訳・小竹由美
新潮クレストブックス
2013年12月 発行
2014年3月 2刷
383頁
2013年ノーベル文学賞を受賞されています
著者を読むのは「イラクサ」以来
「日本に届く」
タイトルから期待したのですが日本云々の内容ではありませんでした
家まで送ってくれたジャーナリストに心を奪われ幼子を連れてトロントを目指す女性詩人
彼女がトロントへ向かう前に宛先住所もはっきりわからないのにジャーナリスト宛に書いた手紙を、瓶に入れて海に流すようなものだ、日本に届きますように、と譬えているのです
「アムンゼン」
片田舎の病院に赴任した若い女性とベテラン医師との婚約の顛末
「コリー」
父親が雇った既婚の建築家と深い仲になった娘、その後の長い歳月
「列車」
第二次大戦から帰還した若い兵士が、列車から飛び降りた土地で始めた新しい暮らし
他
「メイヴァリーを去る」「砂利」「安息の場所」「プライド」「湖の見えるところで」「ドリー」
作家自身の実人生を描いた
「目」「夜」「声」「ディア・ライフ」
日本人がここまで赤裸々に人間を描いたら引かれてしまうかもしれませんねぇ
短編集ですがずっしり重い長編を読んだ後のような感じがします
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