育社の植物図鑑を見てみました。
アラゲヒョウタンボクではなく、オオバヒョウタンボクで載っていました。オオバというのは江戸時代に最初に名づけられた時の名前だそうです。実が苞に包まれた図があり、一致していました。

確認できてほっとしました。
ほかにもいっぱい撮影しているムグラなどを順次検証していこうと思います。


赤いウツギの名前探し その1

2022-05-19 19:20:00 | 似てる花の見分け方
今日のお題はこれです。

ベニバナ◯◯ウツギかなぁ?
そういえば以前別の山で同じような赤い花の名前をいきなり知らない女性にたずねられたことがあったな。
きちんと調べなくちゃと。

ちょうど山でいろいろなウツギが咲き出しているのでウツギ全体で調べてみました。
ウツギは「空木」だからで、植物の分類上のものではないためいろいろな科のものがあります。
昔の「山梨の植物誌」でウツギと検索すると出てきたのは、
ウツギ            よく見かけます
ウメウツギ       山梨二類、環境省二類 
オオツクバネウツギ   よく見かけます
ガクウツギ
カナウツギ
ケウツギ         ネットではタニウツギやヤブウツギの別名と書いているサイトも散見されました。
                    Ylistで見たら、別名ではなかったです。赤色系なので候補とします。ー
コゴメウツギ   よく見かけます
ツクバネウツギ   オオとの差異覚えました
ドクウツギ   見たことがありません、きっと。日本三大毒草とか、、、、
ニシキウツギ    これはときどき目にします
ノリウツギ       これもときどき目にします
バイカウツギ     以前ウメウツギ発見と思って調べたらこっちでした。ときどき目にします
ヒメウツギ       最初に見たのが皇居東御苑でした。自然の中では見たことないです
フジウツギ        たまに見かけます。園芸種のフサフジウツギのほうが見かけるかも
フジベニウツギ   ベニとつくので候補です
ベニバナツクバネウツギ    これも候補です
ベニバナニシキウツギ       これも候補ですね
ミツバウツギ     ウツギに花が似ています
ヤブウツギ      知らないので調べたら、この花は赤いのでこれも候補です

そして植物誌にはなかったけど山梨県レッドデータブックに載ってる
イワツクバネウツギ    山梨IA類、環境省二類    メッシュ1と貴重な種です。

候補は、
ケウツギ
フジベニウツギ                 ヤブウツギとニシキウツギの自然交配種らしいです。
ベニバナツクバネウツギ
ベニバナニシキウツギ
ヤブウツギ                      山梨県以西の分布

このあと調べはじめたら意外に大変で、、、、
よくご存知な方は簡単だと思うのですが。ちょっと確認しておきたいこともあって
なので  その2に続くにします。すみません。

ご存知な方のコメントやご教授お待ちしています。








山梨のスミレ 〜山の上のスミレ〜

2022-05-11 09:13:00 | 山梨のスミレ
4月末にほとんどの林道が通れるようになって山に登りやすくなりました。
また林道で標高1700mあたりまで(もっとかも?)いけるので山の上のほうのスミレも楽しめるようになりました。

GW期間中に登った山で見かけたスミレは、
以前ご紹介したフモトスミレ
山梨県絶滅危惧種になっているミヤマスミレ
このスミレ  SNSの報告や私が見かけた場所の多さからいってかなり広範囲に生息しているのではないかと感じます。


今年会いたかったスミレ  シコクスミレ

シコクスミレの咲いていた山はそれほど高くなかったのですが、よく見かけるスミレが最初は花後なのですが登っていくにつれて花が見られるようになってとても楽しい経験でした。
下から順に、
タチツボ、ナガバノスミレサイシン(葉のみ)
マルバがいっぱい
アカネ、エイザン、アケボノ、ヒナ
少し上でシコク
尾根にあがってフモト    でした。こんなこともあるのですね、私にはとてもいい体験でした。

あとはサクラスミレ   大きい花のスミレですが、その後見たタチツボの花がもっと大きかったので、、、

うちのほうはこんな色あいです。

山の上というとこれからは
ミヤマ、サクラに加えて  キバナノコマノツメ、ウスバスミレ、エゾノタチツボかなぁ。

家のまわりにはすっかりスミレの花がなくなりました。
低山でもがんばって咲いているのはマルバ、アカネ、タチツボかなぁ。
一度ここまでを整理してみようと思います。