Benedeictus Iesus in sanctissimo altaris Sacramento.

いと尊き聖体の秘蹟に在し給うイエズスは、賛美せられさせ給え。

教会の永久性

2013-03-02 21:24:49 | FIDEI
・・・聖ペトロの後継者、ローマ司教、母なる唯一の教会の頭、地上におけるイエズス・キリストの代理者の選出のために・・・

(マテオ16.13-19)「あなたはペトロである。私はこの岩の上に、私の教会を建てよう。地獄の門は、これに勝ち得ないであろう。私は、あなたに天の国の鍵を与えよう。」・・・アメン。

Tu es Petrus, et super hanc petram aedificabo Ecclesiam meam et tibi dabo claves regni Caelorum.




教会の永久性
教会は永遠である 2997 
キリストのわざを永遠に続けるために設立された 3050

1868年9月13日 教皇書簡「Iam vos omnes」

教会は救いのために必要
2997 キリスト・イエズスが、あらゆる世代の全人類に自分の救いの効果を与えるために、この地上において、ペトロの上に唯一の教会を建てたことを誰ひとりとして疑うことは出来ない。すなわち、一、聖、カトリック、使徒伝来の教会を建て、信仰の遺産を傷つけることなく完全に守るために、また同じ信仰を全ての人、全ての民族、全ての国に伝えるために、また洗礼によって全ての人を自分の神秘体に選ぶために、・・・また、自分の神秘体を形成する同じ教会が世の終りまで常に不動であるようにするために・・・必要な権力を全て与えたのである。

第1バチカン公会議 1869年12月8日~1870年10月20日
第4総会 1870年7月18日 キリストの教会に関する第1教義憲章

教会の設立と基礎

3050 我々の霊魂の永遠の「牧者であり、監督者」(1ペトロ2.25)であるキリストは、我々の救いの事業が永続的なものになるように聖なる教会を建てることを決意した。この教会の中において、生きた神の家にいるように、全信者が唯一の信仰と愛の絆によって結ばれるように。主は栄光を受ける前に、「使徒たちのためだけでなく彼らのことばによってキリストを信じる人々のために、父と子が一体であるようにすべての人がひとつになるように」と父に祈った(ヨハネ17.20)。また「自分が父から派遣されたように」(ヨハネ20.21)、この世から選んだ使徒たちを派遣して、「この世の終りまで」(マタイ28.20)教会に牧者、教師がいるようにと望んだ。

3051 しかし、キリストはこの司教職それ自体が唯一で不可分であるように、また相互に一致団結した司祭たちによって、全部の信徒が信仰と交わりの一致を保つように、聖ペトロを他の使徒たちの上に立て、そのペトロ自身のうちに両者の一致の永久的源泉と目に見える基礎を制定した。この力の上に永遠の神殿を築き、この堅い信仰の上に教会が天まで達するほど高くそびえるようにした。

3052 しかし、地獄の門は日増しに増大する憎しみをもって、できるならば神によって建立された教会の基礎を覆そうとしている。そのため、われわれはカトリック信者の保護と安全と増加のために、公会議の承認を得て、使徒的首位権、永続性、本質に関する真の教理を宣言する必要があると判断する。また、これに反対する者、主の群れに危害を加える誤った意見を禁止、排斥する必要があると判断する。

第1章 聖ペトロにおける使徒座の首位権の制定

3053 したがって、次のことを教え宣言する。福音の証言によって、神の全教会に及ぶ裁治権の首位は、主キリストから直接に使徒聖ペトロに約束され、与えられた。事実、キリストはシモンに、「あなたはケファ(岩)と呼ばれるであろう」(ヨハネ1.42)と言った。シモンが「あなたは生ける神の子・キリストです」(マタイ16.16)という信仰告白をした後、シモンだけに主は荘厳に告げた。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いな人だ。その啓示は、血肉からのものではなくて、天にいます私の父から出たのである。私はあなたに言う。あなたはペトロである。私はこの岩の上に、私の教会を建てよう。地獄の門もこれに勝てないだろう。私は天の国の鍵をあなたに与えよう。あなたが地上でつなぐものはみな天でもつながれ、あなたが地上で解くものはみな天でも解かれるだろう」(マタイ16.17-19)と。また復活の後、イエズスはシモン・ペトロだけに、その群れ全体の最高の牧者、統治者としての裁治権を与えた。「私の小羊を牧せよ、…私の羊を牧せよ」(ヨハネ21.15,17)と。

3055 したがって、使徒聖ペトロは主キリストによって、全ての使徒たちの頭、戦いの教会の目に見える頭と立てられた、また聖ペトロが主イエズス・キリストから、直接に真の固有の裁治権の首位を与えられたのではなく、名誉上の首位を与えられた、と言う者は排斥される。

第2章 聖ペトロの首位権はローマ教皇において継続される

3056 最高の牧者、偉大な保護者である主キリストが、教会の安全と福祉のために使徒聖ペトロにおいて制定したことは、岩の上に設立された教会において世の終りまで、世界の果てまで、絶えず継続しなければならない。事実、「使徒たちの指導者、頭、信仰の柱、カトリック教会の基礎である聖ペトロが、人類の救い主、あがない主である主イエズス・キリストから天国の鍵を受けたことを疑う者はひとりもいない」。これが現在まで、また常にその後継者、即ち彼が設立し殉教によって聖別したローマ聖座の司教によって行使されている。

3057 したがって、このペトロの座を継ぐ者は、キリスト自身の制定によって、全教会に対するペトロの首位権を継承している。「そのため真理(神)の配慮は続行されている。聖ペトロは自分に与えられた岩のような力を持ち、自分に委託された教会(統治)の舵を放棄していない」。ローマ教会には偉大な権力が与えられているのであるから、「各教会、すなわち、世界中のすべての信者は、常にローマ教会と同意しなければならない」。この聖座から「聖なる交わりの絆」が全ての教会に分け与えられ、一つの頭の下に結ばれた構成員が一つの体として合体する。

3058 したがって、聖ペトロの全教会に対する首位権の永続的後継者を持つことが、主キリスト自身、すなわち神法によって制定されたことを否定する者、および、ローマ教皇が聖ペトロの首位権の後継者であることを否定する者は排斥される。

引用:
デンツィンガー・シェーンメッツァー カトリック教会文書資料集 信経および信仰と道徳に関する定義集 A・ジンマーマン監修 浜 貫五郎訳 エンデルレ書店