読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

映画・ポテチ

2012年05月13日 | 映画(国内)

 

2012年 日本


原作・伊坂幸太郎x監督・中村義洋x音楽・斉藤和義

68分という短さでしたが、原作(「フィッシュストーリーに」収められている中篇)の良さがそのまま伝わってくる素敵な映画でした

ロケ地は全て仙台

中村親分(中村義洋監督ご本人)の下、空き巣を生業としている青年・今村(濱田岳)
仙台を本拠地とするプロ野球球団の控え選手・尾崎(阿部亮平)
全く別々の人生を歩いている二人には同じ病院で同じ年の同じ日に生まれたという共通点があった

甲子園で大活躍しプロ野球選手になった尾崎に比較すれば、ごくごく普通(空き巣は普通とはいえないかも)、凡人の今村が母親(石田えり)を想う気持ち、家族や恋人との強くて優しい繋がり絆にホロリとさせられます
伊坂さんらしいスマートで俯瞰した切り口は、すごい感動を呼び起こすものではないかもしれませんが、じんわりと心に湧き上がって来るものがあります

 

原作を再読してから観たのですが
役者さんのイメージや台詞が原作通りで、嬉し過ぎです

映画冒頭の今村と黒澤(大森南朋)が語り合う公園は「ゴールデン・スランバー」でもロケ地として使われた場所です

黒澤が尾崎を脅した若い男女を逆に脅すところで出た洞窟の生贄の話
原作にはありません
別のお話から持ってきていますね
この時の黒澤の表情
上手いです
黒澤=大森南朋は不動です

プロ野球球団の名前は、想像できるでしょう?
あれ以外にはありません

竹内結子さんがすっぴん、エキストラとして出演されていたとか
もしかして、中村親分が両手を広げて上を見上げていた時の通行人?

エンドロール途中で帰らないでくださいね
高校球児で外野のポジションだったけれどフライが取れなくてずっと補欠だった中村親分にトンデモないことが起こります


まだまだ書きたいことはありますが、この辺で
伊坂ファン必見の映画です

 


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 娘から | トップ | 池澤夏樹編「本は、これから」  »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
生贄の話は… (hi-lite)
2012-05-14 10:58:29
同じフィッシュストーリーの中の短編「サクリファイス」の引用ですよ(^-^)b

いまや伊坂作品は中村監督でしか映画にしてはいけない感じですね(^m^)b
そして濱田くん、大森さんも欠かせない。

仙台のプロ野球チーム名は、どうも中村監督、伊坂さんの「あるキング」も映画化したいみたいですよ( ̄ノ▽ ̄)
返信する
こんばんは (はらやん)
2012-05-14 21:40:34
こにさん、こんばんは!

原作を読まれていたんですねー。
中村監督は伊坂さんの作品の雰囲気をうまく映画として表現しますよね。
まさにじんわりとわき起こってくる感じがありました。
竹内結子さんがエキストラで出てたんですねー。
全然気がつきませんでした!
返信する
hi-liteさん (こに)
2012-05-15 19:22:01
「サクリファイス」そうでしたね。
異色なお話を何とも言えない表情で語る大森・黒澤はサイコーでした。
「あるキング」を映画化するとなると、誰が王求役なのかしら。濱田君は無理ですもんねぇ。
^^;
もし本当に映画化されるなら、またまた楽しみですね!
返信する
はらやんさん (こに)
2012-05-15 19:27:00
原作そのままですものね~。
素晴しいです。
原作と映画、という点では「ポテチ」は格別に良かったと思います。
帰宅してからPCで竹内さん関連の記事を見つけました。これはDVDが出たら要再確認です♪
返信する
Unknown (ほし★ママ。)
2012-05-21 08:23:45
やはり、あの場所でしたかぁ~。
今村と黒沢が座るベンチと子どもが遊んでるステージの中間あたりに
マンホールがありましたよね!!
 
竹内結子さん、出演されていたんですね!!
もっとしっかり見ればよかったなぁ。

返信する
ほし★ママさん (こに)
2012-05-24 19:02:55
そうそう!
あのマンホールから逃げたんでしたよね!
明るい昼間のシーンで見ると、結構古い公園なんだなぁ、などと思いました。
あの通行人が竹内さんだったのかは、わからないのですが、あのシーンで不自然に通行人が少ない(確か男女ひとりずつ)と感じたので、もしや?と思いました。
次回、何かで観る機会があれば要チェックですね。
返信する
伊坂ワールド (たんぽぽ)
2012-12-28 21:08:03
やっと見ましたが、映画化されても、しっかり伊坂幸太郎ワールドそのままだったので、嬉しく思いました。
仙台とくれば、やっぱりあの球団ですよね。
地元の方はさぞかし思い入れがおありでしょう。
やはり「あるキング」も映画化なのでしょうか。
それはどうなのか・・・?と思ってしまいますが。
返信する
たんぽぽさん (こに)
2012-12-29 13:16:49
原作と映画に大きな開きが無いのは嬉しいですね。
「あるキング」期待に沿うか否か、どっちにしても映画化されたらされたで絶対観に行くとは思います。
案外、映画のほうが上手くストーリーをまとめていたりしてネ♪
返信する

コメントを投稿

映画(国内)」カテゴリの最新記事