2012年 日本
ほぼ全編、福島でロケーション撮影されたそうです
絆を求める人々の想いを捉えたファンタジー映画
東京で事業に失敗し借金取りに追われている一徳(豊原功補)
下町のおもちゃ屋で古びた木製のゼロ戦模型機を見つめていると、隣に不思議な少女・凛(寿里奈)が現れる
ゼロ戦模型機を買った後、一徳が跨線橋で自殺を考えていると凛の声が聞こえ彼女が「あっちに」と指差しているのが見えた
自殺を止めた彼は、詐欺まがいのリフォームの仕事を得て福島に流れ着いていた
同じころ、凛は両親の離婚で父親について福島に転居してきていた
福島は、凛が「あっちに」と指差した方向にあるのだ
リフォーム詐欺のターゲットとして狙いを定めたのが古びた家でひとり暮らし、痴呆の症状が出始めている百合子(松原智恵子)
仏間に飾られたゼロ戦の写真をきっかけに百合子と会話がはずむ一徳
一方、原発事故で地元の高校へ通えず別の学校で陸上部の練習をしている健人(葉山奨之)も凛に出会う
彼女は健人のことを「おとうさん」と呼び、自分は「おかあさん」だと言う
どうやら前世では、健人は百合子のおとうさん、凛はおかあさん、一徳はおにいちゃん、だったらしく、彼らを呼び集めたのは凛の不思議な力だったのだ
凛は納得のうえのことだし、百合子は戦争で死んだ家族が戻ってきてくれたと信じている
家族を亡くしてからはずっと一人寂しく生きてきた百合子
不思議な力ゆえ、クラスメートから気味悪がられている凛、事業に失敗した一徳、自分の高校に通えない健人、彼らも孤独を抱えて生きている
彼らは、百合子の家で団欒の時をすごすことで、まるで本当の家族のような安らぎを覚え始めるのだった
松原智恵子さんに「おかあさん!」と呼ばれ、受けて立つような形になる寿里奈ちゃんがよく演じたな~、と思います
はっきり言って里奈ちゃんは下手ですが、今後に期待、ですね
他にも下手な役者さんがたくさん出ていました(笑)
映画終盤
館内からはすすり泣きが聞こえてきました
もしかしたら福島となにかしら縁のある方なのかもしれません
地震と原発事故で故郷を離れ、家族を失った人々が福島に戻り絆を取り戻す日が早く来ることを願って止みません
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます