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おうち映画(海外)・フェアウェル/ルース・エドガー

2022年09月11日 | 映画(海外)
「フェアウェル」
原題 THE FAREWELL
2019年 アメリカ
【ムービープラス】

中国で生まれアメリカで育ったルル・ワン監督が自身の経験に基づき描いた物語

ニューヨークに暮らすビリー(オークワフィナ)は、中国にいる祖母(チャオ・シュウチェン)が末期がんで余命数週間と知らされます
この事態に、アメリカや日本で暮らしていた家族が帰郷し、親戚一同が久しぶりに顔を揃えます
アメリカ育ちのビリーは祖母が残り少ない人生を後悔なく過ごせるよう病状を告げるべきだと主張しますが、大叔母や他の親戚は助からない病は本人に告げないという伝統がある、とビリーの意見に反対します

家族の絆を描くヒューマンドラマの中に、中国批判、東洋と西洋の死生観の違い、世代間のギャップ、などをユーモアも交えながら盛り込んだ作品でした
日本に暮らすビリーの従兄弟が結婚相手のアイコ(水原碧衣)を連れてきているのですが、彼女、ただ微笑んでいるだけで存在感が薄くて…
中国という国の勢いに置いてけぼりを食らった日本を象徴しているかのようでした

予想を裏切るラストは笑うしかありません(*´▽`*)
アメリカや中国との文化の違いはさておき、家族っていいな、と思える作品でした
    




「ルース・エドガー」
原題 LUCE
2019年 アメリカ
【ムービープラス】

原作 J・C・リー「LUCE」

バージニア州アーリントンで白人の養父母(ティム・ロス、ナオミ・ワッツ)と暮らす17歳の高校生ルース・エドガー(ケルビン・ハリソン・Jr.)
アフリカの戦火の国で生まれた苛酷なハンディを克服した彼は文武両道に秀で、様々なルーツを持つ生徒たちの誰からも慕われています
模範的な若者として称賛されるルースでしたが、ある課題のレポートをきっかけに同じアフリカ系の女性教師ウィルソン(オクタヴィア・スペンサー)と対立するようになります
ルースが危険な思想に染まっているのではというウィルソンの疑惑は、ルースの養父母にも疑念を生じさせていき、学校で一番の優等生は実は恐るべき存在ではないか?という思いがどんどん膨らんでいくのでした

人種問題がメインかと思いきや、さらに奥深い人の心のうちをミステリー仕立てで描きます
ルース・エドガーとは、ウィルソン先生とは、どんな人物なのか
ルースの周囲の大人たちが、本質を見極めず自分に都合の良いように物事を見て判断していくことを積み重ねているのだと知らされ、考えさせられる作品でした
ラスト、ルースの表情の変化が何を意味するのか
答えはわからないままです

ダーク面を持つ役柄のオクタヴィア・スペンサーは初めてで新鮮でした
主役でも脇役でも様々な役をこなせる名女優ですね
    


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