おうち映画（海外）を5本

 

 

「夜明けの祈り」
原題　LES INNOCENTES
2016年　フランス、ポーランド
【シネフィルWOWOW】 

実話を基にした悲劇
第二次大戦末期、ソ連兵の暴行により妊娠した7人の修道女たちが信仰と現実の間で苦しんでいる姿を目の当たりにしたフランス人女性医師、マチルド（ルー・ドゥ・ラージュ）の姿を追います
大変辛い内容でした
映像が美しく、まるでサイレント映画のような静寂さが印象的でした
結果、マチルドに出来た事は彼女が出来得る限りベストだったのかもしれませんね
良質な映画だと思います

 

 

 

 

「隣人は静かに笑う」
原題　ARLINGTON ROAD
1999年　アメリカ
【シネフィルWOWOW】 

正体がはっきりしない隣人一家を調べていくうちに自らが策略にはまって爆破犯に仕立てられてしまう大学でテロリズムの歴史を教えているマイケル（ジェフ・ブリッジズ）の恐怖と顛末を描きます
最後に勝つのはテロリスト
主人公は正義の側ではなく悪の側、テロリストでした
犯人は最初からマイケルを爆破犯に仕立てるつもりで周到な計画を立て、隣家に引っ越してきたと思われます
テロリストが勝利する内容は後味の悪さも残りますが、全てが終り、マスコミの報道内容は“マイケルにはテロを起こす動機が十分あった”というもので、それまでの様々なシーンが伏線となっていたのがわかってくるのは面白かったです
誰かを犯人に仕立て上げて国民を安心させる体制への批判も含んだ作品と思いました

 

 

 

 

「ミッドナイト・ラン」
原題 MIDNIGHT RUN
1988年　アメリカ
【BSプレミアム】 

元警官のバウンティ・ハンター（ロバート・デ・ニーロ）と彼に追われる横領犯（チャールズ・グローディ）のニューヨークからロサンゼルスまでの大陸横断アクションコメディ道中記
正統派娯楽活劇です
カーアクション他、見どころは多く、BGMも明るくてOK
楽しかったです

 

 

 

 

「ザ・ギフト」
原題　THE GIFT
2015年　アメリカ、オーストラリア、中国
【スターチャンネル　BS10】 

新たな転居先で幸せに暮らすサイモン（ジェイソン・ペイトマン）とロビン（レベッカ・ホール）が夫の同級生と名乗る男・ゴード（ジョエル・エドガートン）から執拗にプレゼントを送り続けられる恐怖を描きます

経済的社会的に成功した夫との暮らしを脅かすゴードの存在は次第にロビンを精神的に追い詰めていきます
少しずつ分ってくる夫とゴードの過去
加害者だったはずのゴードが実は被害者だった？
そして夫こそが加害者だった？
ゾクリと背筋が寒くなるような恐怖の連続でした
当初は悪人と思っていた人が実は善人で、その逆もまた然り
怖いですね～ 

夫婦の住居のほとんどの壁がガラス張りで外から丸見えであろうところも恐怖心を煽るのに最適だったと思います
エドガートン監督の上手さですね

 

 

 

 

「ドク・ソルジャー　白い戦場」
原題　ARTICLE99
1992年　アメリカ
【シネフィルWOWOW】 

退役軍人病院に勤める若き医師たちが利益重視の病院の方針に反し、患者たちの治療に奔走する姿を描きます

TVドラマ、ＥＲのような医療番組を見た後では緊迫感は物足りないし、展開に無理があるし説得力にも欠ける
結果、めでたしめでたし
それだけの映画だったかな

バック・トゥ・ザ・フューチャーのリー・トンプソンが女医役で出演しています！