ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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Best Albums of 2021(年間ベストアルバム)10→6位

2022-01-13 09:12:10 | Best Albums of 2021(年間ベストアルバム)
5年ぶりに自分が選ぶ年間ベストアルバム「Best Albums of 2021」を選んだので、
簡単な感想やレビューなんかも入れつつ、
前半と後半の二回に分けて書いてみます。


今回は前半。
「10→6位」になります。



◆10.Amon Tobin - How Do You Live

IDM/アンビエント/エクスペリメンタル。
相変わらず「ASMR」のように音に拘りまくりで、
音質や音響面の素晴らしさは特筆物ですし、
音の選択とか並べ方とかセンスの塊で
生音や有機的な物からのサンプリング音が、
無機質な機械音と絡み合って統合されていき、
独特で不思議な美しさがある音楽に成っていく様は圧巻!
最近の作品の中では一番ストーリー性を感じるので、
アルバム通して聞くと一つの作品を見たような気分になるし、
「ISAM」以降の集大成的な作品と言えるかと。



◆09.Plebeian Grandstand - Rien Ne Suffit

ブラックメタル/エクスペリメンタル/インダストリアル/ポストハードコア。
音楽版「這いよる混沌」みたいな、
邪悪で不穏で陰鬱で暗黒な音楽で、
今作はインダストリアル要素を大胆に取り入れているので、
更に難解さが増して先鋭的になっていて、
人間や社会の暗部を只管に表現してる感じなので、
狂気に狂喜するような感じすらあるのですが、
アート的側面も強く感じるように
闇の現代アートみたいな感じもあるので
狂気を感じるアート作品が好きな人、
草間彌生さんのポップな作品より、
ダークな作品に惹かれる人なんかは興味持てるかと。
この手の音楽では間違いなく最高峰で、
個人的には「Deathspell Omega」と双璧をなすバンドだと思う。



◆08.Snail Mail - Valentine

インディーロック/オルタナ/シューゲイザー。
前作と骨格はあまり変わってないものの、
肉付けや色付け方法が細密かつ豊富になっていて、
Snail Mailの長所や魅力をしっかり残しつつ、
シューゲイザー要素やエレクトロニック要素が増して、
曲のバリエーションや奥行きが増してますし、
実体験も入っているリアルでエモい歌詞に、
シンプルでいてセンスがある曲と演奏とアレンジに、
表現豊かなエモーショナルな歌。
良い意味で大人っぽくなっていて洗練されてますし、
繰り返し聞くことで深みが増していく作品で、
インディーロック/オルタナ作品では頭一つ抜けてると思う。
詳しいアルバムの話や、
「Valentine」の日本語訳付き曲解説は↓見て下さい
 「Valentine」の日本語訳付き曲解説とレビュー記事



◆07.Elephant9 - Arrival of the New Elders

ジャズ/プログレ/エクスペリメンタル。
演奏の妙や巧さを存分に楽しめるのはいつも通りですが、
以前よりロック色が薄れて洗練されていて、
アンビエント要素が入ったKing Crimsonみたいな雰囲気すらあるし、
ドリーミーで深遠で瀟洒でクールで実に素晴らしい!
難解さがあって派手な分かり易さは無いので通好み感は否めませんが、
構築美に溢れた雰囲気の良い素敵なプログレジャズ作品。



◆06.Andy Stott - Never The Right Time

エクスペリメンタル/ポストダブ/トリップホップ/ダークアンビエント。
「Faith In Strangers」から追求し始めた音楽の、
一つの完成形と言えるような感じで、
無音の所の活かし方やリヴァーブ具合に、
音の数量のバランス感や選択などセンスに溢れてますし、
相変わらず実験的で先鋭的で難解さはありますが、
今までで一番ポップで聞き易いし、
今まであったような陰鬱さがあまり無いように、
「奇才Andy Stott」が「一般」に歩み寄った感があるし、
緻密で独特の緊張感があって潔癖感さえある音の構成の中に、
「Alison Skidmore」の神秘的で艶やかな声が入る事で
闇の中に一筋の光が差しているような雰囲気があり、
神秘的で深遠で異端でエモーショナルで実に美しい…
2000年前後の「Bjork」が追求したような音楽の「最高峰」とも言えると思うし、
4大ファッションコレクションで先鋭的なブランドが音楽で使いそうなくらい、
先鋭的でセンスがあってファッショナブルでアーティスティック!
ただ惜しむらくは全体で見ると難点がある。
1~2曲目,8曲目は間違いなく凄いレベルの曲なんですが、
必要性を感じない曲や中途半端な曲もあるので、
せっかくのムードが台無しになってしまうんだよね…
でもそれを差し引いても、
この作品が魅力的で凄い作品なのは間違いなく、
数多の作品よりは遥かに素晴らしいので、この順位で。



後半の「5位→1位」はこちら。

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