美濃囲いの弱点が玉の小ビンである3六の地点(後手なら7四の地点)であることは、今更ワタクシ程度の人間が改めて申し上げるまでもないほど有名ではあるのですが、お互いに縦から攻めあう相振り飛車においては余計に、常にケアしておくべき急所であるということをあらためて実感しております。
特に、自分の陣形が平美濃であり、なおかつ気持ちよく攻めているときが一番危ないのです。攻めが続くならいいのですが、攻めがいったん途切れてしまうとすぐに3六歩とか7四歩と叩かれてしまいます。自分が攻めているということは、それだけ相手に駒を渡してしまっているということでありますから、反撃が実に厳しいのです。攻め合いの将棋になりやすいという意味では相矢倉と同じですが、美濃は矢倉より脆いので、相矢倉と同じ感覚で攻めているとえげつない反撃からそのまま負けてしまう、なんてことにもなりかねません。
高美濃の陣形まで組むことが出来れば反撃はかなり緩和できるのですが、今度はその間に攻められてしまう……。このあたりの折り合いをうまくつけるのが、相振り飛車のコツと言えそうです。
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