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TV(BS・CS)で観た映画(海外)を5本

2018年07月04日 | 映画(海外)

 

 

 

「92歳のパリジェンヌ」
原題 LA DERNIERE LECON
2015年 フランス 

かつては助産婦として働き、子どもや孫にも恵まれて穏やかな老後を過ごしているマドレーヌ(マルト・ビラロン)
92歳になった今、「一人で出来なくなったことリスト」の項目が増えてきたことが気がかりで、色々なことに対しやる気が失せて、生きる気力を保つのが難しいと感じた彼女は、誕生日を祝うため集まってくれた家族を前に「2ヶ月後に逝きます」と宣言します
娘や息子たちは気の迷いだと説得にかかりますが、彼女の強い意志が揺らぐことはありませんでした
尊厳死を求めて闘った女性の実話を基にした作品とのこと
母との会話を通して理解を深める娘ですが、息子のほうは母を失う悲しみに耐えられず、その気持ちを怒りに置き換えてしまいます
娘と息子で母親への対応が違ってしまうのですね
そこは息子の無理解とか我儘ではないことは納得できます

マドレーヌ、娘、息子、孫
それぞれの気持ちがすごくわかって悲しくて苦しくて辛かったですが、自分のこととして考えさせられることも多かったです
自分の人生の最後は自分できちんと終わらせたいものですね
ラストのカットが最高!
それでマドレーヌの人生が幸せなものだったと知らされました

孫が祖母を応援する、という点で「愛しき人生のつくりかた」を思い出しました
祖母の名前は同じマドレーヌではなかったかしら?

 

 

 

 

「ベルトルッチの分身」
原題 PARTNER
1968年 イタリア 

ベルトリッチ監督がドストエフスキーの「分身」を換骨奪胎し、生真面目な青年と破壊的な殺人者という2人の人格を持つ男の姿を描きます
原作や2014年公開のジェシー・アイゼンバーグ主演「嗤う分身」が率直でわかりやすく思えるくらい“小難しい”作品です
断片的な音楽と映像の連続についていけませんでした(涙)

 

 

 

 

 

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
原題 CATCH ME IF YOU CAN
2002年 アメリカ 

1960年代、16歳から21歳までの間に、世界26か国で約400万ドルを稼いだ実在の詐欺師フランク・アバグネイルの若き日々を描きます
フランクにレオナルド・デカプリオ
フランクを追うFBI捜査官、カールにトム・ハンクス
フランクの父親にクリストファー・ウォーケン 

フランクを犯罪に走らせた裏にある、父親への深い愛情
詐欺師として逃避行を続けるうち、父親像がカールに重なっていく様が実に心地よく、無理なく表現されています
カールもフランクの寂しさを悟り、敵対する関係でありながら寄り添おうともするのです
悪人であるはずのフランクに何故か感情移入してしまいました
その辺りの微妙な感じがとても良かったし、想像していたより明るい内容で、テンポも良く、大変面白かったです
ジョン・ウィリアムズによる音楽も良かったです♪

 

 

 

 

「エリン・ブロコビッチ」
原題 ERIN BROCKOVICH
2000年 アメリカ 

アメリカ、カリフォルニア州の小さな町に住むエリン(ジュリア・ロバーツ)
幼い子どもを3人も抱えるシングルマザーですが、仕事もなく口座残高も残りわずか
窮地に追い込まれた彼女は、交通事故をきっかけに知り合った弁護士のエド(アルバート・フィニー)の事務所に押し掛け、強引に職を得ます
エリンは、決して悪い人間ではないのですが、教養が無いうえ負けん気ばかりが強く、我を押し通すため周囲からの誤解をうけやすい損な性格
おまけにナイスバデーを強調するファッションに事務所の女性陣からは白い目でみられ嫌がらせも受けます
そんなことは気にしない
我が道を行くエリン
不動産関係のファイルを整理していた彼女は、ある書類に不審を抱き調査を始め、大企業が隠蔽する水質汚染に気づきます
ここからは人に対する優しさと正義感溢れるエリンの真骨頂といったところでしょうか
周囲と衝突を繰り返しながらもひたすら真っ直ぐに突き進みます
そして、ついには多額の賠償金を勝ち取ります
この仕事が彼女に向いていた、のではなく、彼女の心がこの仕事を成功に導いたのです
ジュリア・ロバーツの繊細な演技と見事なプロポーションに目が釘付けでした^^

 

 

 

 

「ブルー・バレンタイン」
原題 BLUE VALENTINE
2010年 アメリカ 

働き者とはいえないディーン(ライアン・ゴズリング)と、病院勤務のシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)夫婦は娘のフランキーと3人暮らし
互いに相手に不満を抱えていますが、平和な日常を崩したくないが為、それを口に出さずにいます
夢や希望に溢れていた『甘い過去』と、『苦い現在』を交錯させ2人の愛の変遷を描きます
親の愛情を受けずに育った2人
愛しているから、逆に傷つけあってしまう2人
どんな展開が待っているのか、予測できない息苦しさが心地よい不思議な作品でした
でも、ラストには何ともやりきれない気持ちに… 

ミシェル・ウィリアムズはホント、素晴らしい女優さんに成長しました
でも、彼女の能天気に明るい映画も観てみたいのです
無いかしら?

 


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