(財)交通事故総合分析センターの「イタルダ・インフォメーション(ここをクリック!)」には、令和元年の交通事故発生件数が 38万1,237件、死者数 3,215人で減少傾向であることがわかります。
また、日本経済新聞2月22日の記事(ここをクリック!)には、年間死亡者数が11年ぶりに減少し、その要因が新型コロナウィルス対策をしたことにより、ほかの感染症が流行しなかったために、コロナ以外の肺炎やインフルエンザの死亡者が大きく減少したことを挙げています。
これは逆に、スペイン風邪のパンデミック以来積み上げてきたインフルエンザへの感染対策が有効である一方、それにもかかわらず無防備に行動することで新型コロナウィルスを含むさまざまな感染症に感染してしまうことを示しています。
厚生労働省の令和2年の人口動態統計(ここをクリック!)では、死亡率1位は、悪性新生物<腫瘍>で 37万8,356人が死亡(死亡者の4人に1人)、5位の肺炎で 7万8,445人、次いで誤嚥性肺炎 4万2,746人、7位不慮の事故 3万8,069人、参考値として、自殺 2万222人です。
新型コロナの場合、比較するにはわかりにくい統計数値ですが、令和2年12月末の記者発表資料では、累積で感染者 23万304例、死亡者 3,414人です。
こうしてみると、新型コロナの死亡者よりも交通事故死亡者の方が多い訳で、だからといって交通事故が怖いことを理由に家から一歩も出ない人はどれくらいいるのでしょう?
最近の数値で、感染者数 85万、死亡者 1万5千を超えました。
単純に差し引きすると、今年6か月ちょっとで、62万罹患し、1万2千が死に至ったことになります。
2年目は感染者も増えるが死亡者もまた増えるという過去の事例のとおりといえ、そうだとすると「収束」までにはまだ1年から3年は最低かかることになります。
「収束」というのは、感染者や死亡者がゼロになるというのではなくて、新型コロナに感染すること、不運にも死んでしまうことに慣れて、「運が悪かったね」程度にしか話題にならない「新しい生活様式」に変わった世の状態を意味するのではないか?と考えています。
だから「終息」を使わずに「収束」を用語として使うんでしょうね。
オリンピックが粛々と開催されています。
このイベントが日本社会に与える影響は予測できませんが、いずれにしても歴史に残ります。
ちなみに、肺炎やインフルエンザで亡くなる人のほとんどは後期高齢者・介護を必要とするお年寄りだったそうで、新型コロナ対策が平均寿命を引きあげました。
一方、その延長線上にある認知症患者の増大が懸念されるそうで、新型コロナウィルスの特効薬の開発とともに認知症の治療法の確立も急務だと言えます。
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