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おうち映画(海外)を5本

2018年12月12日 | 映画(海外)

 

 

 

「ラルジャン」
4Kレストア版
原題 L’ARGENT
1983年 フランス、スイス

原作 トルストイ「にせ利札」 

【シネフィルWOWOW】 

ブルジョワ階級の少年が小遣いにと作ったニセ札を偶然手にし知らずに使ってしまったことから一家惨殺事件を引き起こし転落していく人生を歩む労働者階級の青年の姿を描きます

息子の犯罪をもみ消す裕福な両親や、知らん顔を通す最初にニセ札を受け取ったカメラ店の経営者と従業員
無実を訴えても却下され、理不尽な扱いを受けて心に闇を抱えてしまった青年が、理性と社会性を喪失し感情を失ったまま放免され、悲惨な事件を起こすのです
ニセ札事件に巻き込まれるまでは毎日を普通に送っていた青年が、無表情に静かに淡々と殺人を犯す人間に変わっていく姿に恐怖を感じます
唐突な終わり方には「?」
その後は観た人が想像しなさい、でしょうか

原作も探してみようと思います
思うに原作はもっと息苦しいかも…

 

 

 

 

「デンジャラス・ビューティ」
原題 MISS CONGENIALITY
2000年 アメリカ 

【ムービープラス】

爆破予告が入ったミスコンに出場者として潜入調査に入ったFBI捜査官の男勝りでダサくてお洒落に全く関心の無かったグレイシー(サンドラ・ブロック)が、ひょんなことから女を上げていく王道シンデレラ・ストーリー

ユーモアあり、アクションあり、グレイシーの頑張りと自己再発見
すっきり気持ち良く元気になれる映画です

続編も作られていますが評価低めですね
二匹目のドジョウは?ですかネ

 

 

 

 

「アンカーウーマン」
原題 UP CLOSE & PERSONAL
1996年 アメリカ 

【BSプレミアム】

アメリカの熾烈なTVメディアで活躍するアンカーを目指すタリー(ミシェル・ファイファー)の心の成長と恋を描きます
タリーの元・上司で恋人、かつて全国ネットで活躍していたアンカーにロバート・レッドフォード 

ニュースや報道番組を扱った映画と思っていたのですが、その辺りはほどほど
メインはタリーの成長物語でした
「ニュースの真相」みたいな内容を“勝手に”期待していたのがいけなかったのでしょう
肩透かしを食らった感じです
このロバート・レッドフォードはいかにも勿体ない!

 

 

 

 

「リバー・ランズ・スルー・イット」
原題 RIVER RUNS THROUGH IT
1992年 アメリカ 

【BSプレミアム】

監督はロバート・レッドフォード

モンタナ州、ミズーラに暮らすノーマンとポール兄弟
厳格な牧師でもある父に教わったフライ・フィッシングを通して強い絆で結ばれている2人
成長した2人はやがてそれぞれの道を歩み始めます 

老年を迎えた兄・ノーマンの回想として語られる物語
派手さはないものの、ブラックフット川を中心に描かれる美しい大自然、家族愛、兄弟愛を描きます

自由闊達なポールにブラッド・ピット
この作品でキャリアを築き上げたとのこと
存在感があります 

ノーマンの子供時代を演じているのはジョセフ・ゴードン=レヴィット
彼も光っていました 

心に残る秀作です

 

 

 

 

「水の中のナイフ」
原題 NO’Z W WODZIE
1962年 ポーランド 

【シネフィルWOWOW】

ロマン・ボランスキー監督の長編デビュー作

週末のヨット遊びに湖にやってきた裕福な夫婦(レオン・ニェムチック、ヨランタ・ウメッカ)がヒッチハイクの若者(ジグムント・マラノウッツ)を拾います
話の流れから若者も一緒にヨットに乗り出帆
夫と若者は反目、若い妻は若者に惹かれていくことで3人の関係はぎこちなく歪んでいきます
登場人物は3人のみ
舞台は車中とヨットがメイン
貧しい若者を見下した態度をとる夫
反発する若者
ある部分では夫を憎みつつ経済面から離れられないことがわかっている妻

最初から最後まで緊張の途切れることのない内省的な作品でした
好みですが、それで?と問われると難しいです(^_^;)

 


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