Pianist 池田みどり

ピアニスト池田みどりの四苦八苦をまるごとお見せします。
http://www.hi-ho.ne.jp/~midopi/

日記:ロゼッタ・ストーン始めました。

2012-01-31 | Diary
 英会話をこのところ休んでいたので、またブラッシュアップしないといけないなぁ…と、どこがいいかリサーチしていました。ずっと勉強していたEnglishtown.comは、上級クラスまで行っているので、今度は違う教材とシステムで目新しいものを探しました。ネットでオンライン英会話の口コミサイトもチェックしました。フィリピン系のオンライン英会話が多いようです。どうせなら米国ネイティブの発音を続けたい…そんな折、渋谷の紀伊国屋書店でのデモを見て、なかなかいいかもと思ったのが、ロゼッタ・ストーン。テレビのCMも印象的でした。

 ちょうどキャンペーンだったので、思い切ってロゼッタ・ストーンを始めることにしました。写真もきれいで、何回も繰り返し、特に基本的な発音はていねいに教えてくれます。基礎の基礎からもう一度やり直すっていうのは、何回やっても新鮮です。私、基礎が好きなんです。毎回違うものが見えてくる。案外、複数形をいつも間違えてしまったり、SheとHeを言い間違えたりと、基礎って意外と難しい。

 セッションもあり、コースを終えるとセッションを受けることができます。グループセッションですが、ネイティブの先生が教材を使って、コース内容にのっとって会話のコーチをしてくれます。「君はもっと上のコースでやった方がいいよ」って言われても、「最初からやり直したいんです」って答えることにしています。だって、まだまだ基本的なことを間違えてしまうから…

 ロゼッタ・ストーンはiPhoneでもダウンロードができます。もちろん会員のみの特典です。

 ※ロゼッタ・ストーン http://www.rosettastone.co.jp/

日記:音の葉・言の葉@下田地域ケアプラザ

2012-01-29 | Diary
 「音の葉・言の葉」はプロジェクトネームです。現在は西村奈歩アナウンサーを中心に、幾人かのミュージシャンがそれぞれ組んで、音楽と朗読のコラボを試みています。今回は下田地域ケアプラザからのリクエストで、昨年に引き続き、西村奈歩(朗読)、山下孝之(ケーナ・シンセサイザー)と池田みどり(ピアノ)の3人で、地域のみなさんを中心に、言葉と音楽の絡み合う世界を楽しんでいただきました。おかげさまで予約の時点で定員を大幅に越え、当日キャンセル待ちという状態でしたが、みなさんに座って見ていただけることになりました。

 こういう時、頼りになるのが、若い山下孝之さんです。音響からシンセサイザー、コンピューターまで自由に操りながら、ケーナも演奏するといったマルチタレントです。ケーナはぜんぶ自分で作るそうです。コンピューターで効果音も入れられるという強みもあります。彼は作曲家でもあり、すばらしいメロディーを創り出します。彼と私の感性は、共通項があるので、ふたりで即興で朗読音楽を演奏しても、音が馴染みます。これがあまり違う個性ですと、即興をぶつけるのは難しくなります。

 西村奈歩さんは、この下田地域ケアプラザなどで朗読教室を開催し、地域の方々を指導しています。FM局などのアナウンサーやパーソナリティをこなしてきた彼女は、現在は司会業としても忙しくしています。こういう仕事はタイムスケジュールやディレクターなどの仕事も兼業することを、余儀なくされることがありますが、彼女はそういうこともこなせるスーパーウーマンでもあります。本来は、舞台監督などがやるべき仕事ですが、こういう仕事がいかに大切かということは、普段、観客には見えないので、必要性を知らないままの企画者も多いようです。舞台が完成するには、こういう裏方がいかに大事かということ、企画者、出演者側も知っておくべきですよね。

 今日の朗読は、シェル・シルヴァスタイン作の「大きな木」。この絵本は何度見てもぐっとくるお話です。そしてもうひとつ、宮澤賢治作「よだかの星」。朗読に音楽をつける場合、私はある程度の台本を作っておきます。その上で、即興をします。特に今回のようにふたりで演奏する場合、振り分けが必要になるので、事前準備が必要でした。即興ですから、毎回違う出来上がりになります。今日の「よだかの星」はいい出来だったと思います。

 音楽は山下さんと私のオリジナル曲の他、お馴染みの曲を演奏しました。そして最後にはみなさんに歌っていただきました。「かあさんの歌」「学生時代」そして「早春賦」。おどろくほど、みなさんの歌声が力強く上手なので、このまま合唱隊にしちゃいたいなって思ったくらいです。

 多くのみなさんに「また、ぜひ聞きたい」という感想をいただきました。少しでも地域に貢献できて、今日も充足感のある一日でした。

 ※山下孝之 http://www.tatayama.com/
 ※西村奈歩 http://www.pro-tanc.com/talent/f/na/nishimuranao/01.html

日記:東京病院 病院祭 ロビーコンサート

2012-01-29 | Diary
 清瀬にある独立行政法人 国立病院寄稿 東京病院は、昭和37年に旧・国立東京療養所と旧・国立療養所清瀬病院が統合した病院です。結核治療・研究を中心に行っていましたが、統合にともない、難病病棟、リハビリ病棟、臨床研究部の設置、重症感染症病棟が開設され、緩和ケア病棟なども含め、現在、地域を支える綜合病院になっています。都内では考えられないほどの広大な敷地にさまざまな施設がありあす。春はさくら、そして時には赤富士が見えるそうで、庭にはカルガモの親子もいるそうです。

 東京病院として統合されてから、今年が50年。「病院祭」と銘打って、大々的なイベントが行われました。私たちはそのメインステージでの、コンサートのトリを務めました。

 今回、このお話をくださったのは、オペ室の婦長さん。リハーサルにもお越しいただくなど、本当にお世話になりました。彼女の友人のシンガー、森中久美子さんをメインに、ギター小林秀行さん、ベースにはベテランの緑川一男さんと4人のメンバーでステージに臨みました。事前に曲目や構成、キーの確認など何度かリハーサルを重ねました。森中さんの声は、よくある女性ジャズボーカルと男性ボーカルのちょうど中間位の音域。イノセントで、そよ風ような声で、伴奏していても気持ち良い。

 病院祭には地域の人がたくさん集まって、「長蛇の列で、対応にたいへんでした」というくらいの盛況ぶり。スタンプラリーやバザー、お菓子のつかみどりなどだけでなく、健康相談・栄養相談、お薬相談、そして職員たちの写真や患者さんの作品など、所狭しと展示されていました。ロビーは吹き抜けになっており、100名以上の席と2回からの観客も含め、みなさんが聞けるようになっています。ステージでは5組のさまざまなジャンルのミュージシャンがかわるがわるに演奏をしました。

 十分に構成も練っていたので、ステージはスムーズに進行し、私たち自身も楽しむことができました。後半では観客のみなさんにも歌っていただきましたが、みなさん熱心に一緒にシングアウトしてくださいました。中には車いすにもすでに乗れないような、重篤な患者さんも音楽を楽しまれ、涙して聞いてくださいました。アンコールもいただき、好評のうちにステージは終わりました。私たちにとっても、充足感のある経験になりました。

 明日は、地域ケアプラザで年に一度呼んでいただいている、朗読と音楽のコラボ。西村奈歩の朗読、山下孝之のケーナとシンセサイザーに私のピアノでステージをします。すでに60名以上の予約で満杯状態です。1年間待っていてくださっている方々もいて、うれしいばかりです。

 ※東京病院 http://www.hosp.go.jp/~tokyo/

日記:オープンマイク@音倉・下北沢

2012-01-27 | Diary
 傾聴ボランティアの先輩にあたる方から、「国境なき楽団」という団体に入っているというお話をいただき、興味を持ちました。聞くところによると、あの庄野真代さんが中心になっている活動で、その活動拠点が下北沢の「Com.Cafe音倉」というライブハウス。月に一度、オープンマイクというイベントがあり、参加してみないかというお誘いがあり、参加させていただきました。お客様はノーチャージ、参加者が1000円払います。

 今回、シードする人は9組のミュージシャンや朗読の方たち。音楽もフォークからオリジナルからいろいろ。つまりノージャンルです。ちょっとオーディションのような雰囲気なんですが、実は私はこういうの、慣れてないんです。オーディションもコンテストも縁がないので、経験したことがない。3曲を選んで演奏してきました。逆にジャズという枠がないだけに、音楽性を問われるシビアな環境でもあります。参加者はさまざまな個性で、いろいろな音楽を聞くことができました。

 下北沢には20年住んでいたことがあり、青春を過ごした町ですが、案外知らないもんです。「音倉」も初めてでしたが、70名入るとはいえ、手頃な広さで、低い舞台にグランドピアノがあります。メニューが300円でいろいろなお料理が食べられるのも魅力。下北沢価格ですね。

 ここは講演会や交流会の場所として使われています。朗読ワークショップで知り合った友人が、この場所を毎月使っているというので、これにもびっくり。彼女は同じく朗読ワークショップの友人を連れて、来てくれました。甲野先生ともつながっていて、なんともご縁を感じる女性です。
 そして、今日の出演者の中には知り合いもいて、何かとつながってるもんですなぁ。

 音楽で何ができるか…「国境なき楽団」の可能性を体験してみようと思ってます。

 ※Com.Cafe 音倉 http://www.otokura.jp/

古武術:SAMRAI SPIRIT

2012-01-26 | Diary
 今まで多くのすばらしい人たちに出会いました。その中でも特筆すべきなのが、古武術の甲野善紀氏です。甲野先生は武術というカテゴリーにはまらない、身体操作術の研究家です。明治以降、日本には西洋の体の動きが入ってきました。しかし江戸以前、日本古来に引き継がれていた身体の動きを古書などから研究すると、いかに今の動きと違うかが見えてくる。それが「ねじらない、ためない、ふんばらない」です。私たちは小学校から運動を習い、いかにふんばり、いかにねじるかを教えられます。要するにもう、歩き方から全部違う。

 私が甲野先生を凄いと思うのは、その「理論性」と「複雑系」ゆえです。哲学者でもあり、執筆家でもあり、そして誰よりも強い。むしろ華奢な体で、還暦をすぎているというのに、オリンピック選手さえしゃべりながら倒してしまう。入門を希望する人が後を絶たないが、甲野氏は弟子制は一切否定する。そして常に進化し続ける。つまりもう「ひねらない…」なんて、一言も言わない。いつも自分の過去を手放しながら、次の今に挑戦し続ける。

 今回見たのは、2008年から放送されていたシリーズの再放送。格闘家ニコラス・ペタスが武士道精神を探る全8編の番組。この番組は世界の映像フェスティバルにノミネートされ、各界から絶賛され受賞もしているそうです。剣道編・柔道編・空手編・居合道編などとともに「古武道編」が取り上げられています。

 まずニコラス・ペタスが訪れたのは、水鴎流(すいおうりゅう)居合剣法 十五代目宗家 勝瀬善光景弘氏。400年の歴史を持つ古武術の宗家である。まず勝瀬氏は言う「古武道ってのは間違いだ。道にはまだ行っていない」…古武術にはルールがない。とにかく生きるか死ぬかしかないから、不意打ちだって後ろから切りつけたって、生き延びるしかない。勝ち負けは生き死にになる。ここでは、鉄球の鎖がついたカマや、なぎなたなど、殺傷能力の高い武器での練習もする。道場では真剣を使う。そうでなければ、本当の武術の怖さと必死さがつかめないという。さすがに鉄球が頭にあたったら、一発で頭蓋骨は穴が空いちゃうから、稽古では使わないようだけど…

 次に訪れたのが、540年以上の伝統的技法を持つもっとも古い流派のひとつ、鹿島新當流(かしましんとうりゅう)。この流派での剣術は、神聖な儀式として扱われている感が強い。

 そして甲野善紀氏のもとを訪れる。格闘技の専門家であるニコラス・ペタスが本気を出すが、どうにも甲野氏の技には全く歯が立たない。ここではスローモーション映像も使い、甲野氏の動きを分析する。彼が10年以来の発見だったという、剣の持ち方で秒数を計ると、一般的な剣の持ち方での動きが0.5秒かかるところが、甲野氏の持ち方では0.24秒になる。なんと2倍も速いことが証明された。これでは反応できない。その後、学校のラグビー部に出張。ラグビーでのタックルを軽くよける。よけられた方は自分から崩れ落ちる。

 思想家、研究家でありながら、武術を極め、その哲学を生き抜く姿…甲野善紀氏は、これからもさらに注目され続ける存在であり続けるでしょう。

 ※PRTIMES http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000003885.html
 ※甲野善紀氏オフィシャルサイト「松聲館」 http://www.shouseikan.com/index.html
 

今日出会った人:鈴木美智子さん

2012-01-26 | Diary
 今日は、青木裕子さんの朗読ワークショップ、第2回目。先日ブログに書いた宮澤賢治作「なめとこ山の熊」を全員で連読しました。事前にわからない言葉など調べたこともあり、楽しく朗読できました。この作品は句読点があまりないし、台詞は方言なので、読むのは難しいのですが、それでもみんな素晴らしく読めて、中身の濃いレッスンになりました。

 青木裕子さんの知人で、鈴木美智子さんが見学にいらっしゃいました。恥ずかしながら私は鈴木さんのことを知らなかったのですが、関西では有名人のようです。鈴木さんはアナウンサー学院の学長であり、現役パーソナリティであり、なおかつ新しい形の朗読の世界を繰り広げている、あの吉本興業のタレントです。関西から朗読のお仕事で東京に出ていらして、青木さんのワークショップに興味をもたれたようです。私たち素人の朗読を聞いて、うれしい感想をいただいて、励みになりました。

 いつものように、ワークショップが終わると、地下のブックカフェでみんなで親睦会をしますが、たまたま鈴木さんの横に座ることになりました。なんだか気が合って、いろいろとお話をしました。赤とピンクが好きな何とも明るい女性です。鈴木さんは自分でディレクターからプロデューサーからなんでもできる方なので、お話をすればするほど、その活動の広さにびっくりです。あしなが育英会やガンの支援団体とのコラボもやれば、朗読ミュージカルも企画・出演し、落語支援団体理事までやっています。
 
  仕事の仕方から、朗読への取り組み方まで、たくさんのことを学ばせていただける方だと、直感しました。
  一度、その朗読を観せていただきたいと思っています。

 ※アナ・トーク学院/鈴木美智子さんプロフィール http://www.anatalk.jp/suzuki_prof.html 
 ※新聞記事「関西 朗読語りの広場」:「出色の出来栄え 春琴抄」 http://www.anatalk.jp/news/event2012.html


 春琴抄(2011.11.18 芦屋ルナホール)

英語の発音:歌編

2012-01-25 | Diary
 ジャズを歌う上で歌詞の英語を正しく発音することは、不可欠だと思っています。内容を伝えるだけでなく、英語の持つリズムがしっかり聞こえてくれば、それだけでスウィングします。また、朗読とは違う英語のノリや発音があるようなので、詳しい知人に教えてもらうことにしました。レッスンは不定期。好きなときだけ、自分のレパートリーのチェックをしてもらえます。アルバムを出すシンガーが、彼のところに英語発音や意味のチェックをしてもらうなど、英語監修として名前が載っている方です。

 アマチュアジャズシンガーの男性の方とふたりで受講してきました。人のレッスンを聞くのは勉強になりますね。今さらながら、いかに英語は口の筋肉をたくさん動かすかということを再認識します。スピード感をもって、口を縦に広げたり横に広げたり前につきだしたり弛緩させたり…先生がいうには、英語は母音だといいます。「ア」だけでもいろいろな種類がある。実は朗読の勉強をしてみると、日本語にもたくさんの「あ」があることがわかるんですが、私たちは自然にそれをちゃんと使い分けてる。でも英語は自然にそうはできないから、やっぱりエキスパートに教わるのがいいです。

 私の課題曲は2曲。英語の発音もトレーニングしたし、それほど苦手じゃない。むしろ、セッションなどでアマチュアの方々の発音を聞いて、「あれ???」って思うこと、実に多いんです。でも自分のこととなると、わからない。今日は「それじゃ、日本語だよ」と言われる一句があり、ショックでした。勉強してよかったって、思いました。

 良心的にやってくれます。ご希望の方は私までご連絡ください。

宮澤賢治「なめとこ山の熊」

2012-01-23 | Diary
 第2回目の朗読ワークショップの課題は宮澤賢治作「なめとこ山の熊」です。前回の林芙美子作「浮雲」では、あらすじがちんぷんかんぷんで、朗読も難しかったのですが、今回は全文を読める長さなので、何度も読み返しています。そして読むたびに、宮澤賢治の世界に引き込まれ、自分がなめとこ山に足を踏み入れたような気分になるのです。

 なめとこ山は、岩手県花巻市の西側、奥羽山脈のにある小高い山だろうと言われています。しかし、この物語で、主人公のマタギ(猟師)は、かなり広く山々を歩きまわっているので、この近辺ということになるようです。また、主人公、淵沢小十郎については、当時このあたりでマタギをしていたのは、ひとりだけで、モデルだろうという人が特定されています。ただし、これもあくまでモデルにしただけであって、実際には宮澤賢治の創作でしょう。

 なめとこ山には熊がいて、それを鉄砲で撃つマタギがいます。猟師である小十郎は、仕留めた熊の毛皮と胆を売って、ばあさまと孫たちを食わせています。町に下りて金物屋で毛皮を買ってもらうんですが、二束三文にしかなりません。それでもお金に替えないと、米や日用品を家族にやることができません。どんなマタギでさえ、命を奪うことを楽しんでいるわけではありません。長年、熊たちを追いかけていると、いつの間にやら熊の言葉さえわかるようになった気がして、いつしか自分と熊の違いでさえ、あまり気にならなくなります。そしてこのお話では、小十郎と熊は一線を置きながらも、お互いにその存在を大事に思うのです。

 宮澤賢治は殺生を嫌い、ベジタリアンだったと言います。しかしこの猟師は、むしろ自然を理解するものとして、描かれます。最後には熊たちに小十郎を弔わせます。そのし~んとした静寂と、一心に悼む想いは、むしろ人間たちが行う葬儀より神聖な空気を感じます。

 声を出して読むと、文章の理解が黙読するときより、もっともっと必要なのだと感じさせられます。景色を思い浮かばないと、朗読はできないのだと思い知らされます。ちょっとしたニュアンスで意味が変わってしまうこともあります。文学を3Dで色つきで楽しめるのが、朗読かもしれません。

 ※『なめとこ山の熊』:新字新仮名(青空文庫) http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card1939.html
 ※参照:『なめとこ山』の山の神中路正恒の研究論文 http://www2.biglobe.ne.jp/~naxos/MiyazawaKenji/Nametoko.htm

日記:古い家は困りもんです。

2012-01-22 | Diary
 今日はだらだらと日記です。

 我が家は築45年。一見そんなには古く見えないのですが、どうしてもいろいろとトラブルが出てきます。

 最近、徐々に床がフワフワするなぁなんて思っていたら、いっぱい小さな釘を打ってある。どうも、父が床板が浮き上がってきているところに、とりあえず釘を打っているらしいのですが、もちろんあまり効果はないわけです。だんだんとフワフワは現実感を増し、廊下全体がそんな風になってきました。台所もそうです。つまりよく使うところがそんな風になっている。そう思うようになると、廊下を歩くのが、ちょっと綱渡りな気分になるもんです。ううん、ここのラインはあまり歩かない方がよいだろうか…とか、そんなことさえ考えるようになって、スリリングな毎日です。

 私は2階の洗面所を使っています。古いから、湯沸かし器がないので、苦肉の策で、古くなった電気湯沸かしポットでお湯を沸かして、洗面所に張って水で温度を調節して使う…という、なんとも昔風な使い方をしています。ところが、ある日、ゴボッゴボッと音がする。「あれ、何だろう?」と思いながらもあまり気にもせず、そのまま使っていました。数日後、洗面所の床が濡れていることを発見。下の階に降りてみると、天井が濡れている!あぢゃ~!

 ということで、父と話し合い、建設屋さんを探すことにしました。ネットではいくらでも見つかるんですが、やっぱり信頼のおけるところがいい。そこで、同級生の左官屋さんに、地元の建設屋さんを紹介してもらいました。こんな時は地域のつながり大切にしたい…なぁんて、都合のいいことも考えながら、電話してみると、なかなか親切。無料見積りしてくれることになりました。

 2階のトイレは今だ和式トイレです。これは食堂の真上に位置する。これが抜けたら眼もあてられないから…という理由で、ここも洋式ウォシュレットに直してもらうことにしました。ああ、これで私のひとつの夢が叶うのであります。

 今年のおみくじ…「大吉」でありました。こいつは春から縁起がいいや!
 
 

もの忘れに悩んでませんか?

2012-01-21 | Diary
 もの忘れ…私、ひどいんです。覚えられない。一番の悩みごとかなぁ…
 「ためしてガッテン!」で、やっていたのが、「まさか!もの忘れに効く薬があったなんて」。ところがその薬、意外や意外、「てんかん」の薬なんです。

 てんかんというと子どものころの病気で、大人になったら治るという常識だったのですが、最近、高齢者は子ども以上にてんかんが発症しやすいということがわかってきました。国内で100万人と言われる患者数の半数は50代以上だと予想されます。症状は、まさに認知症と同じです。認知症の薬がまるきり効かない場合、抗てんかんの薬で劇的によくなることもあるようです。

 てんかんの原因は、神経に信号を送る役目の興奮性細胞が抑制です。高齢になると脳梗塞は小さなものが起きることがよくあり、それらの血管障害が原因で、興奮性細胞より壊れやすい抑制性細胞を破壊してしまいます。

 症状の特徴は、突然物忘れがひどくなり、時には家族を認識できなくなる。記憶がまだらに抜けている。短時間ボーっとすることがある。急に衣服を直したり体を動かしたり意味のない動きを無意識にすることがある。実はよく観察すると、寝ている間に痙攣をおこしている場合もありますので、家族などがよく観察し変化を記録していくことが、もっとも治療に役立ちます。

 薬にはいろいろな種類があり、てんかんのパターンの多さによるものです。医師の処方が必要ですから、まずは精神・神経内科・脳神経外科を診療します。日本てんかん学会のホームページでは、てんかんに詳しい医師を探すことができます。
 ※日本てんかん学会  http://square.umin.ac.jp/jes/senmon/senmon-list.html

 ※ためしてガッテン! http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120118.html