絵本ひとりぼっち

手作り絵本歴38年・ひとりぼっちのひとりごと

59回目の誕生日

2009-01-30 16:40:50 | イベント
夫は東京へ単身赴任中。 
娘はハードな仕事をしていて、ほぼ毎晩地下鉄の終電で帰ってきます。 心配なので駅まで迎えに行きます。 帰宅すると1時。 少し夕食を食べることもあり、それからまた仕事をすることもあり、倒れるように寝てしまうこともあり。
私はなるべく家にいて、病気の老犬ジェーンの世話をしながら、あまり気乗りのしない家事と絵本作り。

昨日は59歳の誕生日でしたが、当然、何も予定はありません。
特に昨日はジェーンの元気がなくて、泣き出したくなる気持ちと闘っていました。



そんな淋しい誕生日、毎年遠くから祝ってくれるありがたい友人 や絵本仲間からのバースデイプレゼントやお祝いメール・・・それぞれに私のことをよーくわかって気遣ってくれているのを感じて、今度はうれし涙が溢れます。

カナダ時代からの仲良し・カルメンちゃんから銀細工ペンダント。緑色のを探してくれました。
絵本教室メンバートモちゃんが製本してハードカバーケースまで作ってくれた、トモちゃんの息子さん(昔、絵本教室に来ていた幼稚園児が、もう中学生!)作のシリーズ絵本。
Mちゃんからは犬好きな私が泣いて喜ぶ柴犬カレンダーや犬ポストカードいろいろ、カードまでワンコ!
Cちゃんから、この寒いのに室内でお花見ができそうな室内咲きの啓翁桜。ジェーンの枕元で咲いてね。

このほかにも、メールやネットでお祝いメッセージをくださった方が多数。
そうそう、毎年多目の年齢で祝ってくれる息子のメールには「還暦おめでとう」と(笑)。



さて、誕生日の29日から日付が変わる前に、ようやく仕事を終えたらしい娘から電話「日付が変わる前に言わなくちゃ・・・おめでとう!」。
昨夜も娘が家に着いたのは深夜1時で、まだ仕事をするらしいのに、ヒトリボッチな私のために「Happy Birthday」を歌ってくれました。

そして、紅茶を入れてくれてかわいいケーキを二つ、半分こ。 プレゼントは私の大好きな手塚治虫の本と、小さなテディベア(足の裏に1月29日と書かれた、バースデイ・ベア)、着替えの洋服3着付き!

ケーキを食べてお茶を飲んで、ベアにパジャマを着せて、・・・私は入浴、娘はPC部屋へ。
ジェーンが不調で、沈みきっていた私に、最高のバースデイパーティーをしてくれました。



こんなにたくさんの人からいろいろなお祝いをしていただいて、淋しいなんて言ったらバチがあたります。
みなみなさま、ありがとうございました!

還暦までの一年間、私は私なりに精一杯がんばって日々を大切に過ごしていこうと思います!

初めてのオムツ

2009-01-27 16:10:14 | 
ついこのあいだまで、庭にダッコして出して支えていてやると、排泄できていたジェーン、その後、玄関の床で漏らすようになり、とうとう、漏らしてもわからない・・・水を飲みながらオシッコしてしまって、濡れても気付かない・・・という状態になったようです。

濡れていたら、さぞ冷たいだろうと、何度も見に行くのですが、ビショビショになった新聞紙と毛布の上で平気で熟睡していることが多くなって、とうとうオムツを買ってきました。


日曜日の夜、初めてつけてみたら、別に嫌がる様子もなく、お腹の辺りがあたたかそうでいい感じ。
次の日の朝はオムツから少し漏れるくらいの大量オシッコでした。


全く立てないというわけでもなく、たまに自力で立って水を飲んでいたりしますが、ほとんど一日中寝そべったままなので、時々お尻チェックとマッサージをしてやります。

毎朝、目覚めた直後はボンヤリしていますから、スポイトで水を少しずつ飲ましてやります。 その後、頭を支えてやって、顔のそばに水容器を持っていくと、たくさん飲みます。 ステンレスの円形容器だとどうしてもこぼれるので、ペットボトルから水を出しながら小さい受け皿で飲めるようになっている、「散歩用水飲み」というのも買ってみました。 
これは、プラスチックの口当たりがよくないのか、あまり好きではないみたい。


オムツで体が冷えないせいか、心地よさそうによく眠ります。 これで、数時間はあまり心配せずに外出できます。 やわらかなギャザーでゆったりと留めてあるのでオムツかぶれの心配もなさそうですが、私が見ていてやれるときはオムツなし。
 
冬場に強いジェーンも、さすがに寒いだろうと、ほぼ一日中セラミック温風ヒーターつけっぱなし・・・電気代が倍くらいになっていますが、これが一番安全。 これが置いてあったPC部屋には、娘の部屋の灯油ファンヒーターを持ってきたのだけれど、娘は文句も言わず(まぁ夜中まで仕事で不在ですけど)部屋ではベッドに入っているみたい(笑)・・・もう一台ヒーター買わなきゃですね。



またいつか、自分の足で立てるようになるかもしれない・・・と、希望は捨てずに、無表情のジェーンに話しかけながらマッサージを続けます。 一昨年の脳梗塞の病後、完全に垂れてしまった右耳が、毎日マッサージしていたらピンと立ったのですから、きっとマッサージは効果ありですよね・・・。

ジェーンの部屋

2009-01-20 15:54:47 | 
前回の発作をきっかけに、外で排泄するたびにメマイを起こして倒れるようになってしまったジェーン。 いよいよ家の中で生活することになりました。

と、言っても、もともと屋外犬なのでトイレの躾けもされていないし、床は滑るし、段差が危ないし、・・・ということで、玄関が「ジェーンの部屋」になりました。

冷たいタイルの上を好むことが多いので、玄関の床の半分にカーペットを敷き、温感マット(体温で暖かさを保てるようになっている犬用のマット)を二枚、毛布、新聞紙、タオル、古セーターなどを敷いてあります。
玄関がほんのり暖かくなるように、PC部屋で使っていた遠赤外線温風ヒーターもジェーン専用に。

水飲み用の器は、ひっくり返さないように隅っこに置いて、水は少なめ。
すぐに届くところに、犬用ウェットティッシュ、新聞紙、古布、スポイト(吸い飲み代用品)、ティッシュ、お気に入りのオヤツ「さや」と「豆乳ボーロ」。


先日、息も絶え絶え、苦しがったときに体じゅうをマッサージしていたら、お腹が張っていて便秘だとわかりました。 お腹をマッサージしながら、お尻の穴を刺激、しまいにはウェットティッシュを指に巻いてほじくってやったら、ようやくウンチが出ました。 やっと落ち着いて楽そうに食事ができるようになりましたが、次の日も難産のような排便、三日目にはホジクリ作戦も効果なく、獣医さんに緘下剤を処方していただきました。

緘下剤を飲ませた次の日、玄関はウンチまみれの惨状・・・(笑)。
床やマットや毛布やセーター・・・、ジェーン自身も首輪、お腹から足、口の周りまで・・・。 お湯を入れたバケツとブラシとタオルでジェーンの体をまずきれいにして、こびりついてとれないところは毛を少し切り取ったり(ベビー用爪切り鋏)。 床はブラシと金属タワシ。 古布とタオルと古新聞が山のように積みあがって、一時間以上かかってようやくまた快適空間に。

それにしても、緘下剤がこんなに早く効くとは・・・!
掃除しながら、ジェーンに「よかったねぇ、よかったねぇ」と繰り返し言いました。



昨日の午後、いつもの獣医さんが大きなベンツでナース付き往診に来てくれました。 いつもは相談と薬をもらうだけだったので、診察は久しぶりでした。

ジェーンの体をあちこち触ってみたりつまんでみたりして、「驚いた! 脱水症状も起こしていないし、痩せすぎてもいないし、心臓病もそれほど進行していない・・・。これならまだまだ大丈夫!」

でも、あんな大病をして心臓は相当悪いし、老齢だし、メマイで倒れるのもオネショするのも吐くのも便秘や下痢も、「何があってもおかしくない」体であることには変わりない・・・と。

うれし涙が出そうでした。 念のため、と、点滴と注射をしてもらって、「いつでも電話して。この心臓では来院するのは無理。往診するから。」と、「お友達価格」の往診料。



夜になって、やっぱりお腹が張っていて苦しそうなので、緘下剤を飲ませました。
夜中も今朝も、何度も何度も様子を見にいきましたが、眠り続けているだけ。
お昼ごろ、ようやく起きたのでお腹の張り具合を見てもう一度緘下剤。

外へ行きたがるのでついていき、倒れそうになるのを支えながら、排便したそうなジェーンを手伝っていましたが、やっぱり出ません。 玄関の新聞紙に大量のオシッコをしただけで、力尽きてまた寝てしまいました。

昨日からほとんど食べていないのでウンチも出ない。 出ないから食べられない・・・という感じです。 「あまり食べなくても、今の状態なら心配ない」と言う獣医さんの言葉を思い出して、今日はずっと様子を見ています。


見ていても辛いですが、以前のように自分を責めたり暗くなったりしないようにしよう・・・と思っています。
ジェーンも私も、できるかぎりがんばっていますから。



今日は、少しでも楽になるように祈りつつ、時々マッサージをしてやっています。
気になって絵本どころではありませんが、何かやらなくちゃ・・・と、机に向かっています。 
ママがんばるからね、ジェーン・・・。

ジェーン近況

2009-01-13 15:53:04 | 
ジェーンの発作のことは、もう何度か書いていると思います。

先月は、2度発作を起こしました。 どちらも、排便の前に場所を決めるためにぐるぐるぐるぐる同じところを回ったあげく、う~んと踏ん張って、メマイを起こしたようです。 倒れたら異様な叫び声をあげて、お隣の耳の遠いオバチャンが気付くほど。 体は硬直していて、抱き上げてしばらく撫でているとだんだん正気に戻ってくるという感じです。 正気に戻ったら、もう足取り軽く飛び歩いたり、オヤツを催促する。 オヤツに心臓病の薬を混ぜて食べさせます。 心臓の薬は、原則として一日に一回だけ。 倒れたときはものすごく心臓があおっているので、そのときは(一回目の投薬から時間がかなりあいているときが多いので)二回目の投薬です。


今年になって、意外なほど元気で食欲もあり、寒くても玄関の外でウトウトしているのが快適な様子に、安心していました。 夕方には玄関の中に入れて食事・・・野良猫がドッグフードを狙ってくると、ジェーンは逃げて食べられなくなるので。

ところが3日前、排便直後にぶっ倒れました。
そのときは体がグニャグニャで、抱き上げても重たいヌイグルミのようでした。 ダッコして、いつもと同じように、「ジェーン、だいじょうぶよ、ママがダッコしてるからね」と繰り返し、撫でていたら急に正気に戻って歩き出しました。
ああ、今年も発作が起きた・・・しかも、体のグニャグニャ感は、一瞬「もうダメなの?」と思わせるほど。

そして、昨日。 やはり庭で叫んだ後、私が駆けつけてダッコするとグニャグニャでした。 正気に戻って私を見つめても、歩き出せず、ダッコしたまま玄関の毛布の上に置いてやるとようやく自力で立ち上がりました。

二日続けての発作ですから、もう気が気じゃなくて、一日じゅうジェーンの立てる物音に気をつけていました。 立ち上がる音がしたときに玄関ドアを開けてやりましたら、用足しは、ちゃんと外で済ませて、また玄関に戻ってきました。


今朝、今年三度目の発作。 抱き上げて正気に戻ってから、便が出にくそうなので、体ぜんたいとお腹とお尻をマッサージしてやりましたが、その後玄関の床に嘔吐。 今朝与えたレトルトのドッグフードに「マグロ」が入っていたのを見落としていた私のミスかもしれません。 (若い頃に魚を食べて皮膚病が出てから、魚には気をつけていたのでしたが・汗)
でも、その後は気分がよくなったようで、好物の野菜スナック風ドッグフードをよく食べました。


獣医さんに行っても、「生きているのが不思議なくらいの体」と言われているのでどうしようもないとわかっていましたが、あまりにも自分が辛いので、院長と話しに行きました。

予想どおりのお話しでしたが、症状のすべてを優しくうなづきながら聞いてくれた院長が、静かな声で「何があっても不思議じゃない状態なのに、よくがんばっていますよ。食べられなくなったら、点滴や注射をしにいってあげるから、食べたいものを食べさせてあげてください。」と言ってくださっただけで、私は少し楽になりました。 


いくら心配しても、私は無力です。 ジェーンが幸せなのかどうかもわかりません。 母のことも気がかりなのに、何もしてあげられません。 心配するばかりで何もできない自分を呪っているうちに、自分の心が壊れてしまいそうになります。


こんなところでどうしようもない自分の不甲斐なさを吐露することで、私は少しだけ立ち直ろうとしています。 できることしかできない。 できることなどほとんどないのだけれど・・・。



でも、私は私なりに、自分の生活をしっかりと守りながら、できる範囲でジェーンを見守っていこうと思います。  
タメイキついて暗くなるばかりでなく、楽しんだり笑ったり感動したり怠けたりしながらがんばっていこうと思います。

わたしの冬ごもり

2009-01-10 18:28:32 | つぶやき
クリスマス・イブ、クリスマス、お正月、・・・この期間、ほとんどの時間、私はひとりぼっちでした。 (元旦の朝だけは家族三人でお節をいただきましたが)

別に淋しかった・・・というわけではなく、なんだか冬ごもりしているような日々でした。 


その冬ごもり期間中、たくさんのCDや本を買ってしまいました。
旅行もせず、外食もせず、ま、これぐらいの贅沢はいいよね・・と、自分を甘やかして(笑)。



CD・・・・・・・・・・
      


本(いただいたものも含む)・・・・・
    


これだけ並べてみると、結構な量ですね・・・(汗)。



音楽を聴いて、本を片っ端から読んで、時々、開きっぱなしの絵本用スケッチブックに新作絵本のラフスケッチを描きなぐって、日記を書いて、手紙もたくさん書いて、人間でいっぱいの初詣にも福袋ショッピングにも(これは・・ちょっと残念・笑)関係なく、ひっそりと過ごす、豊かな時間でした。

で、座る時間が長すぎて、ちょっと腰痛・・・情けない。
昨日から、ようやく夜のウォーキングを始めました。

あけましておめでとうございます

2009-01-02 00:19:12 | つぶやき
2008年のことを振り返った日記を書くつもりで、日記帳を何度も見直しましたが見直す度に心が揺れるので、新年の日記を書くことにしました。



玄関ドアの外側、お正月リースは毎年庭のマンリョウの実を飾るのですが、今年はマンリョウさんの元気がなくてほとんど実をつけないので、いつもは玄関の内側に飾っているものを外へ出しました。


玄関の出窓にはミニ凧と小さい小さいお供え餅。 そしてCony作の「あかべこ」の赤が鮮やかで、引き締まります。



居間のピアノの上は、こないだまでクリスマス飾りにあふれていましたが、お正月はちょっとアッサリと。



今年は、娘の仕事関係に協力する意味でお節料理(重箱入り)を発注しました。 紙製の重箱だけれど、一見塗りに見える立派な三段重ね。 限定品の梅酒と祝い箸もついていました。

私が作ったものはお気に入りの織部に盛って、テーブルいっぱいに並べて豪華な食卓になりました。

重箱の中身は家庭的な素朴な味付けで、バラエティに富んでいて、なかなかのものでした。 お煮しめなどは、主婦が作る筑前煮みたいに野菜が乱切り・・・私が作ったもののほうがきれい(笑)。


お正月は、たいてい一年で一番静かな行事?です。
来客もなく、息子家族が帰省してくるわけでもなく、娘はめったにとれない休みでいろいろ予定が入っているし、夫はゴルフか練習場。
今朝はそろってお節をいただけましたが、お節は朝夕の二回で飽きられてしまうので、明日からは普通の食事にします。

年賀状とテレビのお笑い番組くらいが楽しみ・・・かな。
それでも、淋しいわけではなく、静かに穏やかに過ごせるのはありがたいことでもあります。



この静かな休日にこそ、絵本作りを進めましょう。
昨日から新作のラフスケッチを始めました。
今年も、絵本中心の生活になりそうです。