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TV(BS・CS)で観た映画(日本)を5本

2018年08月12日 | 映画(国内)

「金メダル男」
2016年
原作・脚本・主演、内村光良

1964年、長野県塩尻市で生れた秋田泉一
小学校時代に徒競走で一等賞になり、一番になることの素晴らしさを知った泉一はありとあらゆる大会で金メダルを獲得していきます
塩尻の神童と呼ばれた泉一でしたが、中学~高校と進むに従い、本人は頑張るものの一等賞とは縁遠くなり、上京してからはむしろ最下位に近い生活に身を置くようになっていました 

小学校時代から現在に至るまで、一つ一つのエピソードが次々紹介され厭きさせません
とにかく出演者が豪華で、数も多く、人によっては出演時間は1分もありません
ですが、お金を払ってまでして観る作品ではないと思いました 

高校時代、自分で作った部活「表現部」の文化祭での発表と、泉一(青年時代・知念侑李)と後輩(土屋太凰)のダンスシーン、それとちゃんとした自分の趣味(カメラ)で一等賞を取れたのは良かったです
最後に目指すものは、蛇足と思えましたが、東京オリンピック2020を意識すればそうなるのかもしれませんね

 

 

 

 

 

「阿弥陀堂だより」
2002年 

東京の暮らしに疲れた一組の夫婦(寺尾聡・樋口可南子)が、夫の故郷である信州で再生していく姿を描いたヒューマン・ドラマ
季節ごとの美しい田園風景と加古隆さんの音楽、寺尾さんと樋口さんの無理のない演技
物足りないと感じられるところもありましたが、日々、仕事や学業に追われて忙しく生きる現代人に、少し遠くを眺めてゆったりしてみては、と語りかけているようで、とても丁寧に作られた作品と思いました

 

 

 

 

「セトウツミ」
2016年 

クールな内海(池松壮亮)と、天然で元サッカー部員の瀬戸(菅田将暉)
関西の二人の高校生が、授業が終わってから内海の塾の時間までを川べりの階段に座って語らう、ただそれだけを描きます
始めのうちはウケない漫才のようでしたが、何故か惹きこまれてしまいました
内海は冷たく瀬戸を突き放しているようですが、一見能天気な瀬戸が抱える家族の悩みや恋話をきちんと聞いて、的確な返事をします
池松さんの低めの声が合っていますね
大人からみればくだらない内容も高校生には大切なこと
青春でした
内海がラストに見せる表情が素晴らしい!

 

 

 

 

 

「ワンダフルライフ」
1998年

是枝監督作品 

人が死んでから天国へ辿り着くまでの7日間を描いたファンタジー
古ぼけた施設にやってきた22人の死者たち
彼らは、職員から、天国に行くまでの7日間のうちに、生きていた時で一番大切な思い出を選ぶよう指示されます
その思い出を短くまとめた映画を観ながら、自分の人生を肯定して向うに行くことができる、という仕組みになっているのでした
なかには、思い出を選べない人、選ぼうとしない人、嘘八百を並べる人など、職員たちを悩ませる人もいます
それでも職員たちは、真摯に死者に寄り添おうと努力を続けます 

主人公は職員の一人を演じるARATAさん
彼や他の職員たちも死者の一人であることはすぐわかりますが、職員らがここに留まっている理由が次第に明らかにされ、どんどん惹きこまれていきました
ARATAさんは本作が映画デビューだったそうです
はまり役だったのではないかしら

是枝監督作品からよく感じる“くどさ”“しつこさ”はあれど、自分には好みの作品でした

 

 

 

 

「誰も知らない」
2004年
是枝監督作品 

実際にあった事件をもとに、母親に捨てられた戸籍も無い4人の異父兄妹の暮らしを描きます
12歳の長男を演じた柳楽優弥さんが最年少で第57回カンヌ国際最優秀男優賞を受賞した作品
戻ってこない母親を信じ、電気もガスも止められる中で弟や妹の世話をし、誰を責めるでもなく一生懸命な彼の大きな瞳が訴えるものは何でしょう
監督の描きたかったものは、母親やネグレクトされた子供たちを救えなかった近所や行政の罪ではなく、短かったけれど確実にあった子供たちの幸せだった時間、だったのでしょうか 

柳楽さんの、その後の俳優人生もひとつの物語になるくらいですネ

 

 

 

 

 

 


コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
幸せな時間 (小米花)
2022-01-23 14:48:16
>短かったけれど確実にあった子供たちの幸せだった時間
そうかもしれませんね。
長男の明が兄弟がバラバラになることを恐れていましたから、少なくともあの瞬間は幸せだったのかな、、、と思います。子供たちは先のことはともかく現在を生きてるってことなのかなと。。。
返信する
あれ? (小米花)
2022-01-23 14:49:39
コメントがダブルで入ってしまいました。
スミマセン、削除してくださいませ。<(_ _)>
返信する
小米花さん (こに)
2022-01-24 08:07:04
このような映画は事実を忘れないためにも繰り返しテレビなどで紹介、放送して欲しいですね。
コメント1件削除しました。私も時々あります。
処理が済んでいないと思ってもう一度クリックしたら…ですよね。gooの反応が鈍いのはいけないのだと思っています(;・∀・)
返信する

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