goo blog サービス終了のお知らせ 

絵本ひとりぼっち

手作り絵本歴38年・ひとりぼっちのひとりごと

ジェーンと帰省(1)

2007-08-31 23:45:10 | 
個展のための帰省は搬入日の8月7日から、搬出日翌日の20日までの約2週間。
洗濯だけはできるようになった夫、食事もコーヒーも外食でなんとか暮らしていけるけれど、ジェーンの世話はできないと言うのです。 去年の夏まで家にいた娘が就職して山口へ行ってしまったことを、あらためて実感しました。

ジェーンを実家まで連れて行かなければなりません。
若く見えても16才・・・車に乗るのは年に一度獣医さんまでの20分だけです。 老犬にとって、真夏で渋滞も予想できる4時間(?)ドライブは負担になるでしょう。 毎年、トランク・後部座席・助手席まで荷物満載なのに、ジェーンのいるスペースを確保して、さらにジェーンの荷物を乗せていけるだろうか。
・・・悩むところでしたが、とにかく「連れて行かないなら餓死するぞ」とまで言われては、連れて行くしかありません。

前日に個展用と生活用の荷物を積み込み、当日早朝にジェーンのための毛布、バスタオル、ドッグフード、散歩セット、水ボトルと水入れ・エサ入れ、車酔いしたときのための濡れタオルやティッシュ、ポリ袋、などを積み、ジェーンが庭で用足ししたのを確認してから出発!

車に颯爽と乗り込んだのはいいけれど、すぐに嫌な獣医さん方面への道を走っているのに気付いたのか、震えだす。 「大丈夫だからね」と言いながら片手で撫で撫で、片手ハンドル。 気をつけて急停止急発進はしていないのに、信号で止まるたびによろけるジェーンが、ふいに後部座席へ逃亡!

後部は荷物ギッシリなのに、そこへ突進したものだから荷物に埋まって動けなくなってしまいました。 仕方なく路肩に停めてジェーンを引っ張り出し、リクライニングを倒してスペースを少し広げてやりました。(高速道路だったら、停められないよ、ジェーン!)

高速道路に入ると、スムースに進むので少し落ち着きましたが、それでもまだ震えは止まらず、落ち着きがありません。 一時間でSA休憩することにしました。
外に出るだけで肌がチリチリと焼けるくらいの炎天下、帽子をかぶる余裕もなくジェーンを連れてウロウロ・・・用足しをさせて水を飲ませて、車内に押し込み、走ってトイレへ・・・。 我が子を車内に寝かせておいて死なせてしまったなどというニュースが頭をよぎり、一秒でも早くと慌てて車に戻りました。

さらに車を走らせ、出発から二時間くらいでようやくジェーンが座るようになりました。 エアコンをかけていても暑いらしく、噴出し口からの冷風を食べているように口を開けてハアハア・・。 途中、少し渋滞に巻き込まれたり、入りたいSAで停まれなかったりしながら、休憩2回、4時間半ほどで実家に到着したのでした。

(つづく)

さびしいときは

2007-06-19 21:56:23 | 
今日は、朝から、ちょっと気分が落ち込み気味です。
あの「お絵描き願望」エネルギーはどこへ行ったの?
画用紙を前に、タメイキをつくばかりです。

人間いろいろ・気分もいろいろ・殊に、最近は気分の浮き沈み幅が大きいみたいです。
夕方は忙しくて、散歩に行きそびれたので、夕食後、真っ暗な中、散歩に行ってきました。 ジェーンは、ごはんよりも散歩が好きです。 耳が聞こえないのに、ベランダから覗いているジェーンに、「暗くなっちゃったけど、お散歩行く?」と声をかけると、急いで玄関の前で待機。

最近は物騒なので、明るい道を選んで歩きました。
なんとなく、家に帰りたくない気分で、ウロウロと歩き続け、ジェーンの友達のネコがいるお家の前でネコママとオシャベリしたりして、1時間以上外にいました。

落ち込んでいると、頭痛がします。 長い間歩いていたら、少しマシになりました。 ジェーンを撫でていると、寂しい気分も少しマシになりました。

今朝は、わけもなく涙が出てくるほど寂しくて、落ち込んでいました。 そしてそんな自分が嫌いで、バカバカバカバカ・・・と、殴りたい衝動に駆られていました。 

でもね・・・寂しいのは私だけじゃない。 人間って、寂しい生き物です。 寂しいのが嫌いなくせに、寂しい道を歩いてしまいます。 バカバカです。 でも、そんなバカバカ人生も、心のどこかでいとおしいと思っています。

そんなことを想いながら、ゆっくりと歩いて、今の気分は・・・今朝よりは、マシ。
今夜は彩色にかかれるかな・・・。



写真は、最近のジェーン。 16才の老犬とは思えません。負けてはいられない!

ジェーン物語・7

2007-03-31 21:40:17 | 
ジェーンが幼いころ、家の周りにはたくさんの野良猫がいました。 門柱の上にはまるで置物のようにいつも白猫が座っていましたし、門の外側のプランターの横では複数の猫たちが座って毛づくろいをしていました。

ジェーンは、そんな猫たちを毎日見ていたせいか、猫のような仕草をします。
前足を舐めては目や顔をこするのを繰り返したり、仰向けに寝て両前足で顔中こすったり、舌が届く範囲の体を嘗め回して、ときどき毛玉を吐いたりするのです。
自分を猫の仲間だと思っている、「かんちがいジェーン」です。

二番目の「かんちがい」は、おかあさんたちがカナダに住んでいた4年間に身についてしまった「オシッコ・ポーズ」でした。 ジェーンを預かってくれていたお家の人が、牡のビーグルを飼い始め、一緒に散歩をさせているうちに、牡犬のように片足を上げてオシッコをするようになったのでした。

カナダからおかあさんたちが帰ってきて、元の家に戻ってから8年経ちますが、まだジェーンはときどき片足をあげます。 その足の上げ方が、なんとなく牡犬たちと違って控えめでかわいいのです。

もうすぐ16才になるジェーンの最近の「かんちがい」は、「おかあさんが二人いる」と思っていることです。 ベランダから出てきてごはんをくれるおかあさんと、玄関から出てきて散歩に連れて行ってくれるおかあさん、が別の人だと思っているようなのです。

寒い夜や雨が降ってきたとき、おかあさんはジェーンを玄関の中に入れてやるのですが、毛布と飲み水の入った小さなバケツを玄関の中に置いて、ジェーンを呼ぶと、必ずベランダの窓を覗きに行って、なかなか玄関に入りません。
そんなとき、「ママはここに一人しかいないんだよ」と言うと、おかあさんをジッと見てやっと玄関に入ります。
高齢で、ちょっとボケてきたのかもしれません。

今、ジェーンは耳がほとんど聞こえないようです。 以前はあんなに怖がっていた雷の音が聞こえないので、平気で眠っていられるようになりました。 名前を呼んでもわからないので、ご飯のときも玄関に入れてやるときも、そばまで行かなければなりません。

でも、ジェーンの横に座って顔を見て話すと、とてもよくわかるのです。 おかあさんは、叱るときでも、そうやって顔を見てゆっくり話すようにしています。


夜のお散歩

2007-02-11 02:01:45 | 
最近、あまり忙しくありません。
するべきことはいっぱいあるはずなのですが、する気になれないから、ボォーッとしていることが多いです。 

57年間の人生を思い返してみたり、これでいいのかと自分に訊ねてみたり、よくないけど仕方ないと諦めたり、考えても仕方のないことを考えてドウドウメグリを繰り返したり、とりあえず何かやろうと思うのですが、気力がなくて、音楽も聴かず映画もテレビも見ず、何もしないでボォーッとしていることになってしまいます。
分刻みで動いていた私は、どこへ行ったのやら・・・(笑)。

で、ふと気付くと、外が暗くなっていたりします。
ジェーンが何度も散歩の催促に来ていたらしいのに、それにも気付かず、ひたすらボォーッとしていたらしいのです。

今、ひどく腰を傷めていて、接骨医に通っています。 歯医者さんにも通っています。 先日は胃カメラ検査に行ってきたし、健康診断で眼圧が高いと言われて、眼科にも行かなければなりません。 体中、ガタガタになってきています。 
でも、それほどの自覚症状はないので、全体に鈍くなってきているのかな・・・と、ボンヤリ考えます。 一番ひどい症状は、「無気力」かもしれません。

で、今日もボンヤリしているうちに日が暮れてしまって、とりあえず夕飯を作ってお風呂を洗って、完全に夜になってしまってからジェーンの散歩に出ました。 ジェーンもこのところ一日中寝ていることが多いのですが、散歩の時間だけは飛び跳ねているので、その唯一の楽しみを、私の無気力でつぶしてしまっては申し訳ないですから。

夜の散歩には、大きい懐中電灯を肩から下げて行きます。 ジェーンが変なものを食べたり踏んだりしないように、もちろん道を汚さないように、通るところを照らしながら歩きます。 ジェーンは暗いところでも平気でどんどん歩きます。 通り道をいちいち照らされて、ちょっと迷惑そうです。

そんなふうにいつもの散歩が終わって、すぐに夕飯を食べさせて、ホッとしました。 雨が降ってきたので、今日は暖かいけれど玄関の中で寝かせています。

私はこんな夜中に、やはりボンヤリしてしまって、絵本用の白い紙を前にして、何時間も過ごしてしまいました。

ジェーン物語・6

2007-01-25 11:10:37 | 
指の湿疹も治ってきたころ、お天気の良い春の日のこと。
ふうちゃんのところに、学校の仲良しが遊びに来ていました。 家の前の道路は、左側に家が3軒ほどあって突き当たりは細い坂道になっています。 車はほとんど通らないので、子どもたちは安心して遊べます。

いつもは門の外に出ないジェーンも、少女たちと一緒に前の道で遊んでいました。 お母さんも、そこにいるなら安心・・・と、家に入って家事をしていたとき、ふうちゃんが顔面蒼白で家に走りこんできました。 「ジェーンが はねられたー!」

体の内側をえぐられたような驚きと心配でお母さんが外へ飛び出すと、ジェーンはあちこちにかすり傷を負ったくらいの様子で、坂道のほうから自力でフラフラと歩いてきました。 どうやら、野良猫を追いかけて坂道を駆け上がり、その前の車の多い通りに飛び出してはねられた・・・ということらしいのです。 小学校の低学年の少女たちが話すことですから、はっきりとはわからず、車はそのまま走り去ったというので、どの程度の衝撃を受けたのかわからないままです。

あちこちに傷があるし打撲もありそうなので、お母さんは慌てて獣医さんに電話しました。 すぐに連れてくるように言われて、ジェーンを助手席に乗せ、撫でながら獣医さんまで運転しました。 揺れないように慎重に、お母さんは運転しました。

獣医さんの入り口では、いつものように少し抵抗して、そして入り口のマットのところでオシッコをしてしまいました。 そのオシッコが血の色をしていたので、お母さんは泣きそうになりました。 泣きそうになりながらジェーンを座らせて持っていたタオルで床を拭こうとすると、助手の女の子が「いいんですよ、大丈夫ですよ、」と手早く掃除をしてくれました。 大丈夫なのが床ではなくて、ジェーンのことのように思えて、お母さんは少し落ち着きました。

ジェーンは半日ほど入院して検査をしたり傷の治療をしたりしてもらいました。
翌日、内臓が衝撃でちょっと傷ついただけで、外傷は少なく、抗生物質の飲み薬だけですぐによくなるという説明を受けて、お母さんは涙がポロポロ出ました。

幼児が道路に飛び出して事故に合ったとき、責められるのはまず母親です。 いつも気をつけていなければいけないからです。 お母さんも自分を責めました。 門の外で遊ばせなければよかったと、いつまでも後悔していました。 

こんなふうに、生後一年の間にジェーンはいろいろな苦しい思いをしたわけですが、それ以後は大きな病気もなく、16才近い今も元気に走り回っています。

ただ、○○○急便の大きなトラックを見ると、今でもそばを通ろうとせず、遠回りしようとします。

ジェーン物語・5

2007-01-06 14:10:58 | 
すっかり元気になったと思われた次の年も、ジェーンにとって不運な事件が起こりました。

もうすぐ2歳になろうとしている3月。
ジェーンはやたら自分の前足の指を舐めたり噛んだりするのです。 よく見ると、ひどい湿疹ができていました。 お母さんは今度は違う獣医さんへつれて行きました。

検査をしてもらって、アレルギーだとわかりました。 「魚を食べさせていますね」・・・お母さんは、魚など食べさせていないので、「そんなはずは・・・」と答えたのでしたが、とにかく魚は食べさせないように、そして魚の入っていないドッグフードだけにするように言われました。

飲み薬が1週間分出て、食事はドッグフードだけにすることにしました。
数日後の夕方、いつもより遅い時間に散歩に出ようとしていたときです。 なんと、お隣のおばちゃんが、柵越しにジェーンに煮魚を食べさせていたのです。 昔はみんな犬には残飯を与えて育てていました。 お母さんが子どもの頃も、ご飯に味噌汁をかけたり魚をほぐして混ぜてやったり・・の、ごはんでした。
おばちゃんは、親切心でジェーンにご馳走をしてくれていたのです。 まさか、魚アレルギーの犬がいるなんて、思えないのです。

一晩、お母さんは悩みましたが次の日、正直におばちゃんに言いました。 アレルギーのこと、ドッグフードだけで育てることにしたこと、ご馳走してかわいがってくれている気持ちは、とても嬉しいけれど、医者に止められたので、かわいそうに思ってくれるかもしれないけれどもタベモノをやらないでほしいこと。

ジェーンはそれ以後、ドッグフードだけしかもらっていませんが、毛の艶も歯も前よりずっときれいになって、いまだに若く見えるのは食事のおかげと、お母さんは思っています。


不運な事件というのは、実は、こんなことではありません。
ジェーンはこの後、交通事故にあったのです。 車にはねられたのです。
(つづく)

ジェーン物語・4

2007-01-05 20:48:08 | 
早くも一人前の女性になってしまったジェーン。
万一、出産することになったら、とお母さんは悩みました。 家では何匹もの犬を飼うことはできないし、近所のお家には、もう犬を飼いたいという人もいないし・・雑種犬の貰い手探しがいかに大変かは、経験済みでした。
そして、かわいそうだけれど、来年の春になったら避妊手術をすることに決めました。

そして次の年の3月、事件が起きました。
早朝にジェーンの断末魔のような悲鳴が聞こえて、飛び起きたお母さん。 庭を見ると、ジェーンが見たこともない牡犬におかされていたのでした。 遅れて起きてきたお父さんは、大きな棒を持ってその牡犬を殺してしまいそうな勢いで近づき、牡犬は逃げ出しました。 随分長い間追いかけていたお父さんは、とうとう犬に追いつけずに帰ってきました。 内心、お母さんはホッとしました。 見ず知らずの牡犬だとしても、殴ったりするのは嫌でしたから。

それにしても、近所では見かけない犬でした。 今どき、野良犬などいませんから、よほど遠くから雌犬ジェーンの匂いにひきつけられてやってきたのでしょう。 しかも、飛び越えられるような柵ではないのに、どうやって庭に入ってきたのか・・・いまだにその牡犬のことはわかりません。

庭の隅で震えているジェーンを獣医さんに連れて行き、相談した結果、すぐに避妊手術をすることになりました。 怖い想いをしたあげくに、知らない場所で手術を受けるなんて、どんなに悲しかったでしょう。 お母さんは、ジェーンを抱きしめてから、ジェーンがいつも使っていた毛布を病院に届けました。

一日入院して戻ってきたジェーンは、お腹に包帯を巻いた痛々しい姿で、玄関に寝ていました。 お母さんが抱いてやっても、顔をそむけて怒っている様子がしばらく続いたのでした。 その時から、ジェーンは病院の臭いと入院中に出されたドッグフードを嫌うようになりました。

一週間後に抜糸をしてから、ジェーンは前のように元気になりましたが、一ヵ月後の狂犬病予防注射は、病院ではなく、巡回車のくる神社まで連れて行きました。

ジェーンにとっても、お母さんにとっても、とても悲しい年でした。

ジェーン物語・3

2006-12-18 01:03:45 | 
虫下しでお腹の中がきれいになり、やわらかいドッグフードや薄味の人間食(?)を食べるようになったジェーンは、予防注射を受けました。 屋内犬は5種混合、屋外犬は7種混合の注射で、ジェーンは7種です。 

ボール遊びが大好きで、何度も何度も投げては取ってくる遊びを繰り返し、ときにはふうちゃんと競争でボールの取り合いになったりしました。 もちろん一番好きなのはお散歩。 家から少し歩いたところに「やけんやま」と呼ばれている空き地があって、急な坂道や草原や小さな溝や砂地がそろっていて散歩には最適でした。 他に犬がいない頃をみはからってリードを外してやると、嬉しそうに全速力で走り回ります。 溝を越えるのが怖くて、最初はダッコしてもらっていましたが、そのうちピョン!と飛び越えられるようになりました。

そろそろ、いろいろなルールを教える時期です。
人を噛んではいけない
庭に穴を掘ってはいけない
門から外へ勝手に出てはいけない
ごはんの前の「おて」「おかわり」「ふせ」
やたらに吠えてはいけない

ジェーンは利口な犬で、しつけは順調に進みました。
そして、体も早熟なのか、9月には初潮をみたのでした。
 

ジェーン物語・2

2006-12-16 13:03:05 | 
小学2年生のふうちゃんには、中学1年生のおにいちゃんがいました。 兄妹二人で、かわいい子犬のジェーンの取り合いっこをするくらい、ジェーンはかわいがられました。 まだミルクしか飲まないジェーンに、スポイトでミルクを吸わせる仕事は、二人が交代でやりました。 

家族で出かけるときは、布バッグにタオルを敷いて、ジェーンを入れます。 ミルクは醤油入れのポリパックをいくつも用意して持って行きました。 
ヨチヨチ歩きのジェーン、走ろうとしてよろけてしりもちをつくジェーン、ダッコしている間にスウスウと寝息を立てて寝てしまうジェーン、・・・
何をしていてもかわいくてかわいくて、お母さんは田舎暮らしも悪くないと思うことができました。

そんなジェーンを、誰もダッコしようとしなくなったのは・・・。
ジェーンのお尻から白い虫が出てきたからです。 庭でウンチをしようと踏ん張っているジェーンのお尻から、白い糸のような虫が出てきて、ジェーンも苦しそうでした。 お母さんはティッシュで虫を引っ張って出してやりました。

次の日、お母さんは自転車の前のカゴにタオルを敷いてジェーンを入れ、近所の獣医さんへ走りました。 不安そうなジェーンの頭を撫でながらの片手運転です。 
白い虫は、回虫でした。 母犬のお腹に回虫がいると、生まれてきた子犬にもちゃんと回虫がいるのだそうです。

獣医さんでいただいた虫下しを飲ませて数日、ジェーンのお腹がきれいになりました。

ジェーン物語・1

2006-12-13 07:12:46 | 
1991年5月、瀬戸市のカピタニオ修道院の近くの美容室で、ジェーンは生まれました。 近所の子どもたちが生まれたばかりの子犬たちを見に来て、その中の一人、ふうちゃんという女の子がジェーンを選んで家に連れて帰りました。

ふうちゃんは、3月に名古屋市から引っ越してきた小学2年生のおてんばな女の子。 子犬たちの中で、ふうちゃんの手を一番よく舐めたからといって、最初は「ナメコ」と呼ばれました。 

ふうちゃんのお母さんは犬が大好きで、犬を飼うために引っ越してきたと言うくらい、犬を楽しみにしていました。 一番好きなのはブルテリア、二番目はシベリアンハスキー、三番目は柴犬・・・どんな犬を飼おうかなと、楽しみにしていたのです。

ふうちゃんの連れて帰った犬は雑種犬でしたが、お母さんは大喜びでした。 本当は雑種犬が一番好きだったのかもしれません。 「ナメコ」という名前は、あまりよくないと言って、ジェーンというかわいい名前をつけてくれました。
この名前は、少年ジャンプという雑誌に連載されていた「ジャングルの王者・ターチャン」という漫画の中の、ターチャンのオクサンの名前です。

やっと目が開いたというくらい幼い子犬のジェーンは、こんなふうに、引っ越してきたばかりのふうちゃんの家の子になりました。