2015年 日本
原作は故・杉浦日向子さん「百日紅」
マンサンコミックス(一)~(三)は宝物でございます
NHK「コメディお江戸でござる」で杉浦さんが語る江戸の風習や庶民の生活などが毎週楽しみでした♪
逝去されてから早10年になるのですね…
23歳の娘・お栄(杏)を中心に置いて、移りゆく江戸の四季とともに、父であり師匠の葛飾北斎(松重豊)、居候で絵師の善次郎(濱田岳)、目が不自由で病弱な妹のお猶(清水詩音)、お栄に好意を寄せる絵師の歌川国直(高良健吾)らとの日々を描いていきます
前評判は上々ですが、自分の思い描いているイメージと合うのかどうか
期待と不安でドキドキでしたが、そんな心配は全く無用でした
お見事!
隅田川を下るお栄とお猶の乗った小舟がいつの間にか『神奈川沖浪裏』の小舟となっていたり
特大サイズの仏様がお栄を踏みつぶしたり
アニメーションならではの奇想天外な映像表現にも満足
ラストでは現代の両国橋と周囲の風景が描かれます
ほんの200年ほどの昔
同じ場所に木の橋が架かっていて、人の往来があり喜怒哀楽に溢れた生活があったということがしみじみ伝わってきて感動しました
お栄さん=葛飾応為の絵は10点ほどしか残っていないそうです
2014年の名古屋市博物館「大浮世絵展」で2点ほど展示されていたかと…
女性らしい細かい描写の美しい作品だという記憶があります
国内か海外のどこかで大事に保管されていたら嬉しいのですが
↓宝物↓
(二)(三)は息子のところにあるのですが
一旦返却願って再読しましょう
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