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宇江佐真理「雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話」

2022年07月28日 | あ行の作家


文春文庫
2009年8月 第1刷
2019年1月 第9刷
解説・末國善己
296頁

髪結い伊三次捕物余話シリーズ第7巻

「薄氷」「惜春鳥」「おれの話を聞け」「のうせんかずらの花咲けば」「本日の生き方」「雨を見たか」

貧困、拝金主義、子育ての悩み、に加え、同心見習いの不破龍之進らの成長が主に描かれる八丁堀純情派と本所無頼派の戦い

前作で、お文が龍之進の将来を楽しみにしている、と書きました
本作ではさらに世代交代が進んでいるようです
もっと伊三次の話を読みたかったと思っていたら
宇江佐真理さんがあとがきに
伊三次とお文の出番が少ないとご不満の読者もいらっしゃるだろうが、どうぞ、今しばらくは龍之進の成長を温かく見守ってくださるよう
と書かれていました

ゆるゆると進んでいく長編小説のほんの一過程であるとのこと
それならば次巻を楽しみにしませう


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