読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

映画・クレアモントホテル

2011年01月12日 | 映画(海外)

2005年

アメリカ/イギリス

 

舞台となるのは英国、ロンドンの街角にある長期滞在型のクレアモントホテル

夫に先立たれたパルフリー夫人も義務として親の面倒を見るという娘・エリザベスから自立するため1ヶ月の契約で訪れる

とても品の好い老婦人です
期待していたのとは随分落差のあるホテルに到着した時の落胆ぶり
ここで老人特有の怒りを表すのか、と思いきや

パルフリー夫人はそのような狭い心の持ち主ではなく、教養があり、前向きでユーモアとウィットに溢れた魅力的な人なのです


同じように一人で長期滞在している老人たちともうまく付き合ってはいるのですが彼女を訪ねて来る人はおらず電話もかかってきません

孤独な彼女がふとした事で出会った、優しくて若く美しく貧しい青年ルード

彼は小説家を目指し、そりの合わない母親の家を出てストリートミュージシャンとして日銭を稼いでいます
親とも恋人とも友人とも人間関係をうまく構築できないルードも孤独な毎日を送っていたのです

二人で食事をしたりお茶を飲んだり

公園でお喋りをしたり

パルフリー夫人とルードの関係は、祖母と孫のようでもあり年の離れすぎた恋人、親友でもありました

パルフリー夫人の話から人生の奥深さを学ぶリード
やがてルードに恋人が出来ます

ルードの恋人もパルフリー夫人を祖母のように慕い、3人で郊外に出掛けて亡き夫との思い出話をしたり、平穏な日々が続くかと思われたのですが…

 

人間は生まれた時から死に向かって生きている

理想の死を迎えるのは至難の技なのです

 

「孤独」「老い」を描きながら、人は人と繋がっていてこそ幸せな人生を送れる

そんな優しいメッセージが伝わってくる映画でした

 

主演のジョーン・ブロウライトさんのチャーミングな笑顔

ルード役のルバート・フレンドさんの好青年ぶり

ホテルに滞在している老人たちの明るさ

佳い映画を観ました

 

 


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カート・ヴォネガット・ジュ... | トップ | 町田純「イスタンブールの占... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クレアモントホテル (やえもん)
2011-01-12 21:08:34
私トラックバックなどいただくのがはじめてなのでどきどきしています。コメントとしてはいただいてないけれど私のブログでかなり反響がありました。うれしいことです。
返信する
やえもんさん (こに)
2011-01-12 23:11:33
コメントありがとうございました
トラバでどんどんネットワークが広がっていくのは面白いですよね
返信する
Unknown (みっきぃ)
2011-01-16 12:49:27
ちょっと立ち寄らせてもらいました。
たくさん本を読んでらっしゃるんですね。

私も本を読むのは好きですが、スゴいなーと思います。
これから本を選ぶときの参考にさせてください。

プロフィールの「家事が苦手」ってところにちょっと共感してます。
私の場合「家事が苦手な専業主婦」…。
ああ、身も蓋もありませんが…。
返信する
みっきぃさん (こに)
2011-01-17 10:12:04
訪問&コメントありがとうございました
乱読でまとまりのない記事ばかりですが参考にして頂けるのであれば、とても嬉しく思います

家事はね~
苦手ですね~~~
アハハ
返信する
お一人様の老後 (たんぽぽ)
2011-03-27 21:18:56
一人暮らしではなく、ホテル住まいというのが、実は優雅ですよね。こんなボロホテルでもね・・・。第一、それこそ家事の必要がない。
「お一人様の老後」というわけですが、私はあこがれます。ルード青年みたいにステキでなくてもいいから、時々お茶を飲む友達でもいれば・・・。
(完全に、夫が先立つのを前提にしちゃってます!!)
返信する
たんぽぽさん (こに)
2011-03-29 09:24:54
そうそう、お金に余裕があって寂しいけれど、まだ恵まれている層の老人たちでしたね
>夫が先立つのを前提
アハハ
わかります、わかります
返信する
うむ・・ (latifa)
2012-03-18 17:12:15
こにさん、こんにちは!
この映画に関しては、どうも私はハマれなかったみたいで、、残念です。
とても良い映画なのになぁ・・・。
返信する
latifaさん (こに)
2012-03-19 20:23:17
ルード青年のなんとなく胡散臭いところ
ちょっとドキドキ、騙されてるんじゃない?と疑いながら観るのも楽しかったです♪
ある映画では意見が一致しても他のでは反対、不思議ですよね~。
読書も然り。
そこが面白いところですよね。
(^.^)
返信する

コメントを投稿

映画(海外)」カテゴリの最新記事