読書と映画とガーデニング

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堀江敏幸・角田光代「私的読食録」

2021年06月08日 | エッセイ・散文・随筆


新潮文庫
2020年12月 発行
342頁

「dancyu」という食べ物の雑誌で2007年4月から続いている連載をまとめたものです

2人の作家が解き明かす
本をいちばん美味しく味わう秘密とは?
読むことでしか食べられない、秘蔵の書物たち

全部で100編
目次だけでもワクワク感が増します
2015年6月と、今回文庫化にあたって実現したお二人の対談も収録されていて贅沢です!
胃に優しい御馳走を頂いた気分になります^^

志賀直哉「小僧の神様」に関して
堀江:角田さんは、ある場面について、確かに読んだ記憶があるのに、そんなことは一言も書かれていなかった、と書かれていますね。
角田:はい、お寿司屋さんの暖簾の端が醤油で汚れている、という光景ですね。そもそも、暖簾すら出てきませんでした。
堀江:たぶん僕らは、物語の中に入ってしまって、登場人物と一緒に過ごした気になっている、書かれていない場面でこういうものを食べた、食べたに違いない、とそんな風に読んでいることがあると思うんですよ。
角田:読むという行為は「体験」なんだな、と。物語の主人公と一緒になって店の引き戸なりドアなりを開けて、中に入って、ご飯を食べる。それは読むということを超えて、体験として覚えているんですよね。これがすごく面白い。

肯き続けで首が痛くなりそうでした!

これまでとは一味違う視点から読書が出来そう
良い本に出会えました


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