2010年 アルゼンチン・フランス
原題 ROMPECABEZAS(英題 PUZZLE)
ROMPECABEZAS
話し言葉ですが「難題」という意味もあるようです
邦題は映画の奥深さが表現出来ていませんねぇ
マリア・デル・カルメン
50歳
専業主婦
夫と二人の息子の幸せを生きがいに家族を支えてきた彼女が50歳の誕生日プレゼントに親戚からもらったジグソー・パズルにのめり込んでいき人生が一変する
フランスで映画化されたベルティーナ・ヘンリヒス「チェスをする女」と非常に似通った内容です
冒頭驚かされるのは
マリアがご馳走やケーキを作っているのですが、それは彼女自身の誕生日パーティの為なのです
息子のガールフレンドが手伝います、と言っても断り、給仕や後片付けまでただ一人でこなします
ラテンアメリカ社会における女性の立場、男女関係を端的に表しています
ベジタリアンの次男はマリアが心をこめて作った食事に文句をつける
工夫して盛りつけたサラダを褒めながらも直ぐにフォークでかき回す次男のガールフレンド
遊んでいる土地を売ったお金で息子達にそれぞれ家を建てるように話すのですが、長男は独立するという、次男はガールフレンドとインドへ行くという
夫も食事療法とか何とか言ってマリアの料理に文句をつけます
徐々に不満が鬱積していくマリアを救ったのがパズル
パズル大会に一緒に出場する人求む、の広告に応募して腕を認められ、週2回、パートナーとなるロベルトの家に練習に通うことになる
家族の理解など無理、と考えている彼女は嘘をついて家を空けます
ロベルトはマリアにパズルを通して新しい世界を見せてくれ、どんどん腕を上げるマリア
国内トーナメントで優勝し、次はドイツでの決勝大会
パズルのパートナーとはいえ、夫が自分以外の男性とドイツへの旅行を認めるはずもない
家族とのこれまでの生活を壊すことはしたくないマリアはドイツ行きを断り、穏やかな生活に戻ります
でも、パズルに情熱を傾けることで自分に自信を持ち、自分の世界、自分の喜びを見出すことが出来たのです
マリア役のマリア・オネットは実際には45歳なのでやや若々しい50歳でしたが、ほとんどノーメイクで「大人の女性」を見事に演じていました
この世は痩せてキレイな20代だけでは成り立たない、とはオネット自身の言葉です
自分が専業主婦だったのは20代後半から30代前半の8年間だけだったし家族との関係も、この映画のマリアとは状況が違いますが、人生を豊かに生きるためのヒントを教えてもらえた映画でした
わざわざTBをいただきありがとうございます。
この映画は、家族の中における主婦の立場というものをジグソーパズルに託して描き出しているように思えて、大層面白く感じました。
とはいえ、「8年間」でも「専業主婦」をされた「こに」さんがこの映画を見ると、男性のクマネズミとはまた違った思いをされるのでしょう!
この映画は、女性、主婦にはツボにはまるのではないでしょうか
子供が成長し独立を考え始める頃、専業主婦でなくても色々あります
自分はマリアより少し若かったですが、思うところもあり、こういう体験の先輩友達のアドバイスを受け、何かを見つける?目的もあって転職しました
ロベルトとのちょっとの冒険とか、わかる部分が多かったです
^^
この映画、あんまり見ている人がいないし、
評判も、いまひとつみたいだけど、
私はあちこち共感しちゃって、かなり面白く見ました。
こにさんは、8年間の専業主婦期間だったんですね。
私は、もうちょっと長くて12年です。
私は我慢出来なくて、下の息子が幼稚園に入ると同時に仕事に出ました。
それ以来ずっと働いているので、マリアくらいの年齢で専業主婦というところが理解しにくいといえばそうですが、共感できる部分は多かったです。