Happaの食育日記

食育を目的とした子ども料理教室「クッキングルームはっぱ」の教室風景や食を通して日々思うことなどまったりと。

食育クラスの高校生たちへ…卒業式に思う〜世の中を変えるのは少数派の君たちだよ〜

2017-03-15 07:39:15 | 食育への思い
福岡の食育指導士、みどりです。

先日、月2回の食育授業を担当させて頂いている
単位制高校の卒業式の教員のお席に出席させて頂きました😅

86名のこじんまりした卒業式。
他のキャンパスのは子もいるので
私の授業を受けたのはその中でも半分くらい…
さらに毎回出席してくれたのはその中でも25名くらいです。

我が子の卒業式は経験しているけど、講師の立場で参加するのは
初めて。
そして、通信高校ということもあり、経験したことのない
場面が多かった。

まず、親子さんたちは会場に入って先生ので顔を見るなり
「ありがとうございました」と涙を流されます。
「よく頑張りましたね〜」と先生も涙ぐんで肩を叩いたり、
手をにぎったり…
辛い経験をして、この高校に転入してきた生徒が殆ど。
親御さんも大変だったのだと思う。見ているだけで
式が始まる前から胸が詰まる思いでした。

式では
校長先生は声を震わせながら、
「本当に君たちの心は純粋で、人の心を思いやれる素晴らしい人間なんだよ。
 一番大切なのは命なんだよ。
 どんな親でもあなたのことを嫌いな親なんていないんだよ。」
というようなメッセージを一生懸命伝えでおられました。

紙に書いたものなどなにもなく、生徒へ、そして保護者一人一人に
校長先生自ら語りかける姿はとても温かく、
生徒だけでなく、会場の全員の心に染みわたりました。

先生方もおっしゃっていましたが、
どんなに着飾っても、大人びたメイクをしても、
心はとびきりピュアな子たち。
一人一人卒業証書をもらう時には涙を流します。

私も今回はわが子が40人いるような気分で
指導した一人一人の子どもたちが名前をよばれるたびに
思いが込み上げてきてしまいました。





たった月2回の食育の授業を楽しみにして
来てくれてほんとにありがとう。
ステキなメッセージも時間をかけて作ってくれて、
私にはもったいないくらいの優しさを頂きました。


通信制の高校を下に見る人も多いのも現実ですが、
一人一人、色んな事情があってボロボロの状態でここに駆け込んできた
子たち、親子をとても暖かな愛情で成長させてくれる場所でもあります。
お勉強もしっかり頑張ってちゃんとした目標をもち、
進んでいる子たちも多いのも事実。
がむしゃらに努力して有名大学に入る子も沢山います。

食育の講座などでいろんな生徒たちを見ていますが、自分の目標や夢を
明確に自分の言葉で言える子たちがとても多かったのには驚きました。

そして、
なにより、傷ついてきたぶん、周りへの気づきや思いやりが
人一倍あるのです。

3年ほどこの高校で授業させていただいていますが、
ほんとに先生方の愛情にあふれた素敵な学校です。
これからは、学校への通い方も様々になってくるのかなあと思います。

そして
なんといっても
私のつたない食育授業で
お料理が大好きになってくれました。
と、
思う(^^)

学園祭では、私と一緒に授業で作ったお味噌を使って
豚味噌のおにぎりと
豚汁を出してくれたんですよ〜💕

少しでも私の思いが届いていたら
嬉しいな。





辛い経験をしたぶん、
頑張り屋さんで優しいこの子たちが
きっと未来を変えるステキな人生をおくると
信じています!

ありがとう。
そして
卒業おめでとう!




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