絵本ひとりぼっち

手作り絵本歴38年・ひとりぼっちのひとりごと

個展の準備

2006-07-27 01:50:59 | 絵本
★個展期日・イベントなどを決める(ギャラリーと交渉)
★個展案内(ポスター・チラシ)を作る(ギャラリー側と共同作業)
★ギャラリーに宣伝を依頼
☆手づくり絵本・リストを作る(コピー)
☆絵本の箱詰め
★小物を数種類作る(売り物)
☆小物の袋詰め・値段決め
★イラスト制作
★イラストのスキャン・ハガキ印刷
☆ハガキの袋詰め・値段決め
☆イラストを額に入れる・箱詰め・タイトル付け・値段決め
☆すべての展示物+即売品のリストを作る(自分用)
☆芳名帳の用意
☆展示物のレイアウトを考える
☆ワークショップのテキストを作る
☆ワークショップの材料・画材を用意する
★☆ライブ練習(2回しかしてない・・・汗)
☆ライブ・プログラムを作る
☆個展案内状を出す(Eメール、ハガキ)

・・・自分でも確認するために、書き上げてみた。
★は完了、☆はこれからすること。 まだまだ大変なことがわかる。
焦ってくる。 それでもまだもっとイラストが描きたい。絵本が作りたい。
ハガキも足りない。 ワークショップ用の材料も足りない。
そして、2週間家を留守にするための主婦としての作業もある。

毎年、暑い時期に個展準備をするのがしんどい。 でも、これだけはなんとか
続けていきたい。 天国の父のためでも、テグスネひいて待っている母のためでも
なく、たぶん自分自身のために、がんばってみたい。 
がんばれなかったことがたくさんあるけれど、がんばる気力が今の私を支えているように思える。

夏が好き

2006-07-25 16:50:41 | つぶやき
暑い暑いと大汗をかく私だけれど、一年のうちで一番元気になれるのは夏。
エアコンは苦手なのでたまにしかつけず、汗拭きタオルを首にまいて、ショートパンツとタンクトップ姿で家の中で作業する。 8月に個展をやるので、6月頃から家にこもる時間が多くなる。

トマト、トウモロコシ、キュウリ、ニガウリ、ピーマン、ナス、・・・夏の野菜はおいしい。 冷やしそうめん、コロきしめん(冷たいかけうどん風・名古屋名物?)、冷シャブ、冷奴、冷やし鉢、・・・涼しげな料理もおいしい。 インドカリー、マーボ豆腐、豚キムチ、台湾ラーメン、・・・とびきり辛い料理も夏に食べるのがおいしい。

悩み事も、冬の寒いときには耐えられないほど辛くなって心も体もカチカチに凍ってしまいそうになるけれど、真夏になると思考回路がショートしてしまうのか、ヤケクソ・カラゲンキ・暑さボケ・にまぎれてゆく気がする。 つらくても生きていこう、と思える。 誰だってつらいことを抱えて生きているんだと、素直に思える。

それでも、夕暮れどきの散歩道や花火や夜の運転は苦手で、ふいに涙がこぼれることもある。 思い悩んだりしてしまう。 でもまた、この暑さで思考が散漫になってきて思い悩むことが遮断される・・・暑さボケというのも、真夏の私へのプレゼントなのかもしれない(笑)。

と、いうわけで(?)、夏の私はとりあえず、元気に生きていると思う。
この元気を、いっぱい貯めておけたらいいのにね・・・。

花火

2006-07-22 22:02:27 | イベント
そろそろあちこちで花火大会が行われる季節。
我が家の二階アトリエからは尾張旭市の花火が、よく見える。

何年か前、花火大会の日に線香花火をしようと計画した。
夜空に大きく広がる花火もいいけれど、一番好きなのは線香花火・・という私と同じ趣味の人がいたのだ。 

当日、まだ明るい浜辺には、暗くなるのを待つ人たちが大勢座っていた。 私たちは待ちきれずに線香花火に火をつける。 風が強くてなかなかつかないと言っては笑い、火がついても明るすぎて見えないと言っては笑い、他の人たちが見ていると言っては笑った。

いい年をして、子どもっぽい計画を実行しているという、それだけのことに、二人ともはしゃいでいた。 肝心の夜空の花火は・・印象に残っていない。

線香花火をつまんでいた指には、花火の火薬の臭いが染み付いてとれない。 石鹸で何度もゴシゴシ洗って、まだ臭い・・と言い合ってまた笑った。 花火と言うと、明るくて見えなかった線香花火と、指についてとれなかった臭いを想い出してしまう。 

日本の花火は美しい。 夜空に広がる不思議な色合いの大きな花が、惜しげもなくアッと言う間に消えていき、あたりを震わすような大きな音が遅れて響く。 その音に気付いて空を見上げても、音の主はもうあとかたもなく消えている。
花火大会のフィナーレに、盛大に打ち上げられる複数の花火が、アンコールのないコンサートの最後の曲のように終わる。
そして、真っ暗な夜空に、遅れてきた音だけが虚しく響く。

花火は 哀しい。 

お酒の味

2006-07-19 01:37:47 | 飲む・食べる
お酒を初めて飲んだのは、(子どもの頃のいたずら飲みは別として)いつのことだったか・・・。 最初は甘くて美しいカクテルだった。 その日の服装に合わせた色合いの、バイオレットフィズやブラディマリーやカカオフィズ、ジンフィズ。

高校生の頃からブラックコーヒーが好きだったせいか、飲み物は甘くないほうが好き。 甘いカクテルを短期間で卒業した後は、水割りウィスキーだった。 学生時代は分相応にレッド、角、たまにダルマ。 社会人になってからはもう少し上等のウィスキーになった。

何故かビールは苦手だった。 お腹がいっぱいになるし、汗が出るし、すぐに顔が真っ赤になるのもビール。 ビールの美味しさがわかったのは、ゴルフに頻繁に行くようになってからかもしれない。 それでも最初の一杯で、もうたくさんという気がした。

先日、音楽仲間の一人が連れて行ってくれたお店のビールは・・・「これがビール?」と思うほどの美味しさだった。 大山崎駅前の普通のレストラン。 よくわからないけれど、金賞受賞・サントリープレミアム生ビールということだった。 さわやかでやさしくて新鮮で豊か・・どう形容してよいのか、ああ、ビールの大好きな人に飲ませてあげたいとまで思った(誰に?・笑)。

それでも、やっぱり一杯目の美味しさを覚えておこうと、お替わりはせず「山崎」の水割りに。 この水割りの水は、ウィスキー山崎と同じ水だからと聞かされたせいか、思わず笑えてくるほど美味しい。 ああ、この美味しさを独り占めしていいのかしらと思えるほど(笑)。
このお店に連れて行ってくれた仲間に、あらためて感謝!!

その美味しさとは別物として、時にはブランデーのように香りの良いモルトもいいし、野性味のあるバーボンもいい。 カナダで出会ったライ麦のも捨てがたい。

・・・なんて書いていると、お酒に強そうに思われるけれど、私は強くはない。 意識をなくしたこともあるし、周囲に迷惑をかけることも、記憶をなくすこともあった。 最近は、そんなふうに悪酔いするまでは飲まなくなった。 飲めなくなった。
気分よく酔いながら、どこかで覚めている。
この年にして、ようやく・・・というところか。

娘のケベック旅行

2006-07-13 02:03:29 | つぶやき
5月から2ヶ月間の短期語学留学をトロントの学校で終え、娘22歳、単身ケベックへ出かけた。 '95~'99年に家族でカナダに住んでいたころ、一度ケベック旅行をしているけれど、中学生だった娘はほとんど覚えていなかったらしい。

4月中に一人で計画を立てて、最初の日の宿をネット予約し、気に入ったので連泊することにしたそうだ。 
ケベックの街はヨーロッパのムード漂う、石畳のかわいらしい街・・という印象があったが、小さな街で、観光するところはそれほど多くない。

大学でフランス文化を学んだ娘は、ある程度の自信を持ってフランス語圏のケベックに行ったのだが、まず自分のフランス語力がいかに貧しいかを知り、そして英語を使うことがいかに楽であるかを実感したと言う。 

それでも計画どおりに見たいものは見て、食べたいものは(お金があまりなかったので粗食だけれど)食べたあとは、憧れていたとおりの時間の使い方をしてきた。 それは、「ボンヤリすること」だった。

一日に一食だけはきちんとした食事(大衆食堂のような店を見つけて)をすることにして、あとはファーストフードのようなものやリンゴをかじる程度だった。 フランスを思わせるカフェで、カフェオレボウルにたっぷりのカフェオレを飲みながら読書。 公園の芝生に寝転がって読書、日記、トロントで手に入れた音楽を聴きながら、空の色を見たり雲の流れるのを見たりそれらの写真を撮ったり。

何時間も歩いては、教会に入って「祈るような姿で昼寝をする」ワザを身につけたと言って笑う。 時間がゆったりと流れるのを体験してきた。 美術館やシアターには行く気もなく、ただただそんなふうに過ごした一週間が、彼女にとってすばらしく豊かな旅行だったことが、私にもわかった。

そんな一人旅を楽しめる娘が少し誇らしくてまぶしかった・・・。

大切なもの

2006-07-11 01:17:29 | 絵本
夏休みが近づいて、月曜日の絵本教室も今日が最終日。 去年東京に引っ越して行った元メンバーが日帰りで(朝5時に起きて!)遊びに来てくれた。 彼女に見せるために、一番大きなイラストを持参・・くるくる巻いて大きなポリ袋に入れて。

2時間の教室後、みんなでランチに行くことになって、メンバーの人の車に乗せてもらった。 大きな画材バッグの上にそのイラストを乗せてあるのが不安定で気にはなっていたのだ。 

ランチとオシャベリを楽しんだ後、昨夜ほとんど眠れなかった私はいつにも増して注意力散漫なまま、荷物を自分の車に移した。 眠かった。 25分ほど運転すれば家に帰れる・・帰ったら少しだけ眠ろう・・などと考えながら、緊張の25分。

帰宅して荷物を家に入れたとき、ヒヤッとした。 イラストがない・・・。
何度も車の中を探し、庭に落ちていないか確かめ、途中で寄ったクリーニング屋さんの袋の中も念のために探した。 が、ない・・・もう眠気もふっとび、冷や汗が出る。

車に乗せてくれた人に電話して、車内を見てもらったが、なかった。 ああ、あの不安定な置き方がいけなかった・・・自分の車に荷物を移すときにフワッと転がったのかもしれない・・・風もあったし、あの広い駐車場に転がったとしたら、もう戻ってこない・・・。 

描き直しを考えて、暗い気分でいるところへ、また電話がかかってきた。
「ありましたよ! 駐車場の分離帯の囲いにひっかかっていましたよ!」
なんと言って感謝の気持ちを表せばいいのか、涙声で自分でもわけのわからないような感謝の言葉を言い続けていた(笑)。

大切なものなのに、フッと神経がゆるんだときに落としてしまう。
落としそうな予感があったというのに、やっぱり失くしてしまう。
イラストに限らず、私はきっと、他にも大切なものをうっかり失くしてしまっているにちがいない。

音楽のデリバリー

2006-07-09 16:01:36 | 音楽
最近知り合った方が、毎日メール添付で一曲ずつ音楽を送信してくれている。
ジャンルもアーティストもバラバラで、たいてい初めて聴くものばかり。
曲は知っていてもカバー曲だったり、自分ではまず買わないだろうというアルバムの曲だったり、有名な曲のB面だったり、・・・。

音楽を聴くとき、CDラックから選ぶことも少なくなった。 たいていは、お気に入りとしてまとめて積み上げてある20枚くらいの中から、気分に合わせて選ぶ。 テレビで流れた曲が気になって、「確かCDを持っていたはず・・」と、探すこともあるけれど、どちらにしても「聴きたい」から、「気になる」から、聴く。

いわゆる日本フォークを、リアルタイムに聴けた時代に聴きのがしていた私に、順序よく系統立てて聴くようにアドバイスをしてもらったことがある。 それは、聴きのがした悔しい想いを晴らしてくれるようで、楽しくて心地よい聴き方だった。

アメリカンフォークにしても、PP&M中心にしか聴いていなかった私が、ヤフー掲示板などでフォークの歴史的背景やPP&M以前の伝統的な音楽について教わることができて、あれもこれもとCDを買い漁っては聴いてみたりした。

いろいろな友人・知人のおかげで、音楽世界が広がっていくのを感じて、充実感がある。 

けれども、このところ一日に一曲だけ届けられる音楽は、また全然別の音楽世界だ。 前日までの曲とは全く関係なくランダムに選曲された「日替わりデリバリー」を、いつの間にか私は待ち遠しく思っている。
お馴染みのレストランでお気に入りの料理を選ぶのではなく、見知らぬ土地でメニューもない無国籍料理食堂に入ってしまって、お任せ料理を味わうような不安と期待とがある。

こんな「聴き方」の音楽もあるのだ・・・。

波・ソフトクリーム・通天閣

2006-07-02 08:42:40 | 絵本
三題話ではなくて、「今日はなんの日?」で検索したら出てきたアイテム。

波=なみ=7・3の語呂合わせ。
ソフトクリーム=1951年初めて日本でソフトクリームが売られた日。
通天閣=1912年7月3日、エッフェル塔を模して建てられたらしい。

ここでまた思いついたのが、「三題話」を絵本教室で即席絵本にする試み。
教室のある日に、その日の検索アイテムを挙げて、即興で絵本に仕上げる・・というのは、良いトレーニングになりそう。 作品として残るから、展示会でも出品できるし、課題を与えられると、それぞれの個性的なセンスで面白いものを作ってくれる人たちなのだ。

う~ん、みんなの困った顔が目に浮かぶ・・・(笑)。
でも、7月後半から夏休みに入ってしまうので、宿題を出さなければ・と思っていたところなので、これは使えそうだ。 子どもさんたちにも期待できるかもしれない。



波は眺めていると飽きない。 海のすぐそばで26年間暮らしていたから、いろんな表情の波を見た。 台風接近のころの激しい波をよく見に行って叱られた。

ソフトクリームはアイスクリームよりも好き。 たいていはバニラだけれど、最近食べたメイプルシロップ味のは美味しかった。

通天閣は遠くから見たことはあるけれど、入ったことがない。 大阪!という顔をしていて、エッフェル塔は連想できなかった。


カナダ・デイ

2006-07-01 03:33:41 | つぶやき
7月1日は・・・確かカナダ・デイ・・・カナダ建国記念日?

カナダにいた4年間、娘の学校では「○○デイ」がたくさんあったのを思い出す。
バレンタインには先生やクラスメートの間でお菓子がとびかっていた。
イースターはエッグペイントやエッグハント。
セント・パトリックス・デイはみんなが緑色の服を着て行った。
オクトーバー・フェスタ、ハロウィン、クリスマス、それから誰かの誕生日・・・。

それらとは別に、
ピザ・デイはランチにピザを注文する日。 友達と双子みたいな服装で行く日。 へんてこな髪型をする日。 真冬に真夏の服で行く日。 他にもいろいろ・・・。
もちろん強制ではなくて、参加してもしなくても誰も気にしない、ただ校内での人気投票には影響するので、凝る人はとことん凝ったことをしてくる。
学校は、先生も生徒も楽しむことを追求する場所だったなぁと思う。

気持ちがふさいでいて、どうしようもなく憂鬱なとき、「今日は○○デイだ」と決めてみたら、ちょっと楽しくなるかもしれないと、ふと思った。
長年生きているのだから、いろいろな記念日もたくさんある。
誰にもわからない・知らない・自分だけの「Special Day」が、毎日ありそうだ。

・・・あ、これは今年の展示会のテーマ作品のネタになりそうだと、今、気付いた(笑)。