後味の悪い小説と聞いていましたが「噂」ほどのことはありませんでした
意外な真犯人
面白い結末にミステリーの部分に関しては◎です
高校3年の夏休み
中学2年の時のクラスメートが次々怖ろしい経験をする
ついに死亡事件が発生
犯人はクラス中のイジメの標的だったトロ吉と思われる
直接イジメには加担しなかった光也や幼馴染でイジメ主犯格だった亮太らは防衛隊をつくりトロ吉を探し始める
明らかに脅迫罪、傷害致傷罪で警察に通報出来る事件なのに、過去のイジメが発覚するのはマズイから自分達だけで何とかしようとしたり、光也もクラスメートを守る為に一生懸命走り回るのだけれど、自分はイジメに加担しなかったから復讐されないだろう、と安穏としている部分がある
光也がイジメに加担しなかったのは自分もイジメられた経験があるから
でも、イジメを止めようとはしなかったんだよね
だって、そんなことをしたら次に標的になるのは自分だと解っているから
イジメにイジメ抜かれたトロ吉が詳細に残したクラスメートの「罪」を綴ったノート
光也の罪は
見えているのに見ようとしなかったこと
見えているのに何もしなかったこと
トロ吉の両親に向かって
オレだってイジメられていたんだ!
と声に出して言えなかった(言わなかった)点だけは誉められるかもしれない
全体を通して身勝手で自己中心的でトロ吉はイジメられて当然だと言わんばかりの17,18歳の子供たち
共感出来ない部分が多かったです
これが現実なのか、と暗い気持ちになりました
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こういう作品を書くにあたって作家さんも色々調査するのでしょうが、目を背けたくなるような現実も絶対ありますよね
今はイジメの程度が酷すぎますね
('_')
こういった内容の本を読むとホント暗くなります。
人は何故単純に仲良く出来ないのかな?って何時も思うンだけど…