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まさかのここに来てヅカオタ状態、日々叫んでおります、ほかにジョジョ、初代ガッチャマン等好きです。
管理人 Masayo

「コーラスライン」千秋楽

2006-11-12 23:41:41 | others
どもーこばーわ。
今日は、劇団四季「コーラスライン」を観てまいりました。
まともにチケットが取れないので(爆)、ネットでちょい高になったけど、いい席なので買ったら、全然知らなかったんだけど今日が千秋楽!しかもマチネーのみ!ぎゃーこれってすごいかも!
劇場は浜松町駅近くの「秋」、となりの「春」では「ライオンキング」が修学旅行生貸切日だったらしく、10台くらいバスが来て、わんさか高校生が劇場に行ってました、いいなあー。
ええと、「コーラスライン」はわたしは20年くらい前の日生劇場公演、そのあとももう一回日生で観ました。当時の四季のトップ(あんまりまだ均質化されてなかった)が居並ぶそれは今思えば豪華な舞台だったなぁ。
そして、90年代、21世紀になってからも各地での公演が行われ、今回東京公演。
去年の狭くてちゃっちいい「海」での「なんかこなしとけばいいよね」な感漂う「オペラ座の怪人」と違い、千秋楽という意気込みもあってか、もうすっごくすっごくブラーヴォーな舞台でした。
簡素なセットというか、下手に椅子一脚、あとはパネル式で奥の壁が鏡に変わるだけの作り、床に線。それだけなので、下手にでかいより小さめのハコで演じられるほうが良い演目かと思いました。
ダンサーたちが並ぶともう余裕が殆どないかなっていうくらいでしたが、そのほうが迫力をじかに感じられて良かった。
歌も登場人物も、誰が落ちて誰が残るかもぜーんぶ知ってる(歌も歌えるくらい憶えちゃってる)ので、あたふたすることもなく観られました。
たくさん出てくるので、誰がどういうキャラクターか把握出来ないとけっこうきついかも。みなダンス着、似たように見えるから。
演出家ザックが、新しいミュージカルのコーラスダンサーを選ぶオーディションを開催、最終選考に残った17人のダンサーたちにザックは、「履歴書に書いていない自分たち自身について語って欲しい」と問いかける。
とまどいながらも、自分の過去について話し始めるダンサーたち。
ブロードウェイを代表するロングヒットミュージカルですが、もう本家ではクローズしています。なぜか日本で観られちゃうって面白いね。ははは。
で、30年も前に初演された作品でありながら、各人の抱える問題は今の時代になっても変わらず、より説得力を持って語られていたように感じました。
様々な人種が入り混じった設定なのですが、日本で演じるとそうもいかず、そのあたりキャラクターの色づけが難しいと思いますが、まあ判るし。
ダンス力も歌唱も演技も良かったです、以前はダンスだけに偏った感があったけど、今回は良かったな。ザック役で飯野おさみさんが出ていたのには感激。
85年にはマイク役(ダンサーの一人)で出てたけど、今回は演出家。出てくる場面は実は多くなくて、ずっと声だけでダンサーに話しかける場面が多いけど、やっぱり彼がいなくちゃはじまらないという役で。ダンスの見本も見せてくれるのですが、変わらず素晴らしいダンス力、ああ感動。
ダンサーたちの語る過去はさまざまで、両親の不和、親との確執、容姿へのコンプレックス、性の問題、ゲイであること、かつてスターだった者...一見「無」に見えていた彼らが、過去を語ることによって「ただひとりの人」として輝きを増して見える演出はシンプルながら手堅く、演技者も見事です。
毎回思うけど、小さいのが悩みのコニーには、ほんっとちっちゃい人だし、年齢を気にしつつもプライドが高くて皮肉屋のシーラにはグラマラスな大人の雰囲気の人だし、整形手術を受けて抜群のスタイルを手に入れたヴァルには見惚れるほどのプロポーションの人だし、面白い。
踊りまくった後、息も乱さず歌えるってすっごいな。いつも思うけど。
鍛え方が違いますな。
「コーラスライン」は、四季に向いてるんだと思う。
均質でどの人もきっちりこなせるっていうところで。うまくまとまっていて、パワフルでとても良かった。
ラストはスタンディングオベーション、10回以上のカーテンコール(っていうのかな)でした。
ウルトラロングランだとだれるから、これくらいの上演期間のほうが締まっていいんじゃないのかなぁ。
とかいっちゃうと5000回やってる「ライオンキング」はどうなんだ?って思うけど観たことないのでわかんないや。
「オペラ座の怪人」は、ほんと鍛えなおしたほうがいいと思ったわ。初演を知る人は少ないだろうけど、ほんとに。千秋楽は07年3月だけど、しばらく休んでブラッシュアップしてから再演してちょうだい。
「海」はやめなさい、あそこはいかん。あと、歌えりゃいいやなキャスティングもやめてくれ、大ヒットに胡坐かいちゃいかん。もっと感動させてくれるようにして。ファントムの容姿じゃなく、演技力と表現力で。
しかしやっぱり映画版は相当やヴぁかったね、相乗効果で舞台版もえらい売れたけど、映画から入った人にはちょっと...だったかも。

ってなことで、しかし「コーラスライン」は素晴らしかった。
ミュージカルじゃないんですが再演の「鹿鳴館」も観たいなあ、初演逃しちゃったので。だあああいすきなんだ、これ。
はー。

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6 コメント

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初演オペラ座の怪人 (一主婦)
2006-11-13 09:45:30
masayoさま、

素晴らしい舞台をご覧になったようですね。舞台芸術との出会いは一期一会。そういう生の感動って心の栄養ですよね。

私もその昔、幻の初演キャスト市村・野村組でオペラ座の怪人観ました。号泣しました。今たいした事ないですか?四季版のCDを聞いていると、日本語だと歌詞の字数が少なくてすむので、間延びして聞こえるところもあるのが気になる点です。声は素晴らしい方が多いですけどね。
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四季は初演が強い? (Masayo)
2006-11-15 22:53:07
ををを、一主婦さまも四季の初演「オペラ座の怪人」ご覧になったのですね!
どぉも四季は、立ち上げのときはベストキャストを当ててくるらしく、そのあと演目が浸透してほっといても売れるようになると、それこそ外部からその演目にだけ出るためにオーディションを受けて通った人たちを順番に当てて、なんだか即席くさいつくりになっちゃう傾向ありだそうです。
昨年の「オペラ座・・・」がまさしくそれで、歌ってはいるが演じきれていないのがありありでつまらなかった。初演は、自分が初めて観たからかもしれませんが、全てが素晴らしかった。
市村さんも、当初はこんなに歌えないと辞退したそうですが、ハロルド・プリンス氏がじきじきに歌は鍛えるから、だからファントムを演じて欲しいと説得されて受けたそうです。もちろん歌は素敵だった、でも、やっぱり市村さんの演技力と存在感が素晴らしかったし、野村さんのクリスティーヌには、少女の揺らぎがあった。かといってブリブリでもなく、自然だけど良かったんだなぁ、なんせ可愛かったし。
昨年観た時は、ほんとにこなしてるとしか感じられず。声楽を学んだ方を中心にキャストを組んでいるので、歌は歌えている、が、俳優になりきれていないのでは?もっと踏み込んで、型どおりじゃなくてもいいからと思いました。
四季は出る杭は打たれてしまうような、誰がやっても同じになるように練習しちゃっているので、それが逆につまらない。そこそこだけど突出して響いてこない。かつてはスター俳優が何人もいたけど、殆ど辞めているし、女優がもともと地味な劇団だけど、ピンで立てる女優は野村さんか保坂さんくらいかなあ。
均質じゃなくていいから、もっと上を目指してもらいたいと思っています。
そうですね、どうしても日本語歌詞はたくさんの意味伝えられないので間延びもしてますね。
発音も、くせがあるしなぁ。
わたしは今井さんがファントムの、10周年記念盤をたまに聴いています。
日本語と英語の違いで、ブレスの位置も微妙に違っているし、演奏も日本は日本語の間を考えている演奏になっているのかなと思います。
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四季 (一主婦)
2006-11-16 22:57:29
masayoさま、

ご丁寧なお返事ありがとうございました。電車であんなひどい目に遭われた後なのに。私も似たようなひどい経験たくさんありますよ。

ところで、市村さん一度は断ったとは驚きです。それであんなに素晴らしかったとは!何しろ私その直前にロンドンでも観て来て(サラ・マイケル組の次の2代目くらいのキャストで)、その目で見ても全く見劣り、聞き劣りしてなかったですからね。

ミュージカルの歌は感情が籠ってないと、薄っぺらに聞こえますよね。先日期待して観に行ったウエストサイドストーリーもいまひとつでした。でも舞台版の怪人が大好きな方たちには、ジェリーの歌声なんかもっての他らしいですからね、、、。私、相当な数のミュージカルをロンドンで観てますけど、それらと較べてもジェリーの歌は最高だと思います。芸術は技術じゃありません、心です。まあ、ミュージカルは芸術なの?って突っ込まれそうですが、少なくとも映画オペラ座の怪人は芸術です、よね?

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芸術ですわ! (Masayo)
2006-11-17 01:53:13
一主婦さま!
すばらしい!!!ロンドンで「オペラ座...」ご覧になっていらしたとは。わたしは以前、ウエストエンドまでお芝居観に行ったけど、「オペラ座...」は観られませんでした、時間の都合で。くぅう。
素敵素敵。わたしは日本のものしか観たことがありません、おととし来日公演の「42nd Street」を観ました。
なりほどー、本場をご覧になってもGerry@ファントムは素晴らしいと。
そうですねえ、舞台版のファンの方は、朗々と歌うハイテノールのファントムで慣れてらっしゃるから、喉絞って唸り気味の映画版はだめなんでしょうね。
ガラガラ声みたいに感じるらしいです。
わたしも、16年間マイケルファントムを聴いていたので、映画版サントラを初めて聴いた時には、「なんじゃこの低いしゃがれ声は」とびっくりしたのですが、すぐ慣れました。Gerryがすごいのは、画面と歌が合わさったときのパワーが強烈なところです。
あえて舞台のような歌い上げ方はせず、セリフを語るように歌を語っているような、想いが歌になって立ち上るような魅力があります。
歌ってみると判りますが、「オペラ座…」の歌はどれもとても難しいのです、それを訓練を重ねてあそこまで歌いこなした、素晴らしいです、Gerry。
そんじょそこらで出来るもんじゃない。
しかも、その歌声は観る者の心を捉えて離さないんですから、CDの売り上げがその魅力を語っていますよね。
小さくまとまっているよりも、バーンと力強いほうが、アピールするものなのです。何につけ。
水準をクリアするレベルは必要ですが、そこから先は勢いと心でしょうね。
ミュージカルは芸術でしょう、立派に。舞台芸術。
映画も、特に「オペラ座...」のような豪華絢爛な映画は芸術だと思います。

舞台で映画のような力んだ歌い方をしたら一回で喉がつぶれてしまうし、映画で舞台のように朗々と歌ったら却ってつまらなくなってしまう。ちゃんと棲み分けが出来ているんですよね♪
何よりわたしが感動したのは、これだけ有名な作品の、有名すぎる役を堂々と、あふれんばかりの魅力で歌い、演じきったGerryの熱演ぶりです。
引退したくなるほどにがんばった、その結果は、意地悪な批評家なんかより、観客が知っている。
ファンが知っている。
ですよね♪

おっと、最後になってしまいましたが、市村ファントム、素敵でしたよね。泣きました、わたしも。
ああ懐かしい...。
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ジェリー (一主婦)
2006-11-17 09:41:24
masayoさま、

全くおっしゃる通りです。この映画が何故ここまで人を(特に日本人を)感動させるのか。彼があそこまでやってくれたからです。持って生まれた稀有なセンス、更にあそこまで役に魂を捧げられる才能。その心意気に感ずるところあった観客多いはずです(ジェリーが地球一の色男だという点を抜きにしても)。演じるのではなく、ファントムという男性を生きてましたよね、ジェリーは。それもすんごいプレッシャーの下で、仮面とか特殊メークされて!ああ、ジェリーありがとう。この映画は墓場まで持って行きます。

それに、オペラ座の歌たちって本当にむずかしいですよね。いつも途中からどんどん音程がはずれていってしまいます。下の子供が幼稚園に入ったら声楽のレッスンを取ろうかと思っているのです。オペラ座をカラオケで歌えるようになるために。

歌を台詞のように歌ったジェリーファントム。しっかり伝わってますからね、あなたの愛、痛み、怒り。わかってるよお、ファントム、私たちがわかってるから!
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愛! (Masayo)
2006-11-20 00:47:30
一主婦さま
わっはっはは、Gerryちゃん、地球一の色男!ってすごいわかる!
出る記事出る記事枕詞はセクスィー!
うちで、母と「Gerryたんさぁ、あんなにあちゃこちゃでセクシーセクシー書かれてどないやんなー」って。「でもしょうがないなーほんとやもん」とか、漫才みたいなやりとりしてますが、ほんとにセクシーなんだからしょーがないですね。
世界のあちこちで上演されつづけ、それこそ8000万人が観たといわれる舞台版の映画版の主演って考えただけでもふらっとしそうなプレッシャーですが、知る人の多い、しかも大変様式化されて現実感の薄い役をよくもあれほどに情感豊かな人間として演じられたなと今さらながらにGerryたんの並々ならぬ才能と努力に頭が下がります。超然とした魔王のような前半から、恋に破れ追い詰められて瓦解していく後半、愛を知り自ら身を引くラスト、これって歌だけじゃなく演技力も無茶苦茶必要なんですよねほんとは。
まさしくファントムになりきったGerryの熱演は、これほどまでに観客の胸に響いたのです、もともと好きなキャラクターでしたが、映画版で永遠のナンバーワンキャラになってしまいました、ぷはは。

Sing for me!って言われたいですね、あはー。
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