卯月半ば 寒の戻りに 澄みわたりたる あしたは
よし 脂燭(しそく)の襲(紅梅・紫)に ぞ 似たるかと・・・
ならば 更に 白みたる様は・・・
こ は 雪の下(白・紅梅)かと・・・など 思ふ
昼になりて 北風 いとまなく吹き抜けし後に・・・
逆巻く波を見渡せば
ひねもす 眺めやる空は 飛沫(しぶき)のごとく荒れたる野辺になりぬ
黄昏れては・・・松(青・紫)となり
来ぬひとの・・・など 思ひて ひがな一日 尽きぬ
♪・・・六つとせに ひとたび 来ます 君待てば 宿かす人も あらじ とぞ思ふ・・・♪(本歌419古今)