山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

ハナワラビの仲間たち

2022-02-08 14:14:00 | 似てる花の見分け方
今日のお題はこれです。お昼に散歩した際に撮ったものです。

ハナヤスリ科のハナワラビの仲間です。

山梨県植物誌にはこの7種が載っていました。
◯エゾノフユノハナワラビ
◯フユノハナワラビ
◯オオハナワラビ
◯ナツノハナワラビ
◯ナガボノナツノハナワラビ
◯ヒメハナワラビ     山梨県IB類   環境省二類
◯ミヤマハナワラビ  山梨県IA類  環境省IA類
またSNSでアカハナワラビを見かけたのでそれも加えて8種ですね。

まず希少種の2種は亜高山帯や高山帯に咲くとされているものでともに独特の葉っぱの形をしています。
両方見たことがありますがこれは容易に見分けられます。
残りの6種ですが、夏に咲くものと冬に咲くものの2タイプに分かれます。
夏型は名前にナツがつく2種、残りの4種は冬型です。
手持ちの図鑑などに載っていないのでネットで調べたらぴったりのサイトが見つかりました。

これによると、
葉柄や羽軸に毛がないもの      フユノハナワラビ
残り3種は葉っぱの形や葉の鋸歯の様子で区別できます。
さてお題の写真ですが、羽軸に毛があるのがわかります。そこで葉のアップも撮っておきました。

鋸歯が細かいことがわかります。なのでオオハナワラビだと思います。オオハナワラビは山梨の植物誌には1000〜1500m稀と書かれていますが、うちのまわりは400mくらいなのでちょっと違いますね。
この葉のふちが茶色くなってますが、全体的茶色くなったものもあり、葉が茶色くなるだけでアカハナワラビと考えるのは危なそうです。

もっと高い山で見かけたこれはエゾフユノハナワラビでした。これは植物誌の記載(1500〜2200m)にあってました。
こちらも稀なんだそうです。

残りの2種を見かけるともっとすっとわかるのかもしれません。過去いくつか写真を撮ってますので探して確認してみます。いつか引用させていただいたサイトのようなものを作れるといいなぁと感じました。

(追記)探したらすぐに2種見つかったのでアップしておきます。



共に10月に同じ山で撮ったものです。
上は葉にかすり模様のようなものがあり、鋸歯の感じからアカハナワラビと思います。
下は鋸歯の感じはフユノハナワラビなのですが、葉が少なく雰囲気が違いすぎます。おわかりの方はぜひ教えてください。周辺にたくさんありました。