2005年
アメリカ/イギリス
舞台となるのは英国、ロンドンの街角にある長期滞在型のクレアモントホテル
夫に先立たれたパルフリー夫人も義務として親の面倒を見るという娘・エリザベスから自立するため1ヶ月の契約で訪れる
とても品の好い老婦人です
期待していたのとは随分落差のあるホテルに到着した時の落胆ぶり
ここで老人特有の怒りを表すのか、と思いきや
パルフリー夫人はそのような狭い心の持ち主ではなく、教養があり、前向きでユーモアとウィットに溢れた魅力的な人なのです
同じように一人で長期滞在している老人たちともうまく付き合ってはいるのですが彼女を訪ねて来る人はおらず電話もかかってきません
孤独な彼女がふとした事で出会った、優しくて若く美しく貧しい青年ルード
彼は小説家を目指し、そりの合わない母親の家を出てストリートミュージシャンとして日銭を稼いでいます
親とも恋人とも友人とも人間関係をうまく構築できないルードも孤独な毎日を送っていたのです
二人で食事をしたりお茶を飲んだり
公園でお喋りをしたり
パルフリー夫人とルードの関係は、祖母と孫のようでもあり年の離れすぎた恋人、親友でもありました
パルフリー夫人の話から人生の奥深さを学ぶリード
やがてルードに恋人が出来ます
ルードの恋人もパルフリー夫人を祖母のように慕い、3人で郊外に出掛けて亡き夫との思い出話をしたり、平穏な日々が続くかと思われたのですが…
人間は生まれた時から死に向かって生きている
理想の死を迎えるのは至難の技なのです
「孤独」「老い」を描きながら、人は人と繋がっていてこそ幸せな人生を送れる
そんな優しいメッセージが伝わってくる映画でした
主演のジョーン・ブロウライトさんのチャーミングな笑顔
ルード役のルバート・フレンドさんの好青年ぶり
ホテルに滞在している老人たちの明るさ
佳い映画を観ました
トラバでどんどんネットワークが広がっていくのは面白いですよね
たくさん本を読んでらっしゃるんですね。
私も本を読むのは好きですが、スゴいなーと思います。
これから本を選ぶときの参考にさせてください。
プロフィールの「家事が苦手」ってところにちょっと共感してます。
私の場合「家事が苦手な専業主婦」…。
ああ、身も蓋もありませんが…。
乱読でまとまりのない記事ばかりですが参考にして頂けるのであれば、とても嬉しく思います
家事はね~
苦手ですね~~~
アハハ
「お一人様の老後」というわけですが、私はあこがれます。ルード青年みたいにステキでなくてもいいから、時々お茶を飲む友達でもいれば・・・。
(完全に、夫が先立つのを前提にしちゃってます!!)
>夫が先立つのを前提
アハハ
わかります、わかります
この映画に関しては、どうも私はハマれなかったみたいで、、残念です。
とても良い映画なのになぁ・・・。
ちょっとドキドキ、騙されてるんじゃない?と疑いながら観るのも楽しかったです♪
ある映画では意見が一致しても他のでは反対、不思議ですよね~。
読書も然り。
そこが面白いところですよね。
(^.^)