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おうち映画(海外)を5本

2019年10月28日 | 映画(海外)
「彼女が目覚めるその日まで」
原題 BRAIN ON FIRE
2016年 カナダ、アイルランド
【シネフィルWOWOW】

原因不明の難病に冒された女性記者、スザンナ・キャラハンの闘病記「脳に棲む魔物」を映画化した人間ドラマ

ニューヨーク・ポスト紙で働く21歳のスザンナ(クロエ・グレース・モレッツ)
上司から叱られながらも担当を任され前途洋洋
ミュージシャンのスティーブン(トーマス・マン)との交際も順調で公私ともに充実した日々を送っていました
そんなある日、突如として物忘れがひどくなり始め、大事な取材で大失態を犯してしまいます
さらに幻覚や幻聴にも悩まされるようになり、ついには全身が痙攣する発作を起こして入院することに
検査しても異常は見つからず、医師は精神科への転院をすすめます
しかし、両親やスティーブは病気の原因を突き止めようと必死に医師を探し、ついに病名がわかるのでした

チャラいと思っていたスティーブが意外に献身的で、離婚している両親もスザンナの為には協力を惜しみません

この病気は「エクソシスト」のモデルとなった少年も典型的な症例を持っていたとのこと
自分を失っていく主人公をクロエ・グレース・モレッツが熱演しています
病名が分ったところで原題に納得しました





「白い家の少女」
原題 THE LITTLE GIRL WHO LIVES DOWN THE LANE
1976年 カナダ、フランス、アメリカ
【シネフィルWOWOW】

ニューイングランドの小さな村の丘の上に建つ白い家に住む美しいブロンドの髪を持つ少女・リン(ジョディー・フォスター)が小説家の父親と暮らしていました
しかし、誰が訪ねていっても家にいるのはリンだけで父親の姿はなく、「外出中」「もう寝ている」「執筆中は他人に会わない」など理由を説明します

ジョディ・フォスターは撮影当時13歳くらいでしょうか
作中のリンとほぼ同年代で、謎めいた少女を等身大に演じていて流石です
自分を守るため割り込んでくる他人を徹底的に排除する姿が空恐ろしいです
でも、独りで生きるにはまだ幼さの残るまだ13歳の少女なのですねぇ
ラストは彼女の将来を思うと切なくなりました





「ナチュラルウーマン」
原題 UNA MUJER FANTASTICA
2017年 チリ、ドイツ、スペイン、アメリカ
【シネフィルWOWOW】

チリのサンティアゴに暮らすトランスジェンダーでウェイトレスのマリーナ(ダニエラ・ベガ)
音楽家の指導を受けながら時折ナイトクラブで歌うマリーナには年の離れた恋人・オルランド(フランシスコ・レジェス)がいます
優しく誕生日を祝ってくれるオルランドとの生活は幸せそのものでしたが夜中に自宅で突然倒れ運ばれた病院で亡くなってしまいます
冒頭は美しいイグアスの滝で、オルランドがマリーナと旅に出ようと思っていた場所です
しかし、オルランドの死によりイグアスの滝に行くことは叶いませんでした
最愛のオルランドの死により思いがけないトラブルに巻き込まれ、オルランドの家族、親族、警察、病院から
容赦ない差別や偏見を受けますが、それに対してマリーナは強い意志で立ち向かい女性として生きる権利を胸に前を向いて歩いていくことを決意します
オルランドの魂がマリーナを導いてくれたのだと思います
2人は心の底から愛し合っていたのですね
いつの日か、マリーナはイグアスの滝を訪れるのでしょうか
感動の物語でした





「ミステリー・トレイン」
原題 MYSTERY TRAIN
1989年 アメリカ、日本
【シネフィルWOWOW】

エルビス・プレスリーの故郷、テネシー州メンフィスのアーケード・ホテルに宿泊する3組の旅人の一日と翌朝までを3話オムニバスで描きます

エルビスのグレース邸見物目的で日本から来た若いカップル、ジュン(永瀬正敏)とミツコ(工藤夕貴)
メンフィス空港からイタリアへ戻る筈がチケットが取れず街に出たルイーザ(ニコレッタ・ブラスキ)と、男と別れてきたばかりのディディ(エリザベス・ブラッコ)
流れで酒店の店主を撃ってしまいフロント係りを頼ってアーケード・ホテルに逃げ込んできた、前話のディディの元ボーイフレンド、ジョニー(ジョー・ストラマー)と仲間たち


同時間の同じホテルの3室内の出来事、音や窓からの眺めを使ってゆるくリンクさせているのが良かったです
トレインで事件が起こるわけではありません-最後に少しニンマリするシーンはありますが-
3部屋の窓からの眺めが違うことで部屋の配置がわかる構成が上手い!
ジム・ジャムッシュ監督作品はどれも好きです♪





「運命の女」
原題 UNFAITHFUL
2002年 アメリカ
【シネフィルWOWOW】

会社を経営する夫・エドワード(リチャード・ギア)と9歳になる息子とニューヨーク郊外に暮らす専業主婦のコニー(ダイアン・レイン)
序盤のエドワードのコニーに対する専業主婦を小馬鹿にしたような言動が不愉快でした
コニーはそれに反発するでもなく暮らしていますが、ある日、街中へ出かけたついでにエドワードの会社に寄った際、忙しそうな夫や社員たちに相手にされず鬱屈した思いが残ります
そんな時、ブックディーラーの青年・ポール(オリヴィエ・マルティネス)と偶然出会い、数度アパートへ行った後、一線を越えてしまいます
度々理由を作ってはポールのアパートを訪れるコニー
エドワードは妻の様子に不審を抱き私立探偵に調査を依頼、コニーとポールの関係を知ります

ポールに走ったコニーの気持ちもわからなくはないけれど、お茶仲間の先輩女性の何気ない忠告を聞いておくべきでしたねぇ
原題の意味を考えるとキツイわ~

巷の評価と同じくラストが上手いと思いました
その前の、コニーが「あの時、ポールのアパートに寄らなければ…」
実際とは違う過去を思い描くところも良かったです
後の祭りですけれど…




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