ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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Best Albums of 2021(年間ベストアルバム)5→1位

2022-01-14 10:02:10 | Best Albums of 2021(年間ベストアルバム)
自分が選ぶ年間ベストアルバム「Best Albums of 2021」の後半の記事。


今回は「5→1位」になります。

※前半の記事の「10→6位」はこちら。



◆05.Erika de Casier - Sensational

R&B/トリップホップ/ソウル/エレクトロニック/ポップ。
AaliyahとMassive AttackとSade辺りを合わせたような作品で、
前作より曲のバリエーションや楽器の種類が増えて、
プロダクションも良くなってアレンジも多彩になって、
ムーディーで大人っぽい仕上がりになってますし、
センシティブかつストイックに感覚を研ぎ澄まして、
無駄な物を削ぎ落した感じに瀟洒に洗練されており、
内省的で冷たくてアンニュイな雰囲気もあるんですが、
「孤高の美意識」みたい物に溢れていて、
情緒があって気高くて深遠な感じや、
潔癖で無垢な感じの美しさみたいな物があって実によいよい!
歌は前作以上にクールで独特の艶や色気があって、
良い意味で感情を出し過ぎない感じも絶妙で、
静かにですが確実にじわじわと染みますし、
所々で聞けるラップもクールでセクシーで、
良いフックにもなってますし、
心の中では静かながら確かに燃えているような、
「青い炎」的な物を感じるので、
下手に感情を表に強く出して歌うより、
よっぽどエモーショナルに響くんだよねー!
歌詞は大人の女性的な恋の駆け引きから、
内省的なものまであるのですが、
どれも知的でクールですし、
冬に聞くには持って来いな、
瀟洒に洗練された大人な作品かと。
なお「The XX」を初めて聞いた時に感じたような、
不思議な美しさや感覚があるので、
R&B好きより初期の「The XX」好きにお勧めかも。



◆04.Relaxer - Concealer

エクスペリメンタル/IDM/ミニマル/アンビエント/テクノ。
先鋭的で神秘的で深遠で刺激的で知的で不思議。
神秘的で底が見えない「深海」のような作品。
反復の中に「緊張」や「刺激」を入れて、
フックと深みを出すような趣向とか絶妙ですし、
細密かつ緻密でいて、
時には大胆で攻撃的ですらあるバランス感も絶妙。
最後まで独特の緊張感と神秘的な感じがあって、
良い意味で掴み所が無くて深遠で覚醒感があって、
何とも不思議な聴後感が残る。
「Andy Stott」の世界観に似た雰囲気もありますが、
もっと音楽の幅が多様ですし最後まで隙が無く、
アルバムとしての流れや完成度が高い魅惑的な作品!良作!



◆03.Little Simz - Sometimes I Might Be Introvert

ヒップホップ/R&B。
ストーリー性のあるリリックと構成の作品で、
ラップは個性的でスキルあって巧くてカッコイイし、
トラックは様々なスタイルやジャンルがミックスされていて変幻自在で、
バリエーションも豊富で流れも良いわで、
隙らしい隙がなくて完成度が実に高い!
ブラックミュージックを総括して未来に繋げるような作品で、
「Lauryn Hill」の作品に匹敵すると言うのは、
流石に言い過ぎな気がしますが、
そう言われてもおかしくないのがよく分かる。
アフリカ由来の音楽要素も多く入れたりしてるように、
育ちはイギリスとはいえ両親がナイジェリア出身のヨルバ人という事で、
自分のルーツのアフリカに向き合っていて、
内面を掘り下げつつ社会的な事にも触れていたりもする、
リリックは実に素晴らしいし、
そのリリックを見事なまでに、
魅力的かつエモーショナルにラップしてるのも見事!
スター性があって大胆さや強い感じがありますが、
弱さを見せている面もあるように、
凄く人間的な面も見られますし、
繊細さが感じられるのもエモくてよいよい。名作!



◆02.Nik Bartsch - Entendre

ジャズ/ピアノ/エクスペリメンタル。
凛とした空気感の中で、
ミニマルなフレーズを反復する演奏と、
インプロ演奏が重なることで、
独特の緊張感や高揚感や美しさが生まれていて、
「静」と「動」のコントラストの付け方とか絶妙ですし、
ピアノを叩いたりして打楽器として使ったりと、
枠に囚われてないですし、
繊細かつ大胆で、
冷たいけど暖かみがあって、
攻撃的でもあるけど気品があるように、
芸術的で先鋭的で奥深くて実に素晴らしい!
個性的で魅力的でエモーショナルでエキサイティングな名作!



◆01.Injury Reserve - By the Time I Get to Phoenix

ヒップホップ/エクスペリメンタル。
エクスペリメンタルでディープで、
ゾっするくらいダークでシリアスでリアルで、
難解で剣呑で刺激的でドープ。
直訳すると意味が分からない部分や、
例えで表現したりと抽象的な部分もあるリリックは、
ブラックユーモア交えながら、
誰も見たがらないダークな現実を冷淡に見てる感じで、
難解で知的で深さがあって実に素晴らしいし、
ラップは個性とスキルあって多彩で巧くてクールだし、
エクスペリメンタルでダークなトラックばかりで、
覚める事の無い悪夢を見せられてるような感じがあるけど、
嘘っぽさが全く無いように、
只管にシリアスに現実に向き合ってるような雰囲気もあるし、
作り込みが凄くて難解でダークだけど、まあ深い!
聞けば聞くほど深みにズブスブ嵌まっていって凄みを感じる、
ダークでリアルでディープでドープな作品で、
個人的には「Shabazz Palaces」や「Vince Staples」や「Clipes」の名作群や、
「Madvillainy」に近いレベルの作品だと思う。
なおアルバムのレコーディング中に亡くなった
「Stepa J. Groggs」に捧げられた追悼作品でもあるように、
仲間の突然の死に直面したという事実があったので、
余計にシリアスでダークでディープな作品になったのかも…

R.I.P
Stepa J. Groggs




★結果
10.Amon Tobin - How Do You Live
09.Plebeian Grandstand - Rien Ne Suffit
08.Snail Mail - Valentine
07.Elephant9 - Arrival of the New Elders
06.Andy Stott - Never The Right Time
05.Erika de Casier - Sensational
04.Relaxer - Concealer
03.Little Simz - Sometimes I Might Be Introvert
02.Nik Bartsch - Entendre
01.Injury Reserve - By the Time I Get to Phoenix





◆おまけ
惜しくもベスト10から漏れたけどお勧めの作品

Archspire - Bleed the Future
Clark - Playground In A Lake
Ducks Ltd. - Modern Fiction
Gas - Der Lange Marsch
LoveJoy - Pebble Brain(EP)
Moor Mother - Black Encyclopedia of the Air
PinkPantheress - to hell with it
Priori - Your Own Power
Swallow The Sun - Moonflowers
The Weather Station - Ignorance
Wild Up - Julius Eastman Vol.1


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