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アンソロジー「雪」

2020年11月13日 | アンソロジー


ポプラ社百年文庫25
2010年10月 第1刷発行
182頁

加能作次郎「母」
雪の夜、昔話をしてくれた母
実子ではない「私」をいつも温かく抱きしめてくれた亡き母の思い出を綴ります


耕治人「東北の女」
親戚の娘を突然預けられた東京に暮らす貧しい夫婦
強引なやり方に反発しながらも、いつしかその娘が愛おしくなっていきます


由紀しげ子「女中ッ子」
葉書一枚を頼りに上京してきた娘は押しかけた家で雇ってもらいますが、その家の末っ子はひどく意地悪で…
孤独な少年を守ろうとする娘の思いが胸を打ちます


湿り気のある重い雪をイメージさせる3編
雪に覆われて長い冬を送る人の心根の温かさが伝わってきます
特に「女中ッ子」のラスト
情景が思い浮かびます
1955年に左幸子さん主演で映画化されているとのこと
探してみましょう


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