「子ども料理教室」には、中学生も何人か来ています。
実はその中に一人、中学で「特別学級」に通う子がいます。
(障害とまではいかないけど、みんなと同じように勉強や運動をするの はちょっぴり難しい子たちのクラスです)
小学校のときから来ているのですが、「中学になってもずっと習わせたい」というお母さんの強い希望で、続けているのです。
周りから「大丈夫なの?」とか、「料理できるの?」とか言われて、私も最初はものすごく悩みましたが、今は受け入れてよかったと思います。
彼女から学ぶことは沢山あります。
私もできるだけ特別扱いぜず、厳しく指導しています。
包丁の使い方は特に危険が伴うため、何度も何度も本気で厳しく注意してきました。叫びたくなるくらいドキドキの場面もありました。
正直、終わった後、ぐったりなるくらいエネルギーを注ぎました。
でも、そしたら、なんと次はがんばって注意されたところを直してくるのです。どうも負けず嫌いらしい...
写真の煮込みハンバーグはほとんど私は手を出していません。
玉ねぎのみじん切りから盛り付けまですべて自分でやっています。
玉ねぎの細かさはまだまだですし、きゅうりも分厚いし、美しさの面ではちょっと....という感じですが、ここまでよく頑張ったと思います
正直、最初のころは全てがぐちゃぐちゃで、集中力はないし、どうしていいものやら....という感じでしたので1年半くらいでものすごく進歩しました。
ちょっと不器用なだけで、普通の女子なんです。嵐の写真を筆箱に入れていたり、(←これは私の影響?)かわいいソックスをはいていたり...
私たちが普段、普通に何気なくやっていること...
なんだかんだ理由をつけて「できない」とか「あとまわし」にしていませんか?
「できない」理由をつけるのは簡単です。これはいつも甘えた自分に言いきかせていること。
当たり前だから何も感じず生活していますが、今日もいつもと同じように過ごせたことに感謝しなくてはいけないなあと思います。
そして、すごくがんばりやさんな彼女に勇気をもらうことも多いこの頃です。
誰にでも言えることですが、親はいつまでも面倒みてくれる訳ではありません。
いつか1人でも食べることくらいは自分でできるようにしといてあげないと
そう思ってできる限りのことは伝えていきたいと思います。
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