NPO法人「ジェントルハートプロフェクト」は、イジメで娘さんを亡くされた小森さんご夫妻が立ち上げました。イジメのない社会を創るやさしい心を育むための講演活動など積極的にされていますが、このコンサートはその一環です。趣旨に賛同されたミュージシャンたちによるコンサートです。
今回の出演は森口博子さん、普天間かおりさん、高木いくのさんのJPopsの方々。私はJPopsのコンサートには行ったことがないので、生で聴くのは初めてでした。3人とも自分の馴染みのピアニストを連れての、ピアノとのデュオで聴かせてくれました。
森口さんはタレント全盛時代の最後の申し子とも言える人です。歌のうまさは知っていたのですが、さすがでした。イジメに対するコメントも、具体的で彼女の考えを語っていました。ステージングも心をひきつけるものでした。
高木さんはイジメや自殺に関してのまっすぐな想いを歌にされていました。
普天間さんは、震災時、ちょうど福島でのレギュラーラジオ出演中だったそうで、被災者の方々に向けて、オリジナル曲を作曲してますが、こちらもまっすぐな気持ちを歌詞にあらわしています。
JPopだからこそでしょうか、いずれもメッセージ性が高いというのが、あらためての感想です。
もっとも印象的な歌は、横浜市立上寺尾小学校合唱部でした。NHKやTBSの合唱コンサートではいつも上位に入るそうで、その熱心な練習風景がステージからも伝わってくるようでした。みごとにひとつの声にまとまって、むずかしいアレンジもきれいに歌いあげていました。
途中、亡くなっていった子どもたちからのメッセージをふたりの遺族が写真とともに読みあげるコーナーがありました。会場からはすすり泣きが起こっていました。いじめや虐待が報道に取り上げられる事件が、後を絶ちません。大人自身が自分の足元をよく見て、子どもたちを細やかに見守っていく必要があるように思います。
※NPO法人 ジャントルハートプロジェクト http://www.gentle-h.net/
※コンサート情報 キャピタルヴィレッジ http://www.capital-village.co.jp/_testarea/calendar/concert.cgi?AN=2012062903
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