ありつる せうそこのこと
おとなはむ とありし日には 来ず
明けて おぼつかなき朝(あした)・・・
おどろおどろしき轍(わだち)のきしみに おどろき 門を出づれば・・・
猛き薬師 見えにけり
「その なり は?」(00;)と問へば
「はははははははは・・・しどけなければ?!」などと 笑へり
かの 若若しきさまは いまは つゆ無く
されど 勧進(くわんじん)坊主の ものしたまうやうなる姿 いと 萎(な)えばめり
ともかくも 遙(はる)けきほどに・・・大人しくなりたまひけるかな・・・など思はるるに
「なべて 形より入るが うつつ世のならひ なり!」など しきりに 気色だつ
♪・・・宮城より 朝立ち来れば ばうぞくの わだち鳴くなる 明けぬ この夜は・・・♪(本歌1071古今)