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TVドラマ(日本)を5本

2021年07月11日 | ドラマ
「蛇のひと」
2010年
ドラマW
【WOWOWプラス】

ある日、ベテランOLの三辺陽子(永作博美)が出社すると大変な騒ぎに
部長の伊東(国村準)が自殺し、課長の今西(西島秀俊)が行方不明になっているといいます
副社長に呼び出された陽子は、今西が会社のお金を横領して逃げている疑いがあり、その証拠を伊東部長が握っていたと聞かされます
社命により今西を探すことになった陽子は、今西に関わった人々から話を聞き、彼の過去を知るにつれ、「いい人」「面倒見のいい人」と思っていた今西の人物像が分からなくなり迷宮に迷い込んでいきます

人に関わることで相手からの影響が全く無い、ということは無く、今西は決して悪人ではないのですが、彼の生い立ちが作り出した“人格”に周囲は翻弄されてしまうのです
ラスト、今西が三辺の告白?をはぐらかしたのは彼女を思ってのことだったのかな?
西島秀俊さんと永作博美さんで成立した何とも微妙な雰囲気のドラマでした
          



「十月十日の進化論」
2015年 ドラマW
【WOWOWプラス】

東京で独身生活を送る昆虫分類学博士・小林鈴(尾野真千子)は、研究分野の狭さと、その偏屈な性格が災いし、勤めていた大学を解雇されてしまいます
その夜、鈴は戸籍には入っていない実父・中村保(でんでん)が営む喫茶店で元カレ・安藤武(田中圭)に再会
武は酔いつぶれた鈴を部屋まで送っていくことになり、酔った勢いで一夜を共にします
その後、小さな昆虫博物館に職を得ますが、周囲や来館者に自分の持つ専門知識を押し付ける鈴はコミュニケーションが取れず浮いてしまっています
そして、武が部屋にやってきてから5週間後、何と!鈴の妊娠が発覚します

奔放、マイペース、不器用他、生き難い性格の鈴ですが命を宿したことで、実父、田舎の母(りりぃ)、職場の面々(斎木しげる他)らと衝突しながらも次第に心を通わせていきます
一番振り回されたのは元カレの武です
昔、何故自分の前から姿を消したのか、その理由も分からず、今回また妊娠を知らされず、一人で産むからと田舎に帰ってしまう鈴
前半はやっかいな性格の鈴にイラつく場面が多かったのですが、後半は泣いたり笑ったりの繰り返しで、鈴から武への逆プロポーズには自分も思わず大きく肯いてしまいました
尾野真千子さん、いい役者さんですね
素敵な物語でした
          



「流行感冒」
2021年
NHK 特集ドラマ
【BSプレミアム】

原作 志賀直哉

今から100年ほど前
全世界を恐怖に陥れたスペイン風邪
感冒大流行の中、理性を失い無闇に人間不信に陥った小説家の私(本木雅弘)が、人への信頼を取り戻し、日常に戻るまでの心理的な綾を描きます

原作はポプラ社百年文庫「秋」に収録されているのを読んでおり、ドラマを観てから再読
ドラマのラストで妻・春子(安藤サクラ)が夫の肩に凭れながらの台詞は原作にはありませんでした
コロナ禍中の社会へのメッセージ性を強めたようです
          



「佐藤家の朝食、鈴木家の夕食」
2013年
BSジャパン
【Netflix】

2人の母親(ちはる、つみきみほ)と仲良く暮らす男子高校生・拓海(山崎賢人)
向かいに2人の父親(池田政典、藤井宏之)と暮らす少女・そら(小林涼子)が引っ越してきたことから、自らの家庭環境に抱いていた違和感が刺激され、初めて親と真っ向から向き合います
自らの存在意義に疑問を持ち、生物学的上、自分は存在すべきではないとまで考え苦悩する拓海が切なかったです
最後には、拓海もそらも、親から愛されている、大切にされている、信じられていると確信することができました
雨降って地固まる、にしては辛い内容でしたが、家族とは、血縁とは、を丁寧に描いた良作と思います
          



「カルテット」
2017年
TBS 火曜ドラマ
全10話
【日本映画専門チャンネル】

それぞれ弦楽器を嗜むアマチュア演奏家の30代男女四人が練習していたカラオケボックスで偶然出会い、弦楽四重奏カルテット「ドーナツホール」を結成します
元プロ演奏家で現在は専業主婦の巻真紀(松たか子)
資産家の孫でサラリーマンの別府司(松田龍平)
路上演奏で生計を立てている世吹すずめ(満島ひかり)
フリーターの家森諭高(高橋一生)
別府の祖父が所有する軽井沢の別荘で週末を中心にひと冬の共同生活を送り、練習を重ね、近隣のライブレストランで演奏の機会を得ます

芸術系のオシャレなラブストーリーかと思いきや
何か訳ありらしい四人それぞれの過去が明かされていくにつれ、ミステリー、サスペンス色が濃くなってきて目が離せませんでした

脚本は坂本裕二さん
嚙み合っているんだかいないんだか分からない四人の会話
その会話の中に隠れされている多くの伏線
物語が進むにつれ、あれがここにきてこう繋がって、が楽しかったです
ほろ苦くて甘いビターチョコレートのような大人の物語
坂本さん脚本ドラマが人気なのに納得です

私が観ている時にたまたま通っていった娘が「松たか子のダンナにクドカンって変じゃない?」とフラットなイントネーションでクレームをつけていきました

会社に牧さんという男性がいるのですが、ドラマを観終えてしばらくは「牧さん」と声をかける度カルテットのメンバーが「真紀さん」と呼ぶ声が甦って仕方ありませんでした(#^^#)
          



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