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beads cafe の片隅で

ビーズ・アート・アクセサリー
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シンプルリングから感じたこと

2006年02月21日 | ビーズ
 2月のレギュラークラスのテーマは、「ティーローズのリング&ネックレス」でした。
 シャワー台の上に、春色のビーズをテグスで留めつけるだけの
 技法的にはとっても簡単なリング。
 でも、出来上がったリングのブーケは、ひとりひとりの作り手達の個性溢れるものでした。

 そう。こういうシンプルな作品こそ、作った人の「意志」が感じられると思います。
 
 レッスンにいらした皆さん。大地の栄養と水分を充分に吸い上げた
 生き生きとしたお花がアレンジできましたでしょうか?


テグスの引き具合がアマいと、なんとなくしおれた草花のように見えます。
ビーズの出発点がバラバラだと、全体にまとまりがなくなる。

せっかくのビーズの素敵なところを引き出してあげるには、
自分が、そういう意志を持って制作に臨まないといけないんですね。
ひとつひとつの動作にも意味がある。
そして、何回も何回も失敗を繰り返しつつ、それを発見することこそ創作であり、
日々の生活なんだと思います。

自戒も込めて、改めてそんな事を考えた2月のレッスンでした。


【今日の一冊】
4829201460手しおにかけた私の料理―辰巳芳子がつたえる母の味
辰巳 芳子 婦人之友社 1992-10


著者のお母様である、辰巳浜子さんの同タイトルの本が、母の本棚にずっとあったのですが、
先日NHKの再放送で、鎌倉で素敵に暮らし、お仕事を続けていらっしゃる、
娘の芳子さん(と言ってもすでに81歳!)の姿をお見かけし、改めて手にとってみました。
芳子さんは、「いのちのスープ」でもお馴染みの料理研究家ですが、「食」そして「料理」という
生きる上でとっても大切な事の背景から、人生哲学のようなものを教えてくれる方です。
例えば「じゃがいもを1センチに切りそろえる事」を徹底する意味は、じゃがいもが煮崩れて
スープが濁ることを防ぐ事につながるわけで・・・。
ビーズを作ることにも共通点を沢山見つけたような気がします。