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絵本ひとりぼっち

手作り絵本歴38年・ひとりぼっちのひとりごと

ジェーン受難の日

2008-04-04 20:13:36 | 
毎朝飲ませているジェーンの心臓病の薬が、あと三日分しかない。
今日は娘が車を使わないで出勤。
そろそろ狂犬病の予防注射の季節。

という条件が重なったので、今日は獣医さんへ行く日にしました。
夫の高級車にジェーンを乗せたら叱られるので、私のボロ車が使える今日は、またとない獣医行きのチャンスの日なのです。

なかなか起きないジェーンがやっと起きたところに投薬・朝食・用足し。
電車の駅(藤が丘)まで娘を送って、一旦戻ってから、嫌がるジェーンを車に乗せて藤が丘駅の向こうの獣医さんへ。

病気のジェーンをダッコして通っていた頃に比べて、なんと重たいこと。そして、なんと元気に逃げ回ること。困りながらも嬉しい私でした。
体重も順調に標準あたりでおさまり、心臓も「良いとは言えないけど、以前よりずっと良くなっている」と言われました。

狂犬病の予防注射の後、フィラリアの血液検査を済ませ、暴れるジェーンを外でしばらく歩かせて車に乗せて、お支払い。 注射・登録・検査・フィラリア薬・心臓病薬・ダニ用薬・・・財布は軽くなったけれど、今年も無事にこの日(ジェーン受難の日・笑)を迎えられて、幸せ。

帰り道はジェーンも落ち着いていたので、ふたりでお花見気分。
藤が丘周辺は桜の名所です。 ときどき停車しては桜を眺め、きれいだねぇと語りかけながら帰宅しました。

粘着テープをコロコロして車内清掃をしながら、去年の秋にジェーンが倒れてからのことを思い出していました。 抵抗する力もないジェーンを軽々とダッコして通院した日々・・・立ち上がっても歩けなくてただ立っているだけ、何も食べられず、水を飲んでも吐いてしまうジェーンの体重がどんどん減っていく・・・オシッコの水たまりにシリモチをついて起き上がれず、鳴こうにも声が出なかったジェーン・・・。

あれから半年、ジェーンは家に着くと、車から飛び降り(着地に失敗してフニャッとなりましたが)、門の前の三段の階段を駆け上がり、庭じゅう走り回って空腹を訴えます(朝しっかりと食べたのに)。

ジェーン、ジェーン、よかったね。



この写真、かわいいでしょう?(ボロ車の中で。)
・・・オヤバカですねー(笑)。

ジェーン近況

2008-01-25 15:37:18 | 
脳梗塞と心臓病で、獣医さんも諦め気味だったジェーン。
もう随分長い間、診察にも行かずに、私が飲み薬をいただきに行くだけという、ありがたい状況が続いています。 6日分だけしか出なかった薬も、今では一ヶ月分まとめていただけます。

朝起きると、ちょっとネボケ気味のときに口の左側から錠剤を押し込んで、ムニャムニャと飲み込んでしまうまで油断しないで見張っています。 飲んだふりをして上手に吐き出したりするのです。 この薬はジェーンの命綱ですから、一日も欠かせません。

何も食べず、あの手この手でいろいろなものを食べさせようと苦労していた日々がウソのように、このところ食欲旺盛過ぎて困るほどになりました。
朝と夕方、ドライフードと缶詰を混ぜたものにササミジャーキーをトッピングして与えています。 全部食べてしまうと、好物のササミジャーキーのお替りがもらえるというルールは、病気になる前のとおりで、ほぼ毎回お替りを食べます。

そして、ダッコして移動させていたジェーンが、今は私のまわりを走り回ります。 脳梗塞の後遺症で、体が右側に曲がっているので、よくぶつかったり転んだりしますが、めげずに私にぶつかってきては「遊ぼう」の催促をします。
あまり激しく運動させないように、短時間オニゴッコをすると体をさすってやります。

特に右側の耳や背中のマッサージは欠かしません。 完全に垂れていた右耳も、今はピンと立っています。 お尻の注射の跡がシコリになっているのが気になるようで、マッサージをしていると必ずお尻を向けてきます。
ガリガリに痩せて痛々しかった体も肉付きがよくなって、ダッコしようとするとジャンプして逃げます。

驚いたのは、以前のように食事の前に「おて」「おかわり」をするようになったこと。 長い間、そんなシツケどころではなく、とにかく食べてもらいたい思いだったので、ジェーンも忘れていたようなのですが、最近「おて」と言うとちゃんと左手を出し、「おかわり」には以前どおり右手を私の手に触れないように(笑)遠くへ挙げます。

ここまで回復したジェーンを見て、撫でて、遊んで、何度「ありがとう」をつぶやいたことでしょう。 
泣きながら「ジェーンを助けて・・・」と、空や雲や岩や何にでもお願いしていたように、「ありがとう」と、すべてのものに言いたくなるのです。

ただ、最近困るのは、トイレなどの理由ではなく・平気な顔をして・気まぐれに、玄関から上がってきて歩き回ること。 外飼いのジェーンは、家の中にあがってきてはいけません(本心では室内で一緒に過ごしたいのですが・笑)。
仕方なく、玄関の上がり口に傘を広げてバリケードにしています。


写真は、先日帰省したときに、姪が買ってくれたジェーンへのお土産。
ケーキ屋さんで「愛犬用」として売っていたビスケット(少し壊れてしまいましたが)。 「N子からのお土産だよー」といい終わらないうちに、ムシャムシャと食べてしまいました(N子、ありがとう)。

最近のジェーン

2007-12-07 20:13:39 | 
粉薬をエサに混ぜて与えて、何の問題もなかったのが2週間余り続いて安心していたら、急に薬入りのエサを食べなくなりました。 嗅覚や味覚が体の回復とともに復活してきたのか・・・と思うと喜ばしいことですが、薬をどうやって与えるかが問題になってきました。

あれこれ試してみて、豚シャブシャブ肉をゆでたり焼いたりしたものにはさみこむと食べることがわかって、「このゼイタクモノめー」とつぶやきながらも、薬問題は解決!・・・のはずでした。 
でも、よほど薬の味が嫌だったのか、(それともたまたま食べ過ぎたのか)その豚肉を吐いてしまいました。 

悩んだ末、獣医さんに頼んで粉薬を錠剤に変えてもらいました。 
「むりやりでも薬を飲ませる」作戦です。 口に押し込むのは、錠剤のほうがずっと楽チンですから。

小さな錠剤が一個半、一日一回。 ジェーンが起きて、庭に出て用を足し、水を飲んだところへエサを持って接近。 しばらく撫でてやって、錠剤を口に・・・初日は噛まれました(傷はつかない程度に)。 昔は強引に口を開けさせて錠剤を放り込んで口を閉じて喉の辺りを撫でてやると「ゴックン」だったのにー・・・。

二日目に気付いたのは錠剤のサイズ。 とても小さいのです。 これなら、無理やり口を開けさせなくても、口の横をめくって歯のすきまから押し込める。 その後口を閉じさせて撫でていると、薬はなくなっています。 大成功!

と、いうわけで、錠剤作戦は無事に続いています。 薬を混ぜたことのあるエサを拒否していたジェーンも、薬を入れなくなってからは よく食べるようになりました。

時々 門を開けてやると、自分から階段三段を普通に下りて前の道をウロウロと散歩、たまに走ることもあります。 体の傾きもいくぶんマシになり、庭の中でも私の周りを小走りにグルグル回るようになってきました(時々ドテンと転びますが)。

薬は朝一回、食事は朝と夜と昼間にはオヤツ程度、夜遅くなってから玄関に入れてやると、粗相することもなく朝までグッスリ眠る・・・というパターンができてきて、とても楽になりました。 ただ、薬を飲ませるのは人任せにできないので、私の帰省はまだ先のことになりそうです。

今日は、さらに嬉しいことが。
6日分もらったお薬がなくなったので、獣医さんに電話すると、「元気で変わりがなければ、連れてこなくてもいいですよ。薬だけ取りにいらっしゃい。」と言われたのです。 いくら通い慣れたといっても、ジェーンには負担のかかる通院ですから、私が薬をもらいに行くだけで済むのは助かります。

夕方、獣医さんに行くと、典型的な雑種犬を獣医夫人が連れていました。 この獣医さんで雑種犬を見たのは初めてです。 なんともいえない愛嬌のあるワンちゃんに思わず近づくと、「うちの犬です。もう10歳ですけど、キス魔ですから気をつけて。」と夫人。
激しくキスをされまくって遊んでいると、ドクターが現れて、「生まれたばっかりの子犬が駐車場に捨ててあったので拾って育てた」ということでした。

私は別に高級(高額?)セレブなワンちゃんが嫌いというわけではありませんが、やっぱり素朴な雑種犬により魅力を感じるタチで、でもまさかセレブ犬ばかりが集まる獣医さんが雑種犬を飼っているなんて、思っていませんでした(雑種犬を飼っている私にコンプレックスや偏見があるということではないのですが・・しつこい?・笑)。
でも、ちょっと嬉しく思えたのは事実です。

ヒョウキン顔のワンちゃんは、獣医夫人に「ダッコ?」といわれると、椅子に飛び乗って幼児のように夫人に飛びついてダッコされていました。


それはさておき、ジェーンは順調に回復してきています。
声帯を絞るような唸り声しか出なかったのが、徐々に普通の声も出せるようになってきました。 
おかげさまで・・・・・の、近況報告でありました。

注射から解放?

2007-11-14 20:49:33 | 
今日のジェーンの元気そうな姿を見てください!
まだまだ痩せていますが、しっかりと立っています。

今日、6日分の薬がなくなったので獣医さんに行きました。
心臓は、ひどい状態を脱し、「年齢相応の」状態だそうです(もちろん、よくはありませんが、もう人間でいうと80歳後半くらいですから、心臓も弱っています)。

残念ながら、体重を測るのを忘れてしまったのですが、食欲もあり、毎日便通もあり、吐かなくなったので、注射はせず、飲み薬がまた6日分出ました。

最近困っているのは、自分のウン○を踏んでしまうこと。 犬は散歩させていても、見事に汚物を避けて歩くものですが、最近のジェーンは足元がヨロヨロしているし目も悪いので、仕方ないのです。

仕方ないとはいえ、その足で歩き回るので、庭やベランダのタイルや毛布・・・アチコチにウン○・・・。 たいていは見つけたらすぐに処分するのですが、踏まれてしまうことも多い。 小さいバケツに水を入れて、足をバシャバシャと洗って雑巾とティッシュで拭いてやります。 これがなかなかやっかいです。  逃げ回るのです。 追いかけて足を掴んでバケツに入れようとすると必死で抵抗します。 うまく捕まえて洗っても、爪が長すぎてなかなかきれいにとれません。

散歩に出ないので、爪は伸び放題・・・歩きにくそうでかわいそうなので、切りたい!・・・でも、それこそものすごい抵抗します。 胸が波打って、心臓によくない気がして、無理強いできません。 でも、切りたい。

ジェーンに聴診器を当てていた女医さんに、そのことを言うと、軽く「じゃ、切っておきましょうか」と、こともなげにパチン・パチン・・・と、長く伸びた爪を次々切ってくれました。 ジェーンは私がしっかり抱きかかえていました。 後ろ左足のところで、我慢できずに暴れて諦めましたが、後ろ足の爪は短めだったので、諦めもつきます。 本当なら爪きりは有料のところ、「サービスね」と言ってくれました。

ジェーンも爪が邪魔だと思っていたのでしょう、獣医さんから帰ってから、軽快に歩き回っていました。 夕方になると、以前のように散歩に行きたいような顔をしていたので、門を開けてやりました。

しばらく躊躇した後、門から出て、階段を三段転ばずに下りてきました。
近所のパピヨンがちょうど散歩中で、まつわりついてくるのを適当にかわしながら、その辺をウロウロ・クンクン・・・ちゃんと用足しもして、今のジェーンには、この程度のお散歩がちょうどいいようです。
門の前の三段の階段、自力で登って帰りました。


ジェーンが歩き回るのを見ていると、しみじみと幸せを感じます。

今日のジェーン

2007-11-12 20:46:12 | 
ジェーンが心臓病と脳梗塞で倒れて一ヶ月目の11月3日のこと。
「食べる」「出す」という行為が安定してきたので、獣医さんが「飲み薬を試してみましょう」と言ってくださいました。 朝夕飲ませる粉薬が三日分・・・順調に薬を飲んで、吐かなければ、注射と点滴から解放されるかもしれません。 ジェーンにとって片道20分のドライブと注射は、精神的にもかなり負担になるようなので、これは嬉しいことです。 私も、軽くなったとはいえ9kgのジェーンをダッコして運んだりするだけで、腰痛が出てきています。

祈るような気持ちの、薬だけの三日間・・・。
食欲がだんだんと本物になってくるのがわかりました。 ガツガツと食べてくれるのが、こんなに嬉しいことだったなんて・・・食べる姿をウットリと眺めてしまいます。 トロトロササミのパックに飽きてきたようなので、以前は見向きもしなかった缶詰各種、試してみましたら、これもガツガツ・・・!
ありがたいことに、老犬用のドッグフードには、皮膚・脳・関節などを強化するものが添加されているのですね。

そして、三日がなにごともなく過ぎて獣医さんに行ったら、体重100g増加(笑)。 医師も「よく持ち直しましたねー・・・強い子だ!」・・・と、しばしジェーンの幼い頃の思い出を語ってくださいました。
今度は6日分の薬が出ました。 

その後、プラスチックのスプーンを噛んでカケラを飲み込んで大騒ぎしたり(私一人が)、玄関から廊下にあがってきてオシッコをした後、転んでビショビショになったり、・・・と、いろいろ大変なことはあったものの、食欲は日に日に旺盛になってきて、同時に動きも軽快になってきました。

軽快と言っても、脳梗塞の後遺症で体全体が右側に曲がってしまっていて、まっすぐ歩いているつもりが右へ旋回してしまいます。 それでも、時々門の外に出してやると家の前の道をトコトコと歩き、本人(犬)は昔どおりに散歩でもしているようなイキイキとした表情にもなってきました。

一ヶ月の拒食を取り戻そうとしているかのように、よく食べてくれるので、トロトロ食から水分の少ない缶詰、昨日からは柔らかいジャーキー、ササミセンベイのカケラ、などと少しずつ普通食に戻りつつあります。

ただ、何をしても私が怒らないので、ちょっとワガママ&態度が大きくなってきました。 玄関から平気であがってきて(以前はトイレ催促のときだけ、遠慮がちにあがってくるだけでしたのに)エサをねだったり、私について歩いたり(それは私としては許したいところなのですけれどね・・・怖い家主に叱られる!・汗)。


と、いうわけで、皆様に大変ご心配いただいたジェーンの様態も、かなり回復してきました。 薬は一生手放せない子ですが、注射から完全に解放される日も来るでしょう。 大勢の方々が、ジェーンと私のために祈ってくださり、励ましてくださいました。 それがどんなに心強かったかしれません。

皆様、本当にありがとうございました。
まだまだ完全に安心できるわけではありませんが、危険な状態からは脱したようです。 これからも看病を続けて、長生きしてもらおうと思っています。
(写真は、日曜日の朝。リラックス睡眠中のジェーン)

それから一週間後のジェーン

2007-10-30 07:47:30 | 
ジェーンが気に入ったらしいトロトロササミ・パック、たくさん買いこんできました。
レトルトのようなパック、40g入りのと80g入りの2種類、ササミをベースに、ちょっとだけ豚肉が入っているのとか、サツマイモ入りのとか、・・・。 野菜と一緒になっているのは、グリーンピースが入っていて、それだけをペッと出すのがおかしい(笑)。 

一日置きくらいに吐きますが、食欲は確実に増してきています。
たまに、しゃぶしゃぶ用の牛肉や豚肉を油なしフライパンで焼いてやると、ささみよりも美味しそうに食べます。 

人もそうですが、動物の「食べる姿」って、いいものですねー・・・。
初めは私の手のひらからしか食べなかったのが、プラスチックのスプーンからでも上手に食べるようになりました。 離乳食を食べさせていた頃を思い出しながら、少しずつ・吐かないようにと祈りつつ・食べられたことを喜んだり誉めたりして、食べさせています。

週に一度の定期便だったウン○の頻度もあがってきました。
以前は絶対に踏んだりしなかったけれど、踏んだりシリモチついたりするのでタオルやエプロンなどの洗濯(手洗い)の手間も増えましたが、我が子同様、不思議に汚いという感覚がありません。
もちろん、他人様から見て不愉快なことにならないよう、気をつけなければ・・・と思います。

獣医さんは、ジェーンの心臓の具合が改善されないことに対して、申し訳ないというようなことをおっしゃいますが、ここまでがんばって食欲が出てきたのは毎日の注射と点滴のおかげ・・・感謝しています。

ますます食欲が出ますように。
元気になりますように。
と、毎晩祈っています。

そして、10月も末になったというのに、来月の絵本展のテーマ作品が全くできていないことに、焦りを感じる余裕(笑)も出てきて、「今日こそ」「今日こそ」とスケッチブックを空しく開いたり閉じたりしている私です・・・。
ジェーンがこんなにがんばっているのに! 
がんばれ、みどり!

ジェーン・その後

2007-10-19 20:57:04 | 
ジェーンが倒れてから、2週間以上経ちました。
ほとんど何も食べていませんでした。 注射と点滴だけでもたせているという感じです。

車の後部座席にバスタオルを敷いて、ジェーンのお散歩バッグを置いて、助手席に私の小さいバッグ(お金と診察券)を置いて、嫌がるジェーンをダッコしてバスタオルの上に座らせます。 すぐに緊張して立ち上がるので、カーブとブレーキに注意して、ゆっくり運転・・・20分くらいで獣医さんに着きます。

バッグをたすき掛けにして、ジェーンをダッコして中へ。 ほとんど待ち時間なしで数分の点滴・注射・診察を受けて、終わるとすぐにダッコして車に入れ、お金を払いに行って終了。 帰宅したらジェーンはすぐにオシッコ。 水を少しだけ飲ませて、注射で元気になっているうちに、いろんなものを食べさせようと努力しています。

元々、ドッグフード以外は興味を示さない犬なので、医師に「なんでもいいから、食べさせなさい」と言われても、困ります。 鶏つくね団子、サツマイモ、鶏ミンチ炒め、スープいろいろ、・・・試行錯誤の日々。

団子を食べた日は、飛び上がりたいほど嬉しかった・・・けれど、全部吐いてしまいました。 医師オススメの美味しい病犬用の缶詰もダメ。 今まで大好きだったササミセンベイにもチキンソフトジャーキーにもそっぽ向き、かろうじてスープは少し飲んでくれました。

脳梗塞は、一週間も経たないうちにおさまった様子だけれど、心臓は毎日の注射もあまり効かず、動悸と雑音が激しいのです。 そろそろ医師も困ったねぇ・・という表情になってきました。 

とにかく食べようとしないのが一番の心配。 体重はどんどん減っていくし、ダッコしたときに骨がゴツゴツと手にあたります。 脳梗塞の後遺症なのか、まっすぐ歩けず、いつも首をかしげた状態で傾いています。 ほとんど一日中眠っているのですが、そぉっと見に行っても気配を感じて起きてしまう。 

立ち上がったままで、動かないことが多いです。 苦しくてどうしようもないのかもしれません。 心臓が激しく波打っています。 話しかけたり、子守唄を歌ってやったり、そぉっと撫でてやったり、・・・そのうちにようやく横たわるとホッとします。 寝ているとき、ちゃんと呼吸しているかどうかが気になる・・という状態が辛い。

2週間経ったころ、初めて、昔のようにガツガツと食べたのは、一番の好物だったササミジャーキー(パリパリのオセンベイのようなドライ・ササミ)を粉々に砕いたものでした。 調子の良い日は、一日に4枚分くらい食べて吐きませんでした。
ああ、これできっと食欲が戻っていく・・・回復に向かっている・・・と、嬉し泣きしたけれど、それもその後は食べたり食べなかったり、食べても吐いてしまったり、・・・。 でも、「食べる」という感覚は戻ってきているのだと、前向きに考えようとしています。

姪が、病気のネコに飲ませていたという万能ミルクとも言える『ゴート・ミルク』を、わざわざ送ってくれましたが、ちょっと舐めた程度でした。 実際、舐めてみたら美味しいし、すばらしい栄養素が含まれていて病気の動物には最適だというのに。 濃度を替えてみたりいろんなものを混ぜてみたりしていますが、望み薄。

私が落ち込んでいたり気弱になっていたりするのは、ジェーンにも伝わるだろうと思い、一所懸命ドッシリ構えようと努力しているのですが、何をしていても上の空で、最近は自分の神経がひどく疲れてきているのを感じます。

絵本関係の仕事は、グループに迷惑がかからないよう、いつもより気を遣ってぬかりなくがんばっていますが、自分だけのこと・・・自分の絵本制作・・・などは、全く手付かずです。

これではいけない。 しっかりしよう。
ジェーンは、苦しくてもがんばっているのに。
自分を叱っている日々です。


ジェーン・・・

2007-10-05 21:49:10 | 
一昨日、食欲がなかったジェーン、それでも元気に散歩に行きました。
昨日の朝、名古屋の絵本例会に出かける直前、ジェーンの好物のササミジャーキーを持ってジェーンを呼ぶと、家の裏側からヨロヨロした足取りで歩いてきました。
そして・・・私の前でくずれるように倒れました。

信じられないような状況のなか、診察券とバスタオルを取りに行って、すぐにジェーンをダッコして獣医さんへ直行。 心臓がかなりあおっていると、数本の注射と点滴をしてもらい、飲み薬をもらってきました。 もちろん絵本例会はドタキャン。

ジェーン、昨日も今日も食欲なし・・・何も食べていません。
水を飲みたがりますが、飲むと吐くので、口を湿らせる程度に・・と言われています。 昨日は、それと知らずに水を制限しなかったので、5~6回も吐きました。

最初は、自分がいつも寝転がっている草の生えているところに吐きましたが、それがとても嫌だったようで。 心臓があおっているというのに、まっすぐ歩くこともできないというのに、庭の隅っこを必死で掘り始め、気が狂ったのかと思ったら、その穴に吐くのです。 

とても気になったのは、家の裏側に行くこと。 家の裏側は小さな工場があって、境目のところに雨水などが溜まるのです。 そんな汚水を飲んでも嫌だし、私の実家の愛犬が死んだとき、いつになく家の裏側に行きたがったのを思い出したからでした。

私は家の裏側の狭いところにしゃがんで、「ジェーン、お願いだから、ママからすぐに見えるところにいてちょうだい。」と、長い間語りかけました。 耳の聞こえないジェーンは、ヨロヨロと裏側から移動してくれたので、裏へ行く道を板でふさぎました。

昨夜、吐くことを獣医さんに電話して相談すると、「水分は点滴で足りているから、飲ませないように」と言われ、水を与えないようにしたら、一晩ゆっくり眠れたようでした。 夜に雨が降ったので、ダッコして玄関で寝かせましたら、今朝はトイレの催促にあがってきたほど元気でした。

心臓以外に悪いところがあるのではないかと、愛犬を亡くした経験のある方に言われて、今日は血液検査をしてもらいました。 脱水症状があるものの、貧血もなく、内臓は高年齢と思えないほど丈夫だと言われました。

心臓の雑音も、昨日より少しマシになっているそうです。 でも、たぶん心臓のせいでできた血栓が脳に来ているのか、脳の血流がおかしいらしい。 時々目がまわっているのです。 吐くのも・まっすぐ歩けないのも、脳のせいかもしれないということでした。 でも、脳の症状はたいてい一週間ほどで治まるから心配ないそうです。

「しばらく注射を毎日続けましょう、日曜日も夕方来てください。もしも来れない状態なら、往診します。」と、心強いお言葉をいただきました。

夏は、飛ぶように車に乗り降りしていたジェーン、昨日からダッコです。 かわいそうなほど軽くなりました。 

家の中に入りたがらないので庭にいますが、時々移動しては、ひたすら眠っています。 私は外出は10分以内にして、しょっちゅうジェーンを見ています。 ウォーキングにも行く気になりません。

今、薄目を開けた状態で、門のそばのタイルの上で眠っています。


ジェーン、がんばって・・・。

ジェーンと帰省(3)

2007-09-13 21:53:02 | 
2週間も実家にいるというのに、美味しいお店がいっぱいある地域にいるというのに、2週間で食事に出たのは、たった2回だけでした。 ジェーンの散歩があるからです。 夕方、空気も地面も冷めてきた頃に散歩に行かなければいけない・行ってやりたい・という気持ちから、外食は しにくい状況でした。

ジェーンの「浅い眠り」と、「置いて行かないで吠え」は、一週間ほど続きました。 出かけるときは門のところでクンクン・・・帰ってくると車の気配を察して(耳は聞こえないので)門に張り付いてお出迎え・・・。
家にいる間は、いつもよりたくさん撫で撫でしたり遊んだりしてやりました。 食欲も初めは あまりなかったので、好物のササミジャーキーをたくさんやるようにしました。 散歩は一日も欠かさず、たっぷり時間をとって、行きたいところに行くようにしました。

後半の一週間は落ち着いてきて、家の周囲の一番涼しいところ(裏の納屋の前のコンクリートが、いつも日陰で涼しいようでした)を選んで、よく眠り、夜泣きも吠えもなくなりました。

写真は、母と姪たちと一緒にベトナム料理を食べに行った後、夜の散歩に出た後で撮ったもの。 夜撮ると、目の色がこんなふうに・・・。


さて、個展も終り、搬出の次の日に瀬戸へ出発。 助手席を完全に倒してタオルを敷き、助手席側の床に荷物を詰めてその上に水の容器をこぼれないよう工夫して置き、いつでも水が飲めるように改善しました。 来たときよりも荷物は増えているし、ジェーンのためにかなりのスペースがとられるので、いただいた鉢植えの花などを積むことはできません。

いつもよりもっと寂しそうな母にバイバイして、スタート。
お盆休みは終わった頃・・・と、安心していたのが間違い・・・まだ夏休みは終わっていないため、高速道路の渋滞は来るとき以上。 スムースに走っているときは、わりあい落ち着いていたジェーンは、車が止まるとソワソワと落ち着きません。

私も眠くなるのが怖いので、歌を歌ってみました。 そらで歌えるのは「For Baby」や「Hush-A-Bye」などの子守唄。 すると、聞こえないはずのジェーンが、助手席に腹ばいになって眠りそうになったのです。 不思議でした。

渋滞の後、サービスエリアが満車状態で停められずに素通りしたりして、一度しか休憩が取れなかったけれど、無事に家に帰りつきました。
ジェーンは大喜びで庭を何度も駆け回り、あちこちに鼻をつけてチェックしたあと、地元のテリトリーを元気に散歩してすっかり満足したようでした。

私も大変だったけれど、ジェーンも緊張したり不安になったりで迷惑なことだったでしょう。 おつかれさま、ジェーン。

ジェーンと帰省(2)

2007-09-02 20:43:30 | 
ようやく実家にたどりついて、ジェーンを門の中に入れました。 瀬戸の家と同じくらい狭い庭ですが、放し飼いにできるのが助かります。 危ないものはないか、家の裏のほうまでチェックして、コンクリートの車庫部分に水の器を置いてやりました。

私は、ジェーンと身の回りの荷物を降ろすとすぐに、搬入のためにギャラリーへ行かなければなりません。 幸い母は大の犬好きですから安心。 ところが、ジェーン、荷物を運んでいる最中に逃げ出したのです。 すぐに捕まえたのでよかったのですが、不安でならないという顔をしています。

私が再び車に乗ると、門の格子に顔を押し付けて鳴くジェーン・・・「置いていかないで!」と叫んでいる様子。 ジェーンには、3歳足らずのときに近所の家に預けられて4年間(家族がカナダにいた間)居候生活をした記憶がトラウマとして残っているようなのです。 大丈夫よ、ジェーン。 ママはすぐに帰ってくるからね。

搬入作業を終えて帰ると、ずっと門のところにいたと思われるジェーンが、いつになく甘えて擦り寄ってきて、まず私の腿を前足で抱えるように抱きつき、私の膝の間に顔を埋めるようにします。 まるで幼児が母親に甘えるように。 思わずジェーンを抱きしめてしばらく撫で続けてやりました。

夕方になって、母が楽しみにしていた散歩。 ジェーンの散歩紐と散歩バッグを片手に持ち、母の手を片手でひいて、母の歩調に合わせてゆっくりゆっくり・・・。 ジェーンは、私がいることを確かめるように、時々振り向きながら歩きます。 

帰省してもふだんは散歩することもなかったので、昔海だったところに海洋体育館(?)ができていて、マリンスポーツの学校のようなものがあるのを初めて知りました。 私が幼いころは海水浴のできる海だったところは、広く埋め立てられて一つの街になっています。 マンションなどが立ち並び、道路が迷路のようで迷子になりそうです。 ただ、実家の横の細い川伝いに海の方へ行くと、狭い入り江になっていて、海の匂いがします。 その入り江際に、サーフボードなどがずらりと並んでいるのです。

散歩が済んで家に戻っても、なかなか門に入ろうとせず、家の外に停めてある車のところへ行くジェーン。 「もう、おうちに帰ろうよ」と言っているのでしょう。 予想どおり、食欲はなく、私のいる居間の外側のベランダから網戸越しにずっと私を見ています。 

ふだんは一日中眠っているのに、夜になってもなかなか眠りません。 私は真夜中まで窓際のソファーベッドに腹ばいになって、ジェーンと顔を見合わせながらトロトロと眠りました。 ジェーンもベランダで眠るのですが、時々起きては不安そうに私を見るので、二人(!)とも疲れきっているのに、ちっとも熟睡できない、第一夜でした。

(つづく)