料理を作る工程...
「切る」(包丁を使う)
「焼く(揚げる、蒸すなど..)」(火を使う)
「洗う」(水を使う)
という作業は避けられません。
ある生徒(小学生)に、
「では、これを炒めましょう」というと、
「え?できない。やったことないもん。」という答え。
「誰でも最初はやったことなかったんだから、一緒にやってみよう。」
しかし...
フライパンのもち手の一番端を持ち、身体をめいっぱい遠ざけて、へっぴり腰スタイル。
「それじゃ、よけいに危ないし、作業できないよ」
「だって油がはねて熱いにきまってる。火傷する~」
結局、一緒について、ゆっくりやりました。
2回目はおそるおそるですが、正しく注意してやれば大丈夫と分ったようで、
少し自信がついたみたいでした。
その日の感想には、
「火を使うなんてできないと思ったけど、うまくできるようになり、やればできるんだとわかりました」と、かいてありました。
「おおーがんばったね」というと、ステキな笑顔です。
確かに子どもに火を使わせたり、包丁を持たせたときは、とても緊張して見ています。
中には包丁使いがまだぎこちなくて、悲鳴を上げたくなるときもあります。
でも、「正しく使う」「安全な使い方を教える」ことで、子どもたちのできることも、楽しさもどんどん広がっていきます。
ただ、これには、本当にエネルギーがいります。
すぐにはうまくいかないことも多い。
だから、大人はついつい、「危ないからやめなさい」とか、「お母さんがこれはやるから」
と、ちゃちゃっとやっちゃいます。正直、そのほうが安全だし、楽。面倒くさくない。
ホント、よく分かります。私も昔はそうでした。
では、それ、いつ教えるんでしょう?
学校の調理実習?
そのまま大人になって、一人暮らしを始めて、包丁が使えない、火を使うのが怖いからずっと外食かコンビニ....ていう人、多いです。
かとおもえば、「小学生の料理コンテスト」もあります。
実は、やらせてないだけで、結構子どもはできるものですよ

今日は時間があるなーってとき、ちょっとチャレンジさせてみてください。
意外な発見があるかもしれませんよ



